LLMで進展するマルチエージェント

個人的に気になるテーマの1つはLLMによるマルチエージェントシミュレーションの進展。学生時代にゲーム理論をやって、そのビジネスへのアプリケーションを考えて、ゲーム理論のプレーヤーの数を増やすとマルチエージェントというのは短絡的だったかもだけど、当時の実務で若干使われるのを見かけるのはマルチエージェントシミュレーションだったから着目していた。

ビッグデータブーム以前の技術やニーズでは防災関連のソリューションがあるくらい。他主体が入り乱れるような状況(道路の混雑など)がどうなるか傾向を把握するのには使われる。まぁデータをとるために事故を起こすわけにもいかないし、疑似的な事故でもコストが大きすぎるし。

しかし、その後にデータ利活用が進んでもマルチエージェントの業務活用は進展しなかった。それはマルチエージェントでなければ解決できないシーンが無かったし、シミュレーションへの世の中の許容度も(今でも)高くないから。予測精度を求めるような問題では使えないので、狭量なデータサイエンティストは見向きもしない。

2024年4月半ばにLLMでデータサイエンスはどこまで変わるかというページで取り上げた(今はマルチエージェント関連の記載はない、よりタイトルに沿った内容に加筆修正してます)ときは、まだまだ論文とか記事が出始めている段階で、マルチエージェントやそのLLM導入を紹介するLLMマルチエージェントを俯瞰する - Speaker Deckみたいな記事が出始めたくらいだった。

その後に散発的にマルチエージェントLLM関連の記事や論文は取り上げていた。このページを立ち上げたのを機に、散在していた関連の記事や論文をこのページにまとめている(もちろん既に技術力がなくなってる某DXファームが出すような嘘臭い記事はスクリーニングしている笑)。

そこから半年ちょっと、LLM同士を会話させるアイデアが、今ではいとも簡単に進展、、、日進月歩どころか秒進分歩とはよく言ったもので。。。
そういえばswarmって名前のOSS、昔のマルチエージェントの頃からあったなwww

後で自分でも触れるようにフレームワーク系も整理 

もっとも本当の意味でのデータサイエンティストはその後も必要とされていくと思う。ページを改変しても、そのメッセージは残したまま。

まぁ、マルチエージェントについてはLLMによるアプローチを引き続きウォッチしつつ、僕自身の思考はマーケットデザインやマッチングの方に進めよう…

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仕切り直しで収集情報の整理から|くすぐったがり|note

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