なんたらサイエンティストでいる理由
ほぼほぼポエムというか抽象論というか、わかる人にしかわからない感覚論というか、ただただ吐き出しておきたかったこと。また後で書きかえるはず、十分な文章になってないのは自分でもわかるので。
人の資質ってこんなタイプ分けできないかしら
Explorer:問いを探し、見つける人
Scientist:問いを分析して有益な解を見つける人
Engineer:解を効率的に得る仕組み(ITシステムなど)を作る人
Operator:仕組みを運用・改善する人、使う人など(その他)
Innovatorという言葉の方がシックリ来る気はするけど、Innovatorは今や特別な意味を持つので、ココでは敢えてExplorerと呼ぶ。「寒いよね」→「暖房を作ろう」みたいに問いから直ぐに解が出る時代だったからExplorerとEngineerがいれば十分で、あとは優秀なOperatorがいれば仕組みは回る。
少数のExplorerと、それを実現する大量のEngineerとOperatorが要れば良い組織体制や時代の中では、Scientistっていうのはいても変人扱い、そのうちいくらかはExplorerとEngineerにヒントを与えられるかも、というくらい。
でも現代はそんな単純な問いは無くて、解が無い問いのままEngineerに投げても「それで何をしろと?」と困ってしまう。ExplorerとEngineerの間に生息させるべきScientist、そして真のExplorerが必要になるんだろうと思う。
Explorerはどう育てるのか。天賦の才なりマインドがある人は良い。でもInnovator気取りの迷惑なオジサンたちの存在を思い浮かべる方が容易だ。EngineerやOperatorとして優秀だった人が組織で偉くなり、Explorerとしての役割をやれと言われても、できない。できないと自覚できない、もしくは自覚しても組織上やらざるを得ない結果が迷惑な人だ。
デザイン思考とか最近流行ってるのは、未来を構想して今取り組むべき問いを見つける手法としてだろう。その育成は良いと思うのが、未熟なExplorerが提示する問いは、そのまま分析できない、解が得られない。
EngineerやOperatorを、Explorerに育てようとしたら、まずはScientistを実践させ、視野の広く気の利く優秀なヤツをExplorerにしていくのだと思う。
解が得られない問いも、優秀なScientistは解が得られるように問いを再定義する。Explorerがいう問いをそのまま仕組みにして悩むのは肩書がScientist系でもEngineerだし、問いを解が出るように再定義できるEngineerはScientistである。ScientistとEngineerの分岐点も実はここである。
ユーザにとって有益な解を見据えて問を立てられるという意味で、Innovator気取りの未熟なExplorerよりも、Scientistとして優秀な人材の方がよほどExplorerに向いてるはずだ。
別の観点から考える。Engineerが生産性を高めようとすれば、その仕組みをSolutionやService、Productにして、誰もが使えるようにする必要がある。そしてそれは、やがてcommodityになる。そして、そのスピードがますます早くなる。ITの世界なら無償・OSSのライブラリ、ノーコード・ローコードなどが典型だ。
仕組みをSolutionやServiceにできるような優秀なEngineerの仕事は決してなくならない。職人レベルのOperatorも同様だろう。でも、頭数だけのEngineerは減っていく。Operatorも同様だ。であれば、EngineerやOperatorとして余るよりも、Scientistになれる人はなった方が良いと思う。置かれる場所を変えれば開く花もある(ちなみに「置かれた場所で咲きなさい」は人事の傲慢と怠惰で、人材を咲ける場所に置くのがマネジメントと思う)。
なんたらサイエンティストであることにこだわるのは
データサイエンティストという職種は最近は認められており、そんな肩書の仕事を今はしている。私は、このScientistの役割を、データを梃子に実現するのがデータサイエンティストという仕事と思ってる。
元々はデータ分析に閉じるつもりは無く、キャリアを模索する中で、たまたまの世の流れや当時の立ち位置もあって、データサイエンティストってことになった。ただ私は、このScientistでありたいと思っている。
他にもScientistの役割や人はいると思う。肩書が研究者でもEngineerやExplorerが混ざるし、企画屋さんの方がScientistだったりしそう。肩書がなくてもマインドやセルフミッションとしてScientistであろうとする人もいる。
人間のマインドはDo/Be/Haveの3タイプいると思う、というのは別の機会に語るとして、自分の中にこだまする"Be a Scientist"は欲求なのか資質なのか業なのかが解き明かせるまで、この文章は未完のままだと思う。
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