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#23 X1 SUPER 2020第3節第3日

昨日の富士通対エレコム神戸戦で富士通がブロック3連勝を決めたことで消化試合となってしまったこのゲーム。それでも来季に向けた見どころがあったのは収穫だった。

Aブロック ノジマ相模原 27-17 IBM

https://youtu.be/SvElxAOOHO4

ノジマ相模原のスタートQBは前節デビューのパランデック、対するIBMはおなじみクラフト。試合序盤は互いの手の内を探りながらの一進一退が続き、1Q終盤にIBMがFG1本を決めただけ。
2Qに入ると試合が動き出し、パランデックがRB森本に60ydsのTDパスをヒットさせ、さらにFGでリードを奪うもIBMはクラフトからTEスタントンへのパスが決まり10-10のタイスコアで前半終了。

3Qはノジマ相模原にモメンタムがあった。FGで3点をリードし、中盤で自陣1ydまで攻め込まれながらもクラフトのパスをDBハイタワーがインターセプト。攻守交代して自陣3yd地点からのオフェンスでQBパランデックがトスのフェイクから自分でラン。サイドライン沿いを97yds駆け上がって一気にTD。ここで10点差をつけた。
その後両チームが1本ずつTDを決め、10点差でノジマ相模原が勝利。公式戦でノジマ相模原がIBMに勝つのは2017年秋リーグ以来3年ぶりとなった。

ノジマ相模原はパランデックのテクニックとスピードが驚異的だった。来日のタイミングが合わず第2節からのリーグ参戦だったが、もし第1節の富士通戦から参加していたら違ったブロックになっていたかもしれない。来季どうなるかはわからないが、非常に楽しみだ。また、前半のディフェンスで目立ったのがLB田中。相手のコースを的確に潰してロングゲインを許さなかった。この試合で5.0タックルを記録、3Q途中で負傷し一時サイドラインに退いたが、試合を通じて追ってみたいディフェンダーだ。
一方のIBMは惜しい試合が続いたが勝てなかった。クラフトが空中戦を好むQBなのは今に始まったことではないが、やはりパス依存が強すぎる傾向は続いている。攻撃回数69回のうちパスは51回。クラフト一人で400yds近くのパスを通しているが勝てていない。今日も肝心な場面でインターセプトを喫し、しかもその直後に失点してモメンタムを相手に渡している。X1 SUPER上位チームとなればRBもWRもエースと呼ばれる選手がいるものだが、IBMの場合エースRBが誰かと聞かれると答えに詰まる。
クラフトがHC兼任になって2シーズン目だが、後継者となるQB育成に取り掛かっていないように見えるのも気がかりだ。今日の試合はリーグ降格もかかっていないのだから、第1節でデビューした馬島を使うかと思ったが、出場したのは試合終盤だった。クラフトがチームに加入して10年を超えるが、そろそろチームとしても次のQB体制に移行してもいい頃合いなのかもしれない。

X1 SUPER(ブロックリーグ全日程終了)
<Aブロック>
1 富士通フロンティアーズ 3勝0敗
2 ノジマ相模原ライズ 2勝1敗
3 エレコム神戸ファイニーズ 1勝2敗
4 IBMビッグブルー 0勝3敗
<Bブロック>
1 オービックシーガルズ 2勝0敗
2 パナソニックインパルス 1勝1敗
3 東京ガスクリエイターズ 0勝2敗
(オール三菱ライオンズ 出場辞退)

次戦 第34回ジャパンエックスボウル
富士通フロンティアーズ -オービックシーガルズ
12/15 19:00 @東京ドーム

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