見出し画像

子どもとWorking Anywhereな暮らし

緊急事態宣言が解除されたものの、都道府県を跨いだ移動はもう少し我慢ですね。
コロナ禍が本格化し始めた3月中旬に第二子を出産して、育休中に日本のローカルをチビたち(*1)と(時々時間が合えば夫が合流)、旅をしながら育児と地域と関わっていこう=子どもとanywhere をしようと考えていた。あおが生後2ヶ月半。ちょうど今頃の時期からいろいろ地域を回り始めようと思っていたけれど、まだちょっと状況的に難しい。
*1 チビ1[だいだい・4歳・男]、チビ2[あお・0歳2か月・男]

育休期間は半年の予定だったので、ちょうどやりたかったことのためにコロナ前から始めた旅行業の資格勉強やら記事書きやらを子育ての合間に細々とやっている。(と言いつつ、保育園が登園自粛でだいだいが家にずっといるので、1-2 時間ほどしか時間は取れないのだが・・)

コロナによっていろんな制限があったけれど、新しい価値観・ライフスタイル・働き方も生まれていくはず。育休が明けたら、きっと世の中全体の働き方も変わっている(と期待している)。
これまで働く場所は、仕事の選択肢の幅がある都市部に制限されてきた。
その仕事に引きずられるように住む場所も、自ずと都市部に制限されてきた。
すべての職種・業種でリモートワークができるわけではないけれど、テクノロジーの力でどこでも働ける人が増えて、自分の好きな場所で暮らせるようになるかもしれない。

ただし、それは「子どもがいない人・家庭」、「介護する人がいない家庭」であれば、比較的実現しやすいのかもしれない。自分は「子ども」が生まれてから、比較的自由に実現できる人は限られていることに気がついた。子どもがいる、家族と暮らす、そこが生み出してくれる価値もあるけれど、それによって生じる場所の制約もある。

「保育園、幼稚園、学校」
「介護施設、病院等」
の存在があるから、好きな時に、好きな場所で暮らせない。

私は今、未就学児の子どもを育てている。
家庭を持つ前から、子どもを産む前から、子どもを産んでからも、地域の人とともに仕事をしている。子どもがいたら、都市部でも生活しながら地方に関わる仕事ができない(できてもオンラインだけとか)、地方に自由に行って仕事ができない。単身赴任や夫婦のどちらかがワンオペを強いられる。多分、それが一般的な印象に違いない。けれど、私は子どもと「子どもと一緒に出張」することが多い。

子連れ出張、
そう聞くと、羨ましいとか、大変じゃない?とか様々な反応をいただく。
正直、何の壁もなく実現できているかというとそうではない。
大変なことだらけだった。
だいだいと夫、実家の母、現地のみなさん、一緒に働く人たちの理解と協力もあって、なんとか子連れ出張を実践できた。でも実践するには、移動やら荷物やら時間の使い方やら色々工夫しないと難しかったので、自分なりの子連れWorking Anywhere ノウハウをまとめてみた。

地域に関わる働き方をしている同世代でも、子どもを持つ人が増えてきた。そして、地域に関わりたいと思う若い人も増えてきた。関わり方、働き方が変わっていく中で、子どもがいても、地域の関わり方が制限されなくなったらいいなと思ったので、一つの選択肢として「子どもがいても地域に関わる仕事」をする方法として参考になればと、自分の実践方法をまとめてみることにした。

▶︎前提1:仕事の内容
私は2006年から地域に関わる仕事をし続けている。
IT企業での地域コミュニティサイトの立ち上げ、UIターンのマッチング等を行うNPOでの相談やイベント企画や起行支援、東日本大震災以降は被災地域と都市部人材・企業をマッチングするプロジェクトに携わり、2017年から新卒で入った会社に出戻り、地方創生事業の立ち上げの中で、空き家や遊休施設の活用について地域と取り組んでいる。今育休中だけど、LivingAnywhere Commonsというプロジェクトで、定額制で全国の遊休施設を活用したColiving&Coworkingスペースづくりやコミュニティ作りを担当している。

▶︎前提2:家族の働き方と保育園
当時の我が家のこと)
・3人家族(夫、妻、幼児1人(2-4歳) 今は幼児2人に増えた
・住まい:東京都三鷹市のはずれ(調布飛行場近く)
・自家用車、電動自転車:あり

夫の働き方)
・正社員(SE)
・フレックスタイム(コアタイム11:00〜14:00)
・在宅勤務(週1(水)、調整可能)
・通勤時間 1時間15分

私の働き方)
・正社員(企画職系)
・フレックスタイム(コアタイム10:00〜16:00)
・在宅勤務(週2(火・木)、比較的調整可能)
・通勤時間 1時間20分

保育園の時間)
・朝7〜18時が通常の保育時間
・毎日18〜19時は延長保育。
・19〜20時も事前申請で延長保育可能。

使えるカード)
・実家の母召喚カード
 →福島に住んでいる実家の母が月に1回程度3-4日東京にきてくれる。
※住まいが駅から近くないため、ベビーシッターやファミリーサポートが利用しにくい。

ちなみに、
▶︎主な息子のだいだいが一緒だった出張
1歳10か月 静岡・熱海日帰り 出張新幹線デビュー
1歳11か月 福井・鯖江3泊4日 出張宿泊デビュー・現地保育園デビュー
2歳2か月 宮崎エリア・2泊3日 出張飛行機デビュー
・・・・
3歳6か月 福島・磐梯 7泊8日 出張期間が途端に日数が増える
3歳10か月 千葉・館山 7泊8日(途中東京に戻る)
      福島→下田 4泊5日
3歳11か月 沖縄・うるま 
4歳2か月 静岡・下田
ほかにもちょこちょこあるけど、主なやつだけでもこれだけあった。平均すると、2−3か月に1回は一緒に行っていたので、こうしてみると、だいだいは本当によく頑張った・・。

画像1

旦那は手伝ってくれないの?という疑問をお持ちになる方もいるかもしれないが、「日帰り」「1泊2日」の出張は、子どもは連れていかず、基本旦那がワンオペで見てくれている。感謝しかない・・。

ちなみに
▶︎妻一人で出張、夫がワンオペするときはこんなスケジュール↓
○日帰り出張の場合
・朝 夫が保育園に送る
・夜 夫が保育園お迎え・寝かしつけ or
   間に合うなら妻お迎え(延長保育をさらに19時30分〜20時に変更)

○1泊2日の場合
1日目)
・朝 送れるなら妻が保育園送る。ダメなら夫にお願い。
・夜 夫が保育園お迎え・寝かしつけ
2日目)
・朝 夫が保育園に送る
・夜 夫が保育園お迎え・寝かしつけ or
   間に合うなら妻お迎え(延長保育をさらに19時30分〜20時に変更)

ポイント)
・送り迎えのどちらかは対応したいと思っていても、現地で10時や11時から打ち合わせ、夕方まで現地だと、どうしても間に合わなくて日帰り出張の場合、送り迎えを両方夫が対応することが多い。
→なので、出張の日程は、夫の負担を減らせるよう、水曜で調整できるなら水曜優先で調整。

失敗)
・移動時間の読み
この日なら自分が迎えに行ける!と思って、自分をお迎え担当にしておいた時に時間に間に合うかハラハラすること、保育園に遅れる連絡をすることがまあまあある。
理由1)
打ち合わせが伸びた、現地での道路渋滞で、所定の電車に間に合わない。→地方は都市部と違って電車の本数が少ない。次の電車が1時間後ということはざらにあるので、1本逃すと致命的な遅れになることもある。
理由2)
飛行機が天候・トラブルで遅れる。空の上では電話もできないので、どうしても間に合わない時は夫にメッセージを送って、気づいてほしいと願うしかない。→飛行機で行く出張の時は、無理に自分がお迎えに行くよと頑張らない。(当日突然のお迎えの代打をお願いしても、夫も調整しにくいので前もってお願いしておいたほうがお互いのため)

夫は、だいだいの時に生後4ヶ月目〜8ヶ月目を一人で育休を取って見ているので、子育ての大変さ・ワンオペの大変さ・ママの大変さを知ってくれている。そんな夫は2泊3日もワンオペできるよーと言ってくれるが、甘えられないのか、自分が子どもと一緒に出張にいきたいのか、子どもも地域に行きたがっているので、ついつい2泊以上は子連れ出張をしている。(というか、4,5日くらい行くことのほうが多くなっているというのもある)

地域と関わる仕事がしたいけど都市部を離れられないなーとか、今地域に関わっているけど結婚・子どもが生まれても地域に関わる仕事がしたい方などの参考になればと、実際子ども(幼児)とWorking Anywhere してみた実践術を5つに分けてまとめてみたので、興味がある方に読んでみてもらえたら嬉しいです。

持ち物編
移動編
食事編
寝泊まり編
地域での子どもの過ごし方・保育編


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?