見出し画像

アメリカで映像ディレクターとしてアーティストビザとった話 その3:弁護士を決める

ここからは、実際に私がどう動いたのかを説明します!とても長くなります。ぜひお付き合いください。今回は弁護士を決める話です。
また、お金と時間をかけた道のりをご紹介させていただくため、有料記事になりますがご了承ください。私が申請代行を依頼した弁護士事務所さんも有料記事の中で、ご紹介をさせていただきます。

そもそも、報道番組やドキュメンタリー番組のディレクターなのにアーティストビザとれるの?

映像ディレクターといえば、CMやMV、そして映画監督というイメージが強いですよね。クリエイティブな映像の世界にいるディレクターこそ、アーティストという響き。ノンフィクションの映像世界にいるディレクターは、そもそもアーティストなのか?
私は以前はそんな疑問を抱えていたのですが、結果的にビザが取れてるので、アーティストビザの世界の中で、ノンフィクションのディレクターもまたアーティストとして認定されているということになります。
(とはいえ、私は実際にノンフィクションの世界でディレクターとして働いていますが、原稿を綴る、ナレーションを考える時点で、クリエイティブな仕事してるな〜と常日頃、感じています。)

時系列を紹介

まず、ざっくり時系列を紹介します。

2022年10月  申請代行をしてくれる弁護士を探し始める
          在米の弁護士事務所の無料相談やレビューを受ける
2022年11月  在米の某弁護士にZOOMコンサルをしてもらう
2023年 1月  在米の某弁護士に申請代行を正式に依頼
          資料作りの書類作業がはじまる
2023年 6月  DGAとAMPTPにAdvisory Opinionレターの申請
2023年 7月  DGAとAMPTPからAdvisory Opinionレターが届く
2023年 8月頭 資料が完成し、弁護士が移民局へ資料を送付
2023年 9月末 移民局からApproval Notice(承認書)が弁護士に届く
2023年11月  日本に帰国
          資料とパスポート、Approval Noticeの書類を
          アメリカ大使館に郵便に送付
          1週間後、大使館からビザ承認の連絡をもらい、
          資料とビザスタンプ付きのパスポートをとりにいく

資料作りの期間長い?

私は資料作りに8ヶ月ほど時間を要してしまいましたが、仕事と並行をしてやっていたこともあり、時間がかかってしまいました。弁護士さんの計画では資料作りは3、4ヶ月を想定していたようです。

大使館でのビザ面接がなかった?

通常、ビザの取得には、ビザ面接が付きものだと私が思っていたのですが、
必要がなかったんですよね。そのかわり、対面なしの書類レビューになりました。選択肢として、面接をすることもできたんですが、面接をすれば、面接官の采配で落とされる可能性もあるので、しなくていいなら、しないに越したことはない。
コロナ以降、ビザのための大使館面接のシステムが変わって、ビザを取得したいすべての人がビザ面接をしなくてもよくなりました。これは、アーティストビザに限らず学生ビザも同様のようです。
面接をしなくてもいい条件として、以前、アメリカ大使館にてビザをとっていること、などがありました。しかし、ビザ面接がなかったからといって、パスポートと書類を提出すれば、すぐにビザスタンプが押されて資料が手元に戻ってくるーというわけではなく、書類に不足があれば、資料再提出ややっぱり面接をする、という可能性もあるようです。

弁護士選び

アーティストビザ取得経験者にとりあえず聞いてみる

2022年10月に、アーティストビザをとることを決め、申請代行をしてくれる弁護士を探しはじめました。といっても、申請代行をしてくれる弁護士は、インターネットで検索すれば、たくさんヒットします。
この方々の中から、どなたにお願いをするのかを判断するため、実際にアーティストビザを取得した経験者(仮名Aさん)からお話を伺うことにしました。
Aさんは、映像のプロデューサーとしてアーティストビザを取得した日本人。Aさんは、費用が安い弁護士さんにお願いしたそうですが、その分トラブルも多くて大変だったとおっしゃっていました。
申請代行費用が安かったのは、通常であれば弁護士がやってくれる書類作業を、依頼者本人がやったからだそうです。あと中国人の弁護士さんだったそうで、日本語は通じず全部英語。Aさんは英語が得意でしたが、あまり馴染みのない英語と向き合うことも多く、結構しんどかったとおっしゃっていました。さらに、弁護士さんと相性がよくなかったようで、噛み合わないことも多く、作業がうまく進まなかったそうです。
そういった経験から、この方が私にしたアドバイスは、”たくさんやりとりをすることになるから、相性が合う人を選んだ方がいい”でした。
そしてAさんから、Aさんの周辺で評判がよかった弁護士さんを数名教えていただきました。

とりあえず弁護士の無料相談を受けてみる

始めての無料相談

Aさんや他の知人からいただいた情報をもとに、弁護士事務所を2つに絞って無料相談を受けることにしました。1つは、私が住んでいるLAの弁護士事務所。実はここ、私がジャーナリストビザを取得する前に、無料相談をしてもらった移民に強い弁護士事務所です。日本人のカメラマンの知人2名がここの弁護士事務所に申請代行をお願いして、見事取得されています。
前回は、対面での無料相談をしてもらいましたが、相手にされていない感じで、10分ぐらいで終了。私にとって、印象はよくない弁護士事務所でもありました。今回は、ZOOMでの無料相談。履歴書や簡単なポートフォリオを見せたところ、今回も”取得は難しいと思う”との回答でした。これまた10分ぐらいで終了です。
そういう回答になった理由は、おそらく私のポートフォリオにあります。
私も懸念はしていたのですが、私のポートフォリオにある作品の9割は日本の作品です。日本人なら誰もが知っている日本の有名テレビ局の名前がずらーっと書かれていますが、アメリカ人弁護士は知る由もないので、私のポートフォリオは弱いと判断をしたのでしょう。
しかし、この判断を受けても、私はショックではありませんでした。というのも、こちらの弁護士さんが、無料相談というのもありますが、とても無愛想で、親身になってくれなそう、うまくコミニケーションがとれなそう、と思ったからです。なので、次行こ!という感じで、別の弁護士事務所へ。

2回目の無料相談(無料レビュー)

そして次の候補の弁護士事務所の無料相談(無料レビュー)を受けさせてもらうことになりました。こちらの弁護士事務所は、ニューヨークにあります。ここは、Aさんに教えていただいた弁護士さんなのですが、存在はずっと知っていました。
私がアーティストビザ取得を初検討したときに、インターネットの検索で見つけていたからです。ここの弁護士事務所、弁護士さんはアメリカ人なのですが、ホームページに日本語ページがあります。ホームページを見ると、たくさんの日本人が、ここに依頼をして無事、アーティストビザを取得していることがわかりました。ただ、ホームページ以上の情報を知ることができなかったんです。ニューヨークの情報はロサンゼルスには入ってきませから。
そして、Aさんにご相談させていただいているときに、こちらの弁護士事務所の名前がでて、色々教えてくれました。
Aさん曰く、”こちらの弁護士事務所は、

ここから先は

4,590字

¥ 150

PayPay
PayPayで支払うと抽選でお得

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?