裁判傍聴:窃盗 その3
裁判が行われる部屋の前には、掲示板があり、裁かれる時間、被告の名前、罪状等が表示される。
窃盗に関しては、実際に裁判が始まってみないと、何を窃盗したかは分からないのであ~る。
(ろ)15号等窃盗・住居侵入
40代後半の男性。
父親は12年前に他界。
母親は2年前から入院。
被告は実家で1人で暮らしいた。
今回、窃盗された物は……
パンティー
キターーー!
おパンツマーーーン!
さあ、皆様方に自分の性癖を惜しみ無く披露したまえ!
実のところ、おパンツマンの多くはシャイな奴が多い。
これはあくまでも個人的な意見だが、たいがいのおパンツマンは、目が合うとすぐに逸らしモジモジとする。
だが、他人の反応が気になるのか、顔を赤らめながらも何度もチラ見してくるのだ。
恥ずかしいか!
なら、もっと見てやる!
そしてもう1つの見所は、知性溢れんばかりの検察官が、大真面目に窃盗されたパンティーを丁寧に読み上げる場面だ。
かつて、これほど真剣に『パンティー』と連発する人はいただろうか……。
だからこそ、法廷内は妙に笑いを誘うのであ~る。
さて、本題に入ろう。
被告は、どうしょうも無くパンティーに執着する、妙な性癖を持つ、おパンツマンである。
今回、起訴できたのは
パンティー1枚とブラジャー1枚¥15000‐
パンティー7枚¥5500‐
パンティー3枚¥1500‐
パンティー1枚¥500‐
パンティー2枚¥400‐
パンティー1枚¥500‐
パンティー1枚¥7500‐
検察官、いっさい笑わずスマートに読み上げる
……惚れるぜぃ
それぞれ窃盗された物を区切った言い方をしているのは、持ち主が確定し、被害届別にしている為。
パンティー7枚の女性は、被告の好みの女性で、4回も盗んだ総合結果。
この、おパンツマンは几帳面にも盗んだ物を整理整頓をしていた。
女性の特徴、そして何処で盗んだかを丁寧にコンプリート。
被告の5カ条
その①盗みは、時間をかけずにやる。
その②1回で数枚程度、ようは手に隠せる程度にする。
その③盗んだパンティーは、絶対に捨てない。
その④ゴミステーションからもパンティーの収穫があるのでチェックする。
その⑤盗った物は、キチンと整理整頓する。
実に熱意を感じる5カ条であ~る
今回の、おパンツマンは初犯。
警察が家をガサ入れしたところ、2階に3部屋あるのだか、全てパンティーで埋め尽くされていたのである。
千枚は優に越える。
それは10年以上、パンティーを盗んで保存し、尚且つ捕まらずきた結果だった。
弁護士
『弁償に、ワコールウィング¥15000‐は高すぎると思いませんか?』
おパンツマン
『ま~でも被害者の方が言うんなら……』
この被害者女性は、弁償さすのに始めは10万と言っていたそうだ。
弁護士とおパンツマンの法廷でのやり取りは、正直、グダグタで、ど~でもいい内容だ。
検察官
『良い事、悪い事の区別はつきますか?』
おパンツマン
『悪いことだとは分かっています。
理性が保てなかった……』
検察官
『かなりの頻度で盗まれてますが、下着を盗むことをやめれますか?』
おパンツマン
『やめれます!!
もう見るのも嫌です!!
今は、全く興味ないです!!』
嘘ぶっこけーーーーー!
検察官
『あなたは、いま勾留中ですが、出たらどうしたいですか?』
おパンツマン
『良きパートナーを見付けたいです』
突っ込みどころが有りすぎて、もう何も言うまい……。
余談ではあるが、元捜査一課のお偉いさんと話す機会があった。
下着泥棒を捕まえ自供させ、盗まれた物を被害者に確認してもらうのだが
確実に本人の物なのに、安い下着だとプライドがあるのか、自分の物だと認めない人が多いのだとか……。
女心だぁ~ね~
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