裁判傍聴：暴行 その1 ･ 傷害 その1

【暴行】と【傷害】
どう違いがあるのか、ザックリ説明する。
【暴行】は、相手がケガをしていない場合の罪状。
【傷害】は、相手がケガをしている場合の罪状。

≪暴行 その1≫
暴行(ろ)第163号

同棲してる彼女が、夜明けまで同僚の男性と、ドライブしていたことに激怒し、彼女の頬を平手で2回ぶったことによる暴行。

彼女は最後まで起訴を取下げることなく、彼氏を訴えた裁判だ。
この彼氏、前科4犯でもあり、手にド派手なタトゥーをしていた。

その風貌から、てっきり粋がるかと思っていたら、裁判中ときおり涙しておりました。

少しばかり不憫であったが、原因は何であれ、女性に手をあげてはならぬ。
例え、女性が強くとも……。


さて【傷害】は、先ほど説明したように、相手にケガを負わせたもの。

≪傷害 その1≫
傷害(わ)第410号

(↓被告B)

被害者Ａ(男性)と被告Ｂ(男性)は、３年越しの友人であった。
とは言うものの遊ぶ金は、全て被告Ｂが出していた。
ＡがＢに、もっと良い所で働きたいと言えば、Ｂは自分の父親が1人親方をしているので、頼み込んでＡは弟子になった。

しかし、Ａは自分の父親が脳梗塞で倒れ、看病したいと電話をしてきた。
そして２人が予定していたセミナーがあり、支払いを終えていたので、それだけは行くとＡは言い残し電話を切った。

セミナーの当日。
約束した場所に、時間が過ぎてもＡは現れ無かった。
Ｂは、何かあったかと心配になり、Ａの携帯に何百回も電話したが音信不通であった。


何百回って……すごっ


数日後。
ワシントンホテルで、Ｂは偶然Ａを見付ける。
知らない誰かと遊んでいるＡの姿に、頭に血がのぼりＡの顔面を拳で殴打した。
逃げるＡを執拗に追い掛け、駐車場まで追い詰め更に殴打した。

Ａは鼻骨骨折で17日の入院。
全治3ヶ月のケガを負った。

ＢはＡに対して、示談金170万を毎月10万円づつ支払うことに同意。
更にＡからは、170万とは別に何だかの理由を付け、82万の請求書も送られてきている。
それには、まだ同意していない。



ん～……
ＢはＡに献身的に尽くしたのに、Ａは自然消滅をキメこむ。
連絡が取れないことに、Ｂは心配しまくる。
そんなとき偶然、他の誰かとホテルで遊ぶＡの姿に超キレまくる。


ほほぅ……
もう、ＢＬじゃね？