薬物乱用でハイな被告たち 大麻取締法違反 その1 覚醒剤取締法違反 その3・4・5
薬物でハイになり、愚かな行動をとる被告たちは数多くいる。
その中には何故か、警察を欲(ほっ)する被告も多い。
例えば……
大麻取締法違反 その1
この被告は、16歳から大麻を使用していたそうだ。
今回の裁判は、大麻でハイになったまま、よりによって警察署の駐車場に車を停め、引き続き大麻を使用していた。
不信に思った警察は、とうぜん職務質問する。
被告が、のろれつが回らないことから車を調べると、大麻40g(4袋)が見付た。
と、いうか大麻は独自の臭いがするとかで、すぐに分かるらしい。
覚醒剤取締法違反その3
(わ)第222号等
自分の車が脱輪してしまい、何故か警察に助けを呼んだ。
そして8名の警察官が、応援に駆け付けてくれた。
被告は自分で呼んだにも関わらず、警察を見て挙動不審になり、そのまま職務質問となる。
被告のカバンの中から、覚醒剤が発見され呆気なく捕まる。
検察官に、なぜ警察でなくレッカー車を呼ば無かったのか聞かれていたが、それは被告本人にも分からないそうだ。
聞いてるこっちは、もっと分からない。
覚醒剤取締法違反その4
(わ)第621号
少年院歴あり
前科3犯
全て覚醒剤で捕まっている。
18歳の頃から覚醒剤を使用している。
自分でチェックインしたホテルで、覚醒剤0.5g(末端価格5万)を10時間に渡って4回使用する。
ハイになった被告は、ホテルから警察に電話する。
被告
『僕は今、◯◯ホテルに居ます。
僕は頭がおかしいので捕まえて下さい。
僕を殴って下さい』
わざわざ警察に、お願いの電話をしたのである。
警察に電話をした後。
母親にも電話し、ホテルに迎えに来てもらい帰宅する。
警察は、ただのイタズラ電話として流さずホテルに出向く。
ホテルのチェックインの名簿から自宅に急行し、ハイになっている被告を逮捕した。
捕まった時にも
『僕を殴って下さい』
と何度も懇願するドMぷりであったという。
どうか望みどおり、シバいてやって下さい
覚醒剤取締法違反その5
(わ)第712号
被告は30代後半。
前科3犯。
全て覚醒剤使用で捕まる。
覚醒剤の幻覚で『◯◯さんに監禁されている!!』と警察に通報する。
◯◯さんとは、被告が付き合っていた恋人である。
勿論、監禁などしていない。
被告は、監禁され殺されると妄想を炸裂し、必死で逃げようと試みる。
あくまでも妄想なのだか、逃げ場を失った被告は、とっさに2階から飛び降りた!!
は~い、見事に右腕と両足の骨折をする。
被告の通報で駆け付けた警察は、落下場所で悶絶している被告を発見する。
救急車を呼び、現場検証でコタツの上に置いていた、覚醒剤入りの2つのパケ(0.184gと0.009g)を発見した。
検察官
『あなた反省してますか?』
被告
『反省してます』
検察官
『前にも同じ事を言ってますよね?』
被告
『…………忘れました』
検察官は呆れ顔で
『あなた裁判のこと覚えてないの?』
被告
『昔の事なので忘れました』
検察官、語気を強く
『6年6ヶ月の懲役を受けたことも忘れたの?』
更に語気強く
『7月に出所!!』
被告
『…………覚えています』
検察官
『またするのでは?』
被告
『しないです』
検察官
『もうしないと何故いい切れるの?』
被告
『心に決めたから』
……なんやろ、モヤッとする
被告たちは、1番会いたく無いだろうと思われる警察をあえて欲する。
その行動は、どうにも理解しようが無いが、飛んで檻に入る夏のジャンキーでなのである。
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