裁判傍聴:暴行・障害 その2
夫婦感でのDVは非常に多い。
密室であるがゆえに、訴えを起こすにも、その証明は難しいとされている。
男性から女性へのDV被害は勿論、女性からのDVを受ける男性もいる。
今回は、被告が女性である裁判の話をする。
【暴行、傷害】(わ)608号
被害者は夫。
誰もが羨む、一流大学病院の消化器科の医師である。
被告は妻。
元看護士。
結婚を機に専業主婦になる。
結婚して娘が産まれ、この頃から妻が暴力的になっていく。
夫は、その暴行行為を日記に書き記している。
例えば……
子供の枕元に携帯を置いたと怒り、耳介が骨折するまで殴られる。
お茶を出したら、沸騰から入れなかったと殴られ、鼓膜が破れる。
利き手である右腕をいつも狙われ、度重なる暴行によって、右腕が伸ばせない障害を負ている。
……等々。
医師である大事な利き腕を
なんと不憫な……
DV無料相談にも行ったが、何ひとつ解決には至らなかった。
夫は2年間に渡り、妻からの暴力に堪えてきた。
証拠として記録した日記を提出。
事件の発端となった話をするとしよう。
妻は毎月おくられてくるカード明細に、自分の知らない78万円の出費を見付ける。
頭にきた妻は、夫を風呂場に監禁し、包丁で右腕と右太股を切り付ける。
そして股間を数回けりあげた。
更に、左右脇腹を拳で強打し、Aiphoneで頭部を殴った。
妻様よ……暴君すぎるぞ!
夫は耐えきれず妻の隙をみて、警察に電話し保護を求める。
警察に無事に保護され、病院に行き全治5日間と診断された。
妻側の弁護士
『なぜ、このような暴力に発展したのですか?』
妻
『私に隠れて、78万もの出費をしたからです』
妻側の弁護士
『旦那さんは、78万ものお金を何に使ったと言いましたか?』
妻
急に涙を長しながら
『飲み屋と風俗で使ったと言いました』
んっ?
飲み代ア~ンド風俗に使ったとな!?
……1ヶ月で78万
どんだけ~
妻の暴力に脅えながらも、ド派手な豪遊を繰り広げる夫。
度胸があるんだか、無いんだか。
やっぱ、夫婦喧嘩は犬も食わぬ。
ちなみに、夫婦は取り敢えず離婚するとになった。
判決は、クリスマスの12月25日。
サンタは、妻に執行猶予のプレゼントをくれるだろう。
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