ここにピアノはないけれど
高橋幸宏の訃報に触れ、悲しく懐かしく思いを馳せていたのは2か月前。
坂本龍一も逝ってしまった。
以前から闘病を公言していたこともあり、静かに受け止めはしたけれど、喪失感はこのあと深まる予感がある。
今そしてこれからも、多くのひとが坂本龍一について語り、書くだろう。
音楽家、活動家、時にエンターテイナーとしての足跡を。
YMO時代からのゆるいファン、とさえ自称できるかあやしい分際のわたしに、言えることは何もない。
ただ、突然思い出したどうでもいい古い話を記しておく。
通っていた中学校の掃除時間のBGMが「Behind the Mask」だった。
誰の選曲だったのか、今も気になる。
坂本龍一を知る直前(たぶん)、彼の作品との出会い。
もうひとつどうでもいいことを書くと、
成田悠輔という人をyoutubeで見かけるようになったのはたしか2021年、そのときの不思議な既視感にしばらくモヤモヤしていて、ある時ハッとした。
成田悠輔は坂本龍一ぽい。(個人の感想です)(見た目ではなく)
少しだけピアノが弾きたくなるが、あいにくここにはピアノがない。
目を閉じて、彼の旋律を思い出すだけ。
そしてボソボソ喋る声と、若き日のテクノカットと。
どうか安らかに。