おとなになってもすきなもの
いつか欲しいと思っていたけれど、ずっと買わなかったものをついに買った。
「ダイクロイックプリズム」というプリズム。
そんなに高価なものではないけれど、光を当てるとさまざまな色の光が見え、光の当て方を変えるとまた違った色が見える。わたしは部屋を真っ暗にして、夢中になってこの不思議な光の色を見ていた。
わたしは小さいころから、光のあそびが大好きだった。
光や光るものそのものが好きなのではなく、どちらかというと影や、光が映った先を見るのが好きなのだ。
旅行先で写真を撮ったり、部屋を暗くしてひたすら影遊びしたりするのを、
今もときどき夢中になってすることがある。
わたしにとって、影や光の行き先の表情は、いつも魅力的なものだ。
光よりも影や光の行き先が好き、の理由は多分ありきたりなもので、小さいころに見たものが魅力的だったとか、多分そんな理由だろう。(記憶にないけれど)
でも、仕事であれ趣味であれ、子どもの頃に魅力を感じたものって、おとなになってからも結構影響があると思っている。しかも、まだ思い出していなかったり気づいていなかったりすることも、これから先また出てくるかもしれない。
おとなになっても、自信をもって好きと言えるものがあるって、我ながらいいなあと思う。
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