コロナ禍の中で歯科医院のスタッフを 「休ませるのか働かせるのか問題」

6月まで緊急事態宣言が継続になりました、歯科院ではいろいろな対策が取り始められていると思います。

患者さん向けに対策としては「受付のパーテーション」「張り紙やコロナ対策の告知」「空気清浄機」・・・消耗品ならマスクに手袋にフェイスガードあたりをご用意されていると思います。

そして最近、よく院長から聞くのは「スタッフを勤務させるのか休ませるのか?」という事です。

休みたいスタッフに関しては特に問題無いと思います。患者数も減ってきているので丁度良いかと思います。しかし、問題なのは下記の2点ではないでしょうか?

①休んで欲しいけど、休んでくれない(スタッフの収入を守る) 

②休ませたいけど休ませれない(マンパワーが課題、人が足りない)

この2点です。しかし、院長には更に追加の心配事があります。

それは「無給で休ませた場合辞めてしまうのではないか?」というこ事です。

その為に雇用調整助成金を申請してスタッフに有給休暇を取らせる方もいてます。

しかしながらこの雇用調整助成金、現時点で数パーセントしか使われていないんです。

なぜか?それは「申請がややこしい」+「申込者殺到で申請受付処理がパンク状態」=「給付まで時間がかかる」。。。。。

このようになっています。

申請がややこしいのは給付金額を計算する書類を用意することにあります。さらに受付や処理、申請可否決定などハローワークで行います。

ちなみに日本は90%が中小企業によって成り立っている国です。たくさんの中小企業が我も我もと押し寄せます。その数は歯科医院の比ではないです。

そのような状態なのでハローワークなどの受付がパンクしているのが現状です。よって上記の理由により実際の受給まで時間がかかるのです。

この実際の受給までの間も、歯科医院はスタッフに給与を与えないといけません(もちろん後から医院に申請された金額が振り込まれる形です)

では次に②の課題を考察します。マンパワーの問題ですね。

これは簡単です、患者を間引いてください。

今の時期なので患者サイドも理解してくれます、詰め込む必要はありません。

では、このスタッフ問題ですが結論は?というと・・・

「辞められる覚悟でスタッフを休ませる判断も必要」

これが回答です。

無理に出勤させてスタッフに変な噂やSNSに書き込みされたら、風評被害になります。この風評被害が結構SNSで炎上しているので医院の場所等を特定されるかもしれません。

風評被害は地域差もありますが結構長引きます。そして風評は悪くなると拡大していきます。

今回のコロナに関する勤務体系はスタッフとよく話し合って決めてください。さらに雇用調整助成金もなかなか貰えません、順番待ちです。

「勤務シフト・風評被害・スタッフの生活・助成金が貰えるまでは医院の出費になる」

そのことを考慮して連休明けから対応していかないといけませんね。

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