【ストラテジーグループ】日系大手システムインテグレーター海外事業のプロジェクト事例紹介
今回は日本国外の事業の統合を支援したプロジェクトについてご紹介します。
ー今回依頼された背景を教えてください。
日系大手システムインテグレーター会社にて、海外に独立して分散していた海外事業会社を買収・統合することなり、その統合作業(=新しいグループ会社の設立)を行う必要性が出てきました。
さらに、買収・統合された後の当該海外事業の規模は、国内事業規模よりも大きな規模となることから、海外事業内での統合効果、さらには国内と海外事業間での統合効果を描く必要性もあり、加えて、海外事業会社を買収することによる市場へのどのようなメッセージを出すのか、非買収企業の従業員のリテンションの課題等、並行して整理すべき課題も存在しました。
そこで、法的な実体としての統合作業は別途進めるものの、実業面での統合作業をコロニーに依頼されたのが経緯となります。
ーどんな支援をされたのでしょうか?
海外事業会社立ち上げ時の支援内容は、
①海外事業の買収・統合によって新しい技術に基づく新規事業を構築することを起点にした事業面での統合作業
②取り組みのトップは被買収・統合海外事業会社の社長とし、基本的には被買収企業側に主導権がある形での推進体制で、2023年~2027年の事業計画を作成すること
以上が主な活動となりました。
ー内容について詳しく教えてください。
そもそもの原点となる狙いは、海外事業を統合して、
【シナジーを創出するための仕掛け作り】であったため、事業面にフォーカスした統合(立ち上げ)支援です。
その事業面の中でもさらに焦点を当てたのが技術戦略であり、
技術起点で、すなわち特定の技術領域を定義し、そこに投資を付け、
技術ベースに事業を構築して、この事業を軸に事業面のシナジーを生み出そうという取り組みです。
わかりやすく言えば、新規事業を取り組む中で両社の統合とシナジー効果の創出を狙う活動となります。
―どのように取り組んだのでしょうか?
まず具体的な目的として下記を設定しました。
■第一の目的
-海外事業統合にともなうシナジー効果を創出する技術戦略 (両社が持っている強みを掛け合わせる)の立案
■第二の目的
-海外事業に従事する従業員に対するポジティブなメッセージの検討・作成
‐事業統合にともなう従業員の動機付けとリテンションを狙い検討・作成
取り組んだこととしては、討議期間を経て、フォーカスすべき技術領域を採択し、これを軸に事業計画を作りながらシナジーを創出可能な事業統合を図っていくという活動をしました。
体制としては、研究部門のトップ・海外部門のトップ、この二人から適宜経営層(社長・副社長・取締役等)に情報共有をしながら推進。
事業計画策定のプロジェクトとしてのリーダーは被買収企業側のトップ、このトップをリーダーにしたManagement Office (MO)を組成し、そのMOが中心となって事業面での統合作業を推進し、このMOにクライアント側からプロジェクトリーダーが選出され、そしてそこにコロニー社が参画しました。
同時にMOに対して被買収企業側からSpain / Canada / US、クライアント側の海外事業会社からItaly / Germany / APAC(SG)等海外事業の重要メンバーが参加。MOの活動としては、クライアントから投資を受けてどのように統合シナジーを創出させて事業を拡大させるのか?の問いに答える様々な検討が主軸となりました。
その中で資金使途として、アセット開発費や営業体制構築などの具体的な活動を定義し、同時にKPIとKPIモニタリング方法も定義して、終了となりました。
ーコロニーの提供価値はどのようなものでしょうか?
以下のようなものがあると考えております。
①グローバルなプロジェクト支援が可能
あまり知られていないですが、コロニーはグローバルプロジェクトの経験・知識があり、異文化環境でのプロジェクトマネジメント力とコンサルティング力をもっているため、グローバルなプロジェクトの支援が可能です。
また、グローバルスケールでの新規事業立ち上げ、事業化の経験・知見もあります。
②クライアントの理解(強み、市場でのポジショニング、等)とコミュニケーション能力
国内・国外のプロジェクトどちらにも言えることですが、
今回のようなグローバルプロジェクトでは、時にはサルサを踊ったりして、海外の方とコミュニケーションをとることもあります。
ー成果はどのようなものでしたか?
事業面での統合の土台を構築(法的な統合は別部隊が推進)し、統合の翌年度の投資予算の獲得ができました。また両社の主要メンバーがお互いを知り合って協業できる体制を構築することができました。
ー今後の展望について教えてください。
以下を提案し、今後も必要であればコロニーとして支援してまいります。
・追加のM&Aの検討(足りないものを補う、強化したいものを強化する、等)
・グローバル事業の強化支援
ーありがとうございました。
今回は海外事業会社立ち上げ支援のプロジェクトについて紹介しました。
コロニーはグローバルプロジェクトを推進するうえでの経験・知見があることが強みとなります!
ストラテジーグループは英語力が必須となりますが、今回の記事で少しでも興味を持っていただけたら、ぜひご応募してください!