「QOLI Femtech」のご紹介|女性特有の不調に対する理解を深め、行動改善をサポートするトータルウェルネスプログラム
こんにちは、SEVENRICH GROUPの小山侑子です。私たちは、企業の健康状態を見える化し、具体的な改善策を提案&サポートする『QOLI(きゅおり)』という事業を行っています。
今回は、QOLIが提供するサービスのひとつである『QOLI Femtech』をご紹介します。
QOLI Femtechは、女性特有の不調について正しい知識の獲得を促す研修から、個人の健康課題にあわせたソリューションの提供まで一気通貫してサポートする、トータルウェルネスプログラム。従業員と経営者それぞれが、自身や他者の症状や重さの違いについて理解を深め、思いやりをもって寄り添う企業風土=コンパッション経営の実現をご支援するサービスです。
このnoteでは、
・QOLI Femtechは、どんなサービスなのか
・具体的に何を行うのか
・どんな導入効果があるのか(実証実験の結果)
の3点をご説明します。女性の不調に関する対策を検討している企業様はぜひご一読ください。
(QOLI Femtechに関するお問い合わせはこちらから:サービス公式HP)
なぜ女性の不調に、全社をあげて対策する必要があるのか
生理や妊娠、出産などの女性特有の心身負荷に伴う労働損失は年間4,911億円(出展:経済産業省 2019年)と言われています。近年、女性にとっての働きやすさは徐々に改善されているものの、女性の不調に対する企業のサポート体制は十分とは言えず、従業員が感じる「働きにくさ」、組織にとっての損失に繋がっているのが現状です。
そうした中、私達は昨年経済産業省のフェムテック実証事業(正式名称で)の採択事業社として、私たちは自社を含む6社で女性のヘルスリテラシー向上を目的とした実証事業を行いました。実証事業の中で、20-30代を中心とした男女197名に取ったアンケートでは、「月経前症候群(PMS/PMDD)や生理トラブル(月経困難症/過多月経など)、更年期障害などの自覚症状はありますか?」という質問に、女性の約75%が「ある」と回答。更に、月経前症候群に対して自覚症状がある方のうち、約8割の方が医療機関の受診が必要なレベルの症状があると判明しました。
また、女性特有の不調が仕事におけるパフォーマンスを低下させているほか、昇進などのキャリアを諦める要因になっているという声も多数。また、ほとんどの女性が症状を我慢し、相談できる人も限定的であると回答しています。
男性社員を対象とした調査では、女性特有の不調に対して、「他人に説明できるほど理解している」と回答した方は全体の5%。ただ、「女性特有の不調、不妊・不妊治療に関してもっと知識を得たいですか?」という設問には、86%が知りたいと回答しています。
「女性の健康問題についてもっと知りたいと思いつつ、知識が得られていない」という男性側の実情が分かる調査結果となりました。
私自身、女性社員や人事の方にヒアリングするなかで、「女性の不調に関して、誰にも相談できない」「症状は一人ひとり異なるのに、ひとまとめに考えられてしまう」「不調を訴えたら、甘えだと言われた」「福利厚生で生理休暇はあるが実際に使うことを躊躇している」といった多くの苦しんでいる声を聞いてきました。
女性特有の不調に関する社会・企業課題の背景には、
・女性男性問わず、女性特有の不調に関する知識を学ぶ場が少ない
・そのため、誤解や職場での過小評価、中傷されることを恐れ、気軽に相談できない
といった現状があります。
これは誰が悪いというものではなく、ただ、知識を得る場・話せる場がないから起こること。社員一人ひとりのリテラシーアップは、個人の判断や自助努力に委ねられやすく、具体的な対策が難しいものです。
女性特有の不調に関する知識や周りの理解が得られないことで、働きにくさを感じている、健康状態を理由に目指したいキャリアを諦める人がいる。私たちは、そのような現状を変え、誰もが働きやすい組織作りをサポートしたいと思い、QOLI Femtechをはじめました。
QOLI Femtechのご紹介
QOLI Femtechは、女性特有の健康課題の解消を目指し、リテラシーテスト・リテラシーUP研修・アクションの実行という3ステップのトータルソリューションをご提案するサービスです。健康に関する知識の獲得から行動改善まで一気通貫でサポートし、働く女性と組織のヘルスリテラシーの向上と活性化をサポートします。
QOLI Femtechの特徴
QOLI Femtechの特徴は以下の2つ。全社施策として女性社員・男性社員の女性の不調に関する知識獲得から行動改善までを一気通貫して支援し、健康課題の解消を目指します。
1.女性本人だけではない、男性社員か管理職・組織を巻き込んだアプローチ
福利厚生の一環としての希望者のみの限定的な導入ではなく、QOLI Femtechを通じて、全社施策として経営者・人事・社員が「ヘルスリテラシーの向上が組織の成果へと繋がる」ことを実感し、中長期的に取り組むテーマとして腹落ちしている状態を目指します。
2.知識のインプットや理解促進に留まらない、行動改善にまで踏み込んだプログラム提案
「自身の症状が病院を受診するレベルなのか」など、不調に対する正しい知識とセルフケアの方法をお伝えするほか、ソリューションのご提案を行います。具体的には、リテラシーテスト(オンライン)の結果をもとに、不調改善のための行動・ソリューションサービスを提案。知識を得るだけでなく、行動改善までサポートします。
QOLI Femtechの流れ
QOLI Femtechは、以下の3ステップで知識獲得から行動改善までサポートします。
リテラシーテストの実施
リテラシーUP研修
アクションの実行
ステップ1. リテラシーテスト
サービススタート時(Before)、リテラシーアップ研修受講3ヶ月後(After)の2回、女性社員、男性社員別にリテラシーテストを実施。その時々の理解度を確かめてもらい、知識の定着・行動の改善を図ります。
女性が受けるリテラシーテストでは、月経前症候群や生理トラブル、更年期障害など自分の症状を入れると、「医療機関の受診が必要かどうか」分かります。本来行うべきセルフケアができているかを把握してもらい、改善に向けた具体的な行動を行いやすくするものです。
男性が受けるリテラシーテストでは、「女性特有の不調に関する知識」について理解度をチェック。研修とあわせて、知識獲得・意識や行動の変容を促し、働きやすい組織づくりにつなげます。
ステップ2. リテラシーアップ研修
リテラシーテストの結果を踏まえ、女性社員・男性社員別に理解を深めるリテラシーアップ研修をご提供します。研修は、産業医が講師をつとめ、正しい知識の獲得を目指します。
女性社員が受ける研修は、月経困難症や生理トラブル、更年期障害などの症状と、不調に対する正しい対処法を学ぶもの。
男性向けの研修では、女性特有の不調である月経困難症や生理トラブルなどについて学びつつ、不調に悩む社員に対してどういったコミュニケーションが必要なのかを考えていきます。ワークショップも実施し、「女性の不調」について正しい知識をもち、話し合える環境作りにつなげます。
ステップ3. アクションの実行
リテラシーテストの結果から個人が抱えている健康課題を分析し、アクション(改善策)をご提案します。
ご提案するアクションは、クリニックへの受診・診断・処方、オンライン診断、食事指導、宅食サービス、運動指導、オンライントレーニング、鍼施術、睡眠コンシェルジュ、カウンセリング、コーチングなど。各領域の専門家が、社員一人ひとりにあわせて健康課題の解消をサポートします。
QOLI Femtech導入の効果
QOLI Femtechを導入した企業に向けた調査によると、サービスを受けた女性社員の9割の方が「パフォーマンス向上に向けた不調改善を意識するきっかけになった」と回答。8割の方が実際に、食事や睡眠の改善、運動、通院を行うなど不調改善のためのアクションを実行したといいます。
男性は、QOLI Femtechを通して女性の不調に対する理解度が向上し、9割の方が「働きやすい組織・環境づくりに関して意識するきっかけになった」と回答。半数以上が「研修で学んだことを実際に意識・行動した」と回答し、女性社員からも「不調に関して、上司や同僚など男女関係なく相談できるようになった」「相談できる相手が増えた」といった声が多く聞かれました。
実証実験の結果からも、QOLI Femtechは従業員同士の相互理解を深められる、高いパフォーマンスを発揮しやすい組織づくりの実現につながるサービスだと自負しています。
女性の不調に関する対策を検討している企業様はぜひご相談ください
日本には女性活躍やダイバーシティの重要性を感じる企業が多い一方、現場に目を向けてみると、女性の不調に関して女性自身だけでなく男性社員・管理職がリテラシーを上げられていない、企業・組織においても自社の本質的な課題や自社に合った解決策を見出せていないといった課題があります。
QOLI Femtechは、そのような課題の解消を目指し、女性の健康に関する知識獲得・行動改善をサポートし、働きやすさの向上、思いやりをもつ企業風土の実現をご支援します。
リテラシーテスト、リテラシー研修、不調改善のためのソリューション単体でのご案内も可能です。女性の不調に関する対策、働きやすさの向上や企業風土・カルチャー作り施策を検討している企業様は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
(QOLI Femtechに関するお問い合わせはこちらから:サービス公式HP)