ひとりランチ
昔からひとり行動が好きだ。
最近の楽しみのひとつはひとりランチ、ひとりカフェ。ひとりの良いところはとにかく自由というところだが、醍醐味は情報収集。いわゆる聞き耳👂
先日うかがった🍝ランチ、小さな店内は7席。各テーブルの間は30センチというところか?
長ネギのトマトソースパスタを頼みしばし待つ。店内は満席。正面の大きめの席には2組在席。年齢がまちまちな男性3人と若い女性1人。職場の同僚?もうひと組は60代と思われる女性3人。お友達同士かな?右隣は作業着の男性と私服の女性。仕事の昼休みに待ち合わせたご夫婦とみた。
うーん興味をそそられる構成だが今回は左隣の女性3人席にターゲットを絞り、耳を澄ます。
「制服ってクリーニング出してる?」
「どうせ返却しても廃棄でしょ?しなくていいかなって思う。」
見たところ50代の3人。同僚かな?
「だいたい1日30軒回るじゃない?でも10軒って人はなんでなんだろう?」
「この前、辞めたひとが大量に制服のブラウスくれたんだよね、もらった?」
「私はキュロットかな」
「10年以上前の写真出てきたんだけど、ゆみちゃんって覚えてる?」
私はずっと考えている。どうやら長らく一緒に働いている様子。さて、この人たちのお仕事は?
その後も会話は続く。
「娘とディズニー行ったんだよね、久々だったからぜんぶネット予約とかになってて、課金で並ばないものも厳選して娘がやってくれた。」ふむふむ娘は高校生から大学生と見た。
しかしお仕事は?
「あ、サンバイザーはどうしてる?」
ん?重大なヒント!
制服
ブラウス
キュロット
サンバイザー
訪問する仕事
彼女たちはヤクルトレディでは?
確認したい衝動にかられるがグッと我慢。
ぜったいそう!きっとそう!この事実確認できない感じもけっこう楽しんでいる。
パスタは素晴らしくおいしかった。
その後お隣のヤクルトレディーたちはホール担当のさわやかイケメンにお勧めのドルチェを質問。「どれもお勧めですけど、このプリンは僕がアイディアを出したんですよ」ふむふむ。今日はお腹がいっぱいだけど次回は食べようと心に決める。
3人はそれぞれ別のドルチェをオーダー。おいしそうなプリンを運んできた彼に、写真を撮って欲しいとお願いしている。
「もちろんです」と彼はさわやかに微笑み、隙間30センチの私のテーブルとの間に立ちシャッターを押す。「うーん逆光ですねぇ」と反対側に回り込み、
「お、いい感じです」とパシャリ。もう一枚パシャリ。
聞き耳全開だった私は不意打ちで画角に収まってしまった様子。
なんだか盗み聞きの証拠を取られたような、彼女たちの同僚になったような、不思議な気持ちでお店を出た。
次はなにを食べようかな。