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寺に縁がある
こんにちは、QoiQoiの吉次です。
2023年10月に僕は茨城県の「つち浦々まちなか演劇めぐり」というイベントで、『傷を愛せるかVer.2023』というパフォーマンスをした。
場所は「東光寺」というお寺である。
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写真 加藤春日
そして次に上演する『ちいさな鱗』の会場は東京の新宿にある「東長寺」である。どうやら僕は最近お寺と縁があるようだ。
会場を決めたきっかけ
なぜこの東長寺に場所を決めたのかというと、前回の記事で書いた通り「映像」を使った作品にしたかったからである。まだ読んでない方はリンクを貼っておくので一度読んで頂きたい。
映像を使いたいとなった時に、一番に思いついたのは三鷹のSCOOLという場所である。
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全面が白壁で映像を投影するにはもってこいのアートスペースであり、知り合いの劇団も何度も使用している会場である。
映像を投影したお芝居を考えた時に「会場の壁面は絶対白がいい」と思ったのだが、僕は壁が白くて、かつ演劇で使える会場がこのSCOOL以外に思いつかなかった。普通の劇場は映像ではなく照明を綺麗に見せるため、大抵ブラックボックスと呼ばれ、壁面や天井が黒で覆われている。また、ホワイトキューブと言われる、美術などの古典に使われるギャラリーはスペースとして狭すぎるのである。
記憶
ほぼ、僕はある日たまたま新宿の御苑近くを歩いていてた。散歩していたのか用事で歩いていたのかは忘れたが、その時にふっと「数年前もここを通ったな」という感覚がよぎった。
その瞬間、昔見に行った展示会の光景が頭の中でフラッシュバックしたのである。
それは、大学時代にお世話になった向井知子氏が個展をするということで誘われた時の記憶である。
きわプロジェクトという企画だったがそこの会場になっていたのが次回作の会場である東長寺である。
向井先生は映像を使ったアーティストで演劇畑の人ではないのだが、なぜか僕は学生時代に交流があった。
東長寺は本殿と離れの文由閣と二つの建物があるのだが、きわプロジェクトでは両方使用されていた。
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きわプロジェクトでは、あくまでインスタレーションとして使用されていたが、作品を鑑賞した当時「演劇にも使えそうだなぁ」と思ったことを、僕は頭の奥底にしまっていたのだ。新宿御苑の近くを歩いたとき、その記憶の蓋がパッカーンと開いた。
文由閣は丸い円形の形をしているのだが
白い壁
演劇でも使える広さの空間
という二つの条件が揃っていた。
ほぼ、三鷹のSCOOLで会場を決めようとしていたが、僕は相方の大橋に待ったをかけて「ここでやりたい」と説得した、
当然大橋は、東長寺を見たことないのでしっくりきてなかったと思うが半半ば強引に僕は会場を決めてしまったのである。
今思えば、演劇として多くの使用実績のある会場であるSCOOLじゃなくて、全く使用されていない東長寺をチョイスする判断は、自分でも普通じゃないと思う。でも僕は誰もやったことないここの空間でお芝居をしたかったのである。
なので、次回作『ちいさな鱗』は会場も注目していただきたい。
きっと、当日会場に来ていただければ納得してもらえるだろう。
QoiQoi 吉次
チケット予約
https://www.quartet-online.net/ticket/chiisanaurok
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