中心に立つ
今日は吉次です。
今日も記事を書いていこうと思います!
今日は作品のことを置いておいて、ここ一年で変化した僕の団体との関わり方について書いていこうと思います。
これまでの僕たち
僕はこれまで、QoiQoiの前の団体anoの時代からすると5年近く主宰として相方の大橋とともに団体を運営してきました。
二人の得意不得意もあるのですがこれまで
吉次→全ての業務の段取りや次にやらないといけないことを精査する
大橋→業務の実行
をそれぞれ請け負ってきました。
僕は、自営業をしていた親の姿を見てきたからなのか業務を簡略化したり、逆算して物事を動かすことはわりかし得意でした。めんどくさがりな部分もあるので、端折れるものは端折っていきたいタイプです。
その点大橋は、真面目な性格もあり、頭から順番に作業することが全く苦じゃないタイプでした。よく言えば堅実、悪く言えば要領が悪いのです。
そんな二人はこれまで時々噛み合わないことがありました。
思い違い
僕は逆算が苦手で「今それじゃない」という作業を繰り返す大橋に対し「このままだと彼は今後苦労するだろうな」と感じることが多く「なんとかせねば」と思っていました。
そのため「次は何する?」「先にやっといた方がいい作業はなんだと思う?」聞きながら、作業を進めていきました。
そこが僕の思い違いでした。まるで大橋をコーチングしているような気持ちになっていたのです。
また、実務は大橋の方が得意ですので、これ任せていい? と業務を投げることは、かなりありました。僕が尻を叩き、実務は投げられる大橋に限界が来たのが前回の公演の『劇場』でした。
大橋が活動を休止したいと相談されました。
本人は言わなかったけど、僕がすこし彼の適性を見誤り、不得意なことを得意にさせようとしたことも、負荷をかけ過ぎたことも活動休止の要因の一つだと反省しました。
一人になって
パートナーを失い(活動休止)今後の団体のあり方や方向性を考えました。
幸い大橋は僕との作品作りやQoiQoiの活動は大切にしてくれていたので、団体に在籍してくれていたのですが、代表としてどうすればいいか、どう立ち振る舞えばいいかわからない時期もありました。
そんな時にyoutubeである動画を見ました。
OWNDAYSという眼鏡屋の社長の田中社長を追った動画でした。
目から鱗でした。
人の上に立つのではなく。人の中心に立つ。
自分はこれまで、おこがましくも自分が上に立つもの(企画を考案し色々な人へ、オファーする立場として)頑張らねばと思ってました。だから大橋に仕事をなげ、なんとか企画成立に向け軌道修正しながら活動をしてきました。でもそれは間違いだったような気がします。
「人の上に立つのではなく。人の中心に立つことが大事なのだ」と思った瞬間、「まず自分が一番行動する」ことを重視しようと思いました。
今までのリーダーのイメージはいかに自分のリソースを確保し企画や全体像を俯瞰して観れるかが大事だと思っていたのですが、相方が活動を休止してからはいかに自分のリソースを全力で投入し続けられるかを考えて活動することを心がけています。
自分が全部やることは、いいことか悪いことかは組織としていいかどうかわかりませんが、めんどくさい事でも「それは俺がやっとく」を口癖にできたらいいなと思って、今作品制作に挑んでいます。
周りから「この人いつ寝てるんだろう?」と思われるぐらい動き続けることが次回作を制作する上での密かな個人目標でもあります。
当たり前ですが、主宰が行動し続けてる現場じゃないと成功しないと思うし、そこに賭けてるという姿を企画に参加している方々に見せることができたら、自ずと人間関係もできて昨今問題になっている「パラハラ」なども発生しづらくなると思います。
今後、僕に人がついてくるかどうかはわかりませんが、そんなことには惑わされず、自分がいちばん手を動かしたり足を動かして歩み続けている存在になっていきたいと思います。
今回作品とはすこし話がずれましたが、そんな熱い思いのこもった次回作『ちいさな鱗』もよろしくお願いします。
QoiQoi 吉次匠生
QoiQoiプロフィール
2018年2月9日に大橋悠太と吉次匠生によって結成されたアートユニット。 当初はano(アノ)として活動していたが、2020年10月1日より団体名を改めQoiQoi(コイコイ)として新たな活動を始めている。また、「想像力を創造する」を信念に演劇、映像、インスタレーションなどさざまな分野を飛び越え作品制作を行う。団体名のQoiQoiもquality of imaginationが由来である。 また、社会問題から個人の体験まで幅広い事象を可視化し、常に観客に「当事者性」を提示する作品作りが特徴である。
このnoteでは作品制作のことを中心に、被災地のことや原発のこと、その他考えたことなど、読んでくれている方へなるべく為になるような記事や僕らをより知っていただける記事を書いていくことを目指しています。もしも気に入った記事や活動の参考にして頂けたら、スキやQoiQoiをフォローをしてもらえたら嬉しいです。また、僕たちの活動を応援・サポートしてくれる方を募集しています。サポートして頂いた資金は現地取材や稽古など全て作品作りに使用させていただきます。今後とも我々QoiQoi(コイコイ)をよろしくお願いいたします。
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