留学1ヶ月の間に考えたことPart2
前回の記事だけじゃ書き足りなかったので、追加で記事を書いてみました。ヘッダーはバンクーバーのダウンタウンの夜景。
英語:ネイティブと非ネイティブの違い
非ネイティブでも皆、ネイティブみたいに英語を流暢に話せて凄い!って思ったりしませんか?私もそう思います。ですが、確実にネイティブと非ネイティブの英語力には差があります。語彙の幅だったり、コミュニケーションの通じやすさだったり。
非ネイティブに伝わらなかった英単語の例:dialect(方言), bribe(賄賂), tuition(学費・授業料), suspension bridge(吊り橋), coming-of-age ceremony(成人式)など
仮に自分が辞書に載っている正しい英語を話していたとしても、会話の相手が非ネイティブの場合、難しい単語や表現を知らない可能性は十分にあります。もしくは相手の文化圏に馴染みの薄い概念だと理解されるのが難しい場合もあります。スラングなども同様です。その場合、いかに簡単な、よりわかりやすい表現に言い換えるかが大事だと思います。あとジェスチャー。以下は実際に私がその場で言い換えて伝わった事例です。
例)suspension bridge→shakey bridge(揺れる橋)
coming-of-age ceremony→celebration to become an adult(成人のお祝い)
具体例を挙げるなどの補足説明も相手の理解を助けます。
What's your grade?(学年を聞く表現)→What's your year?
例)like first year, second year, third year……
結論:話し言葉はなるべく簡単な単語や表現を使おう!
日英言語交換:Language Exchange Table
前回の記事で書いた通り、毎週金曜日に日英の言語交換クラスがあります。普段は自分が英語に悪戦苦闘してばかりなので、逆の立場になって日本語を教えながら話すというのは新鮮な体験です。いつもと反対の立場になることで、新たな発見がたくさん得られます。
たとえば、日本語の間違いについてです。私が英語の文法を間違えるように、日本語学習者は日本語をときどき間違った使い方をするケースがありますね。「間違い」というより、「不自然さ」といった方がより正確かもしれません。このときに、ある悩みが生まれます。それは、「コミュニケーションの流れを阻害したくないから、日本語の間違いは指摘しない方がいいのかな?でも日本語学習者は日本語を上達させたいから、間違いを訂正した方がいいのかな?」という葛藤です。意味が通じない場合を除いて、私はほとんどの場合、前者を選択します。多分、文法や語彙が崩壊した私の英語を聴いているネイティブも、こんな気持ちなんだろうなと思います。
あくまで言語はコミュニケーションツールであって、人と人の交流においては、正確な言葉遣いにこだわる必要はないと思います。むしろ、言語の壁をできる限り取り払って、相手との仲を深めたい!という気持ちの方がはるかに大きいです。こんな当たり前のことに気がつくのに随分と時間がかかってしまいました。
また、言語交換をしていて、ふと思い出したことがありました。中学生の頃、イギリス出身の英語の先生に「ネイティブの英語速すぎて聞き取れない泣😭」と訴えたら、「僕からすると、君たちが話してる日本語も超速いよ笑」と返されたことです。そこで初めて、ネイティブが普通のスピードで話しているつもりでも、非ネイティブからするととても速く感じるのだと気がつきました。そして、できる限り相手の立場に寄り添ってコミュニケーションを取ることの大切さにも気がつきました。これは言語交換に限らず、コミュニケーション全般に関していえることだと思います。言語の壁があるのなら相手の言語を学んだり、翻訳機を使ったり。相手が聞き上手ならば、自分が話し手になる。相手が話し上手ならば、自分が聞き手になる。こうすれば、相手と仲良くなれる可能性が高まると思います。
人種の話
Q. 留学してから、人種差別されたことありますか?
A. 今のところ、ありません。少なくとも、自分が人種差別をされたと感じたことはありません。
他人の腹の中は知りませんが、人種差別を言動に表されるなどの実害を受けたことはありません。社会学的にはさまざまな議論が可能でしょうが、ここではあくまで自分の経験ベースで語ろうかと思います。
人種差別を受けたことはありませんが、自分の交友関係に目を向けてみると、あることに気がつきます。それは、欧米系よりもアジア系(アジア出身・アジア系カナダ人)の友達と仲良くなりやすいな、ということです。もちろん欧米系の人とも会話したりはしますが、より長時間話したり、仲を深めたりしやすいのはアジア系の人だなと思います。周囲を見ても、友達グループは欧米・非欧米系で分かれがちな印象があります。思い返せば、オリエンテーションの時点からそうでした。
単純に人種的・文化的に親近感が湧くというのもあると思いますが、共有できる趣味や話題が多いのも、理由の一つな気がします。たとえば、欧米人よりも韓国人の方が日本へ旅行に行ったことがある割合は高いですし、K-POPが好きな割合は欧米人よりも日本人の方が高いです。つまり、お互いについて、より知識や興味があるのです。
国別の学生団体も多いです。UBCは北米で最も国際的な大学(多様な国籍の学生を抱える大学)の一つで、UBC JAは国別の学生団体の中でも最大級です。
国際的な大学であればあるほど、ナショナル・アイデンティティ(私の場合、「日本人」というアイデンティティ)が先鋭化する傾向にある気がします。故郷を離れて勉強する留学生は一種のアイデンティティ・クライシスに陥り、出身国・地域にアイデンティティを求めるのかもしれません。実際に私も「日本」や「日本人」について再考する機会が増えましたし、人種に対する意識が高まったように思います。
おまけ:恋愛の話
最後にめちゃくちゃ話逸れるんですけど、留学に来てから、自分の新しい恋愛指向に気がつきました(留学体験記とは)。好きなタイプというほどの話ではありませんが、キュンとする異性の仕草があります。私身長が158cmで、日本人女性の平均くらいなので、話し相手と身長差が結構あることが多いんですね。私の話を聞く時に、上から見下ろす感じじゃなくて、屈んで私の身長に合わせてくれる仕草にキュンとします(女子校育ち並感)。
最後まで読んでくれてありがと🫶
ばいちゃ!