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【プロセカ】Awakening Beatが凄かった 〜イベスト感想①〜

※イベントストーリー(イベスト)のネタバレを含みます。

わかめと申します。
2021年秋頃からプロセカにハマり、今イベストをマッタリと追いかけているオタクです。
(最新のイベストに追いつくまで推定あと数ヶ月はかかる予定)

1.はじめに


今回は表題の通り1周目・小豆沢こはねバナーのイベント「Awakening Beat」の感想を書いていきます。

また、既プレイヤー向けではあるもの、プロセカ未履修の人にも読んで貰えるような布教の意味も込めた記事にしたいと思っています。
そこで最初に簡単なキャラ紹介と、ストーリーの結末まで含めた詳細なあらすじを長めに書いています。
イベスト既読の方は内容を思い出すがてらサラッと読んでいただくか、飛ばしてください。

セカイやバーチャルシンガーについての解説は長くなるため割愛しているので、その辺はうまいこと説明してあげてください。他力本願!

2.ユニット・キャラ紹介


「Vivid BAD SQUAD」

『伝説』を超えるために集った、実力派ストリートユニット

サムネ左から東雲彰人・白石杏・小豆沢こはね・青柳冬弥の4人によるユニットです。
(一番右は初音ミクですが、説明すると長くなるので割愛)
主にフォーカスが当たるのは下記の2名。

小豆沢こはね
内気な自分を変えたいと思いながらなかなか行動に移せずにいた少女。
白石杏との出会いをきっかけに、ストリートミュージックの世界へ足を踏み入れることになり──。
感銘を受けた未知の世界に飛び込む系主人公。物語開始時点では初心者。

白石杏
元ミュージシャンの父の影響でストリートミュージックを始めた少女。
父がおこなったライブイベント「RAD WEEKEND」は伝説と呼ばれており、いつかそれを超えることを夢見ている。
血統系主人公。バリバリ経験者。

3.あらすじ

ソロでイベントに参加するなど、着実に経験を積んでいるこはね。 その努力を認める杏・彰人・冬弥だが、こはねは未だに自信が持てないという。 そこで杏達は、こはねに自信を持ってもらおうと働きかけるが……?

公式ツイッターより

こはねは、物語開始当初ユニット内で唯一、音楽未経験者でした。
ステージ慣れするため、個人の力を伸ばすためにこはねはユニット活動と別にソロでもイベントに参加していました。
本人はまだ他のメンバーに追いつけていないと感じているのですが、もう十分私たちと肩を並べることができているよと杏に言われます。
そろそろユニットでの練習やイベント出演に注力しないか?と提案され、次に出るイベントでソロでの活動に一区切りつけることになりました。

イベント当日。歌い終わったこはねは謎の男(40代くらいのダンディーな風貌)と邂逅します。
どうも「RAD WEEKEND」のことをよく知る人物のようで、男から「いい歌だった。だが惜しい。嬢ちゃんはまだ自分と向き合えていないんじゃないか?」と助言を受けます。
その言葉の意味を考え悩んでいることをメンバーに相談し、「自分に自信を持つことが大事なのでは」という結論に至りました。

具体的にどのようにして自信を持てばいいのか悩み続けるこはね。
どうにかこはねに自信を持ってもらおうとメンバーは、過去に出場して失敗した苦い思い出がある「STAY GOLD」というイベントにチームでまた出場しないか?と提案しました。
今の実力も測れる上に成長した今なら前回優勝したチームにも勝てるだろう、そしてこの成功体験が自信に繋がるのではないか、という理由でした。

STAY GOLD当日。
こはねは前回の失敗がフラッシュバックし、「もしこの前みたいになったら……」と不安に押しつぶされそうになります。
こはねの様子を察した杏は、こはねにこう伝えます。

「自分を信じるのは難しいかもしれないけど、こはねはいつだって、私のこと、信じてくれてるでしょ?」
「こはねが信じてくれてる白石杏は、何があっても、こはねの歌を信じてるから

第7話「私を信じて」より

グレン〇ガンかな?

杏ちゃんが私のことを信じてるって言ってくれた。
だから、きっと……歌える──!


こはねは"覚悟"を決め、力強く歌い上げます。
彰人、冬弥、杏でさえ思わず吞まれそうになるくらい、とても今までのこはねから発せられているとは思えないような歌声が響き渡ります。
イベントの結果は無事にVivid BAD SQUAD(以下、ビビバスと呼称)が前回のリベンジを果たし、優勝となりました。

イベント後、今日のこはねは凄かった!と祝勝会を開き、和やかなムードで終わったように見えたのですが……。

4.感想① 杏とこはね


杏とこはねは、所謂カップリング的な見方をする際は「杏こは」と呼ばれがちです。
この二人について、私は二つの側面から楽しめると思っています。

一つが、自分のようなオタクがニヤリとするような、ほのぼのイチャラブを楽しむ百合的な側面。

あら^〜

もう一つが、支え合いお互いを高め合う”良き相棒”という、少年漫画のバディ主人公的な側面。

真の意味での「相棒」とは?そのことを杏が再確認するイベスト「いつか、背中あわせのリリックを」より

今回のイベストでは後者の側面での二人の関係性に波乱を巻き起こすシナリオとなっていました。

彰人と冬弥は驚かされはしたもの、素直にこはねの今日の歌について絶賛します。
しかし、杏だけは料理の話をしたり父に話しかけたりして、その話題からわざと逸らそうと振る舞っていました。
こはねの"覚醒"を目の当たりにした瞬間から、ずっと何か思いつめたような表情を浮かべていたのです。

すごかったよと伝えたいのに、何故か上手く言葉が出てこない……

ずっと隣で歌い続けて、しかもアドバイスしたり励ましたりしてきた彼女があれだけの歌声を披露したとなると、内心穏やかではないのは想像に難くないです。
「覚悟が決まった彼女は、もしかして自分より凄い可能性を秘めた存在なのでは……?」
明確に言語化されていませんが、おそらくこういった感情が杏の脳内によぎった(もしくはじんわりと湧き出てきた?)のではないでしょうか。
そう考えると、嬉しい気持ちと同じくらい、モヤモヤした感情が湧くのも無理はないかと思います。
(補足すると、そのモヤモヤとこはねの成長に関しては切り離して考えており、しっかり内心ではこはねの成長を嬉しく思っています)
このモヤモヤの正体は、ほぼ間違いなく"嫉妬のような感情"だろうと推測しています。

こはねや、こはねの歌に関しては過去のイベストでも「光るものがある」という描写はしばしばされていました。
その伏線を回収するような形で今回ついに花開いたというわけです。
ビビバスだと自分はこはねが好きなのですが、一人初心者だったこともあり、杏がいたとはいえ今までたくさん辛い思いをしてきたと思います。
そんな中でもみんなに追いつくため努力してきたわけですから、こうして一皮剥けてみんなに認められる存在になったのが個人的にはすごく嬉しかったです。

「こはね最高ー!この調子でがんばろー!」
そんな単純な話で完結させず、相棒として並び歌い続けた「白石杏」という少女の複雑な心境をここから描いていくのか、と思うと「プロセカ、凄いな……」と感心させられました。

あらすじでも書きましたが、杏自身が放った言葉
「こはねが信じてくれてる白石杏は、何があっても、こはねの歌を信じてるから」
これが"呪い"となって杏自身を苦しめていくのではないか、と思うと……。
「何があっても」と、彼女に伝えたのですから。

果たして杏はこの気持ちとどのように向き合い、決着をつけるのか。注目です。

5.感想② 杏と彰人


今回特筆しなかった東雲彰人に絡めた話もしたいと思います。

Awakening Beatの前のイベストは、彰人にフォーカスが当てられた話でした。
そこで、ライバル兼実力者ポジションとして「遠野新」というキャラクターが登場しました。
彰人は新から「他の3人は将来性があるのに対して、君が未来であの3人と同じステージに立っている姿が想像できない」と言われたのです。
※冬弥は幼少から音楽家の父からクラシックの英才教育を受けており、音楽センスは抜群。

ビビバスは、杏と彰人が特に「RAD WEEKENDを絶対超えてみせる!」とよく息巻いていました。

が、蓋を開けてみれば「誰より伝説を超えたいと思い努力してきた二人よりも、相棒の二人の方が持っているものが大きいのかもしれない」という残酷な現実を突き付けられているような気がしました。

いや〜〜〜〜…………。

横道に逸れると、更に感心したのは彰人には絵名という姉がいます。
絵名も、画家の父親から「お前に才能は無い」と言われ続け、それでも負けずに絵を描き続けています。
"才能の壁"に阻まれる。
東雲姉弟はそういう運命なのか……と頭を抱えてしまいました。
本当にキャラクターの作りこみがしっかりしていて驚くばかりです。

大袈裟に言ってしまうと、持つ者・持たざる者に分けられそうなものですが
決して杏と彰人が何も持っていないとは思いません。
彰人は最終的に「才能が無いとか、追いつけないなんて考えてるヒマはねえよな」と仲間の支えもありなんとか持ち直すことができました。
仮に才能が足りていないとしても、それに絶望せず努力を続けられる強い心を持っている、と言えますよね。
白石杏もきっと、今回ぶち当たった困難を乗り越えてくれると信じています。

次回「Bout for Beside You」では「Awakening Beat」の続きとして、白石杏にフォーカスが当てられた話が展開されます。
知り合いからもオススメされているイベストなので読むのが楽しみです。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました!
では、また次回。

Beat Eater / Vivid BAD SQUAD
※各キャラクターにフォーカスを当てた「キーストーリー」という位置付けのイベントストーリーには、プロセカオリジナル楽曲が割り当てられています。




このセリフ、「俺、なんかやっちゃいました?」で笑いました。異世界ビビバス。

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