【サニーサイドアップ前編】実際どうなの〜明日使える強化カード!
↑一応前回
なぜレガシーのデッキをサニーサイドアップにしたかは前回説明した通り、私の早いデッキフォルダのトップに入っていただけなので細かい話は飛ばしてレガシー版サニーサイドアップ強化案について書きます。
〜 デッキ選択の考え方について 〜
本題に入る前に皆さんはMTGのデッキ選択をどのように決めているでしょうか。
私の場合は好きなカードを使いたいという方向性で相性の良いカードを探していき、その後にメタデッキ相手に入れないと厳しいカードを選択していきます。
ちなみに普段ヒストリック(アリーナ限定フォーマット)では好きな門を使った下のようなコントロールを使っていて、赤青ウィザード、ラクドスミッドレンジ、青白コンなど様々なデッキに勝ててます。
除去だけメタ意識で、他のカードは好みで出来てます。
格ゲーでもプレイヤーから明らかに強いと認識されているキャラよりは開拓が進んでいない面白そうなキャラを選ぶ傾向があると思うので、MTGでも似たようなことをしている気がします。
〜 12月の環境について 〜
本題に戻ります。
実際に単純な構成のサニーサイドアップで大会に参加してみたり、勝っているデッキリストを眺めることで、構築案をまとめてみました。
12月時点で集めた情報だと次のようなイメージでした。
■12月時点の環境雑感
・イニシアチブが増えてきているが、1マナの飛行有するURデルバーがイニシアチブを取り返しやすく、やはりデルバーがTier1で変わりない。
・コントロールデッキがイニシアチブに相性が悪く減ってきている。
(今はここからさらに進んで、デルバーとコンボの環境?)
■よく見るカードで困るやつら
・デルバー:《外科的摘出》、《相殺》、《狂乱の呪詛》
・イニシアチブ:《安らかなる眠り》、《虚空の杯》、《エメリアのアルコン》、《スレイベンの守護者、サリア》、《精鋭呪文縛り》
・緑入りのデッキ:《忍耐》
・デスタク:《迷宮の霊魂》、《耳の痛い静寂》
・Helm Void:《虚空の力戦》、《大いなる創造者、カーン》、《敵対工作員》
・その他:《覆いを割く者、ナーセット》、《溜め込み屋のアウフ》、《夢を引き裂く者、アショク》、《魂標ランタン》、《未認可霊柩車》、《フェアリーの忌み者》、《血染めの月》、《Null Rod》、《エイヴンの思考検閲者》
軽く列挙してみて気付く貧弱さ、だがここまで来ると逆に燃えてきますね!
私自身まだまだ果てしないサイドボード道を歩いているところなので、サイドボードの話については勉強を積んで次の機会に共有したいと思います。
〜 どんなデッキになったか 〜
とりあえず前回までに分かったことが以下である。
・コンボ速度を最速にしなくても勝てるマッチが多そう。
・虚空の杯とアルコン、サリアとヘイトカードが沢山並ぶことがあり、単体除去よりは全体破壊が欲しい。
・今回はなんとかなったが、勝ち筋1つはバレたら終わりかねない。(当たり前)
今回の反省を活かし、次なる進化を求めた結果、サニーサイドアップに合いそうなカードが色々ありました。
現状対策されるような立場ではないので、研究成果を共有することで仲間が増えると良いなと思い書いていきます。
まず1つ目、大会後にヘイトカードが多すぎて《ネビニラルの円盤》入れるか迷っていると身内に話したら、良さそうな選択肢をいただきました。
先に土地だけ伸ばしておけば出したターンに割れるので奇襲性が高い、おまけに壊した後に信仰の見返りなどで使い回せる可能性も秘めている。ネビ盤だと返しで壊される危惧があり、deedをメインに1枚サイドに1枚お守りとして入れてます。
2つ目、サニーサイドアップを奇跡型に昇華させた1枚。身内からはどっから見付けたんだと言われましたが、1%の方ではなく99%の努力の方です。
レガシー準拠で3マナ以下の自壊出来そうなエンチャントアーティファクトを全て見ました。
2023/2/1現在で3マナ以下の置物って3,493枚しか無いらしく、意外と簡単に洗えました。
起動で2枚引いて1枚戻す小さいブレストになる。同じようなカードにブレスト置物《石なる知識》が存在しているが何故小さいブレストなのか、感のいいサニーサイドアッパーはもうお気付きだろう。
石なる知識:1マナ、起動が2マナ
conch horn:2マナ、起動が1マナ
第二の日の出で2回目を使うとどうなるか?
石なる知識:支払済1マナ、起動2マナ×2 計5マナ
conch horn:支払済2マナ、起動1マナ×2 計4マナ
既に後者の方が効率が良いのが分かる、当たり前だが出すのは1回のみ、起動コストは日の出と見返り分必要になるので後者の方が取り回しが良い。
これにより《終末》をメインに入れる選択肢が増えた。
3つ目、デッキ名をハムエッグにして良い権利を得られる1枚。
信仰の見返りがパーマネント全部戻すことに着目し、今度はプレインズウォーカーを全部洗ってみました。
こちらは全マナコストで254枚しかなく、ペロリでした。
このカードの可能性に気付いた時、私はとても興奮したことを覚えている。
思いついた1分後に気付くと友人Fに電話をかけていた。
当時の会話を誇張してお届けする。
「聞いて下さい!大発見です!ハムスターが、ハムスターが!おっさんを殴ると自壊してドロー出来るんです!信仰の見返りで戻ってくるから無限にドローできるんです!そして最後におっさんと和解したハムスターがパワー10兆1、タフネス10兆1とかになって相手に襲いかかるんです!」
実はミンブー、無限ドローと無限ダメージを出せるカードだったんです。
世界を変える発見をしたわけではないが、ニュートンがリンゴを見て万有引力の取っ掛かりを思い付いた時の感覚を、カードゲームで味わったことはあるだろうか?
今の私は”ある”と即答するだろう。
コンボ手順を一応説明しておく。
① ミンブーを出す
② 忠誠能力-2でミンスク対象、ブーがミンスクに殴りかかり二人で墓地に…
③ 信仰の見返りでミンスクとブー復活!
④ ②に戻り延々とハムスターとおっさんが喧嘩しつつ1ドロー
⑤ デッキをおおよそ引いたら、ミンスクAとミンスクBを無限に信仰の見返りで復活させてブーを最終形態に引き上げてパワー10兆1、タフネス10兆1など好きなだけ強化してワンパンになる。
Next Level BlueやNext Level BantなどNext Level 〜に昔から憧れていたので、ハムエッグ型を考えついた時から勝手にNLS(Next Level Sunny side up)と呼ぶようにしております。
余談ですが、この会話のあと友人から統率者では無限マナを出すと同じことが出来ると教えられた。
既に思いついている方がいたことに悔しさは無く、自分で発見した嬉しさの方が勝っていたことをここに記す。
そしていつか親戚の子供が出来たら「おじいちゃんはね、昔ハムスターが無限に主人を殴るハムエッグというデッキを思い付いたんだよ」と忘れず言えるようにしておきたい。
真面目な話をすると、黒力戦やNull rodを出されてもナーセットやカーンを出されてもワンチャン抜け出せる可能性があるのが大きい。
このあとメイン戦とサイド戦の細かいテクニックをここまでの2倍の文量で書いていたのですが、流石にボリューミーだなと我に返ったので今回はここまで。
最後に奇跡ハムエッグ型のNext Level Sunny Side Upで大会に出たときのトピックスを共有してお別れの挨拶とします。
結果は全敗でしたが、デルバー相手にメイン戦めっちゃ取ってるのでサイドボード頑張れば全然いけそうでした。
持っていったデッキが以下です。
サイドボードについてはまだまだ練度が足りないと痛感しているので、こんなカードを採用したら良いよ!などお気軽にコメントいただけると嬉しいです。今は防御の光網が使えそうだなと検討中になります。
NLS「奇跡ハムエッグ型」
オムニテル○××
デルバー○××
デルバー?××(記憶が曖昧)
4cコン××
グリクシスデルバー○××
・奇跡ハムエッグ型を初めて大会に持ち込む
・初戦の1ゲーム目からミンスクがブーに殴られてドロー ⇒ 信仰の見返りでおかわりを繰り返し、最後は和解したブーが+5億/+5億 速攻トランプルで殴るゲームからスタート
・相手が何のデッキか分からずサイド戦に突入して困る、実はオムニテルでした
・アウフが無理
・ジェラードの砂時計ペンダントに書いてあるインクの染みでエムラクールの追加ターンが飛ばされる
・デルバー相手に終末が機能してメイン勝率良好
・今日はサイド後に帳を全然引けず、ジリ貧で負けてた印象
・分かっていたが今のサイドだと忍耐が厳しい
・デルバー相手だと資源の浪費よりもZuran orbの方が引けて嬉しいので2枚目を検討
・いつの間にかイニシアチブが消えてた
・奇跡ハムエッグ型楽しい(✌✌)
さらに進化し続ける卵、コズミックインターベンション編でお会いしましょう。
次回:Next Level Sunny Side Up奇跡ハムエッグwithコズミックインターベンション編に続く