
RAID(Redundant Array of Independent Disks)の長所と短所
本稿はQNAPのパートナーULINK社の出張記事です。ULINK は HDDやSSDの寿命をAIで予測するツールを提供する企業で、QNAPは同社と協業し NAS 専用の「DA Drive Analyzer」を提供しています。

ドライブ故障予測のプロフェッショナル、ULINKによるHDD&SSDの豆知識などを全10回に渡りご紹介していきます!
RAIDのメリットとデメリット
RAIDのメリットとデメリット、そして ULINK DA Drive Analyzer でデメリットを克服する方法とは?
企業のシステムはあらゆる事態に備える必要があります。ドライブ障害予防の鉄則に則っていたとしても、常に万が一のドライブ障害に備えなければなりません。データ損失を防ぐ最も一般的な方法は、RAID(Redundant Array of Independent Disks)の使用です。
RAIDはデータのコピーを複数作成することでデータ損失を防ぎます。そのため、1台または複数のストレージドライブが故障しても、1台または複数のストレージドライブに保存されたデータにアクセスすることができます。RAID構成には、主に3つの手法があります: ストライピング、ミラーリング、パリティです。
ストライピングはデータをブロックに分割し、複数のストレージデバイスに分散します。ミラーリングは、データの全コピーを異なるドライブに書き込みます。パリティは、保存されたデータの完全性を検証するために使用される追加データのセットまたは一部です。
RAIDにはいくつかのレベルがあります。
RAID 0は全ドライブでデータのストライピングを行います。スピードは上がりますが、損失に対する保護はありません。
RAID 1はミラーリングを使用します。これは読み取り速度を向上させます。
RAID 5 は、すべてのディスクに均等にパリティがあるディスクストライピングを使用します。これはより多くの使用可能なストレージを提供し、単一ドライブの故障に対する保護を提供します。
RAID 6 はダブルパリティを使用し、少なくとも 4 台のドライブにデータをストライプします。2台のドライブ故障に対する保護を提供します。
RAID 10 はデータストライピングとミラーリングを使用しますが、容量の半分を専用にする必要があります。
RAIDの利点は何ですか?
RAIDの主な利点は、意図しないデータ損失の防止です。また、ドライブの消耗を分散させるという利点もあります。
RAID 5は、バックアップや映像など、頻繁に更新されない大容量データの保存に最適です。RAID 6は信頼性の高い大容量アレイに、RAID 10は高性能アレイに最適です。
RAIDのデメリットは何ですか?
RAIDの主な欠点は、ドライブに障害が発生しそうなときに警告を出さないことです。アレイを再構築することはできますが、大規模なアレイでは再構築に長い時間がかかり、2台目のドライブが故障したり、ドライブの一部が読み取れなくなったりすることがよくあります。
RAIDの欠点を克服する最善の方法は、ULINK DA Drive AnalyzerやSMARTのようなドライブ故障予測技術と組み合わせることです。
原文:Pros and Cons of Redundant Array of Independent Disks (RAID)
https://ulink-da.com/pros-and-cons-of-redundant-array-of-independent-disks-raid/
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