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DA Drive Analyzerの利点: ドライブ寿命と故障の検出

本稿はQNAPのパートナーULINK社の出張記事です。ULINK は HDDやSSDの寿命をAIで予測するツールを提供する企業で、QNAPは同社と協業し NAS 専用の「DA Drive Analyzer」を提供しています。
ドライブ故障予測のプロフェッショナル、ULINKによるHDD&SSDの豆知識などを全10回に渡りご紹介していきます!

仮にDataCentreX社は、予防的ドライブ・メンテナンスの一環として、毎年ドライブを交換しているデータセンターだとしましょう。これは、ドライブの故障が発生しないようにするためのかなり良い方法のように思えますよね?実際、ドライブは1年も使用しないうちに故障することがあります。私たちのデータによると、約21%のドライブが使用開始1年を迎える前に故障しています。実際、ドライブは潜在的な寿命のさまざまな時点で故障する可能性があります。

しかし、もしDataCentreXがDA Drive Analyzerを使用していたならば、毎年のドライブ交換で見逃していた故障の推定23%を検出できたはずです。また、DataCentreXが5年に1度ドライブを交換していた場合、DA Drive Analyzerは、定期的な交換で見逃していた故障の約41%を検出することができたでしょう。

DataCentreXがより多くのドライブ故障を予測できればできるほど、SLAを満たし、競争力のあるクラウドストレージ・プロバイダーであり続けるための準備を整えることができます。DA Drive Analyzerは、すでに定期交換ポリシーが導入されていたとしても、より多くのドライブ故障を予測するための1つの方法です。

ULINK DA Drive Analyzerは、ドライブの健全性パラメータを日々収集・監視します。クラウドAIエンジンを搭載しており、このデータを使ってドライブが故障に近い状態にあることをインテリジェントに予測します。AIアルゴリズムによって故障前のパターンが検出されると、不健康または危険なドライブとしてフラグが立てられます。この情報により、データセンターは故障したドライブを特定するだけでなく、最も混乱が少ないタイミングでドライブの交換を計画することができます。

DA Drive Analyzerのツールは、ドライブの健全性監視プロセスの自動化にも役立ちます。そのオンライン・ダッシュボードとデスクトップ・アプリケーションは、一目でフリート全体の健全性情報を要約することができます。

ドライブの故障はいつでも発生する可能性があり、定期的な交換アプローチではドライブの故障を見逃す可能性があります。DA Drive Analyzerは、差し迫ったドライブ故障を診断するために必要なツールを提供し、サービスの継続性を高め、データと時間の損失を減少させることにより、より高い水準でサービスを実行することができます。


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