『キオク、ココロ。』
この曲は大学時代で一番苦しい時に書き下ろした曲になった。
大切な人と距離を離すことになって、そのまま盲腸で1週間寝込んで、、、
そんなタイミングで完成したナンバー。
その人のために積み重ねたもの。
尽くしてきたもの。
楽しいと思っていた感情。
全て無駄だったのか。
自分の全てを裏切られた。
今まで何をしてたのか。
そんな気持ちになった。
こういう境遇にあると、人間は凄いなあと思う。僕はめちゃめちゃに哲学的なことを考えた。
そもそも自分って誰だ?とか
裏切られた"僕"は何によって形成されているのだろう。とか
身体的な部分を差し引いた際の君と僕の違いはどこだろう。とか
今思えばこれを"病んでる"というのかもしれない。笑
そう考えていくうちに、
今まで培った経験
ー目で見てきたもの・耳で聴いてきたもの・心で感じたものー
そしてそれが蓄えられた記憶がこの僕を作り上げているんだと着地した。
たとえ生まれ変わったとして、同じ身体でいたとして、
記憶がなければ
今の"僕"ではない他の"誰か"なんだ。
だから、いろんな過去があるけど、そして時には辛いこともあったけど、無駄ではなかった。全て詰まって僕なんだ。
僕の一部が入って今の君なんだ。
そうやって考えて自分を赦したかったのかな。笑
君の中にも僕が芽生えて、僕の中にも君が芽生えて、そうして僕達は連綿と繋がっていく。
だから、
『キオク、ココロ。』は皆さんにとって
自分が嫌になるような苦しみや今やってることは間違ってるのかなぁて思う不安を少しでも和らげるような一曲になってもらえればと思う。
まだまだ満ち足りない空っぽの心。
埋めていくのも空っぽに嘆くのも自分次第。
qlaria Ba.伊吹