冬の道 銀色 夏生
人生が止まっていた。
人の都合にあわせていると、自分が後回しになってしまう。
そうすると、答えのない悩みが増える。
いろんな占いの無料エリアをあさり、Youtubeで選択式のカードリーディングを見て、おちついて、
過去に買った自己啓発本を読んで目からうろこ!と思ったり、かと思えば急に不安がわっと襲ってきて瞑想したり、神社に救いを求めたり。
(占いの有料に手を出すより、おみくじが個人的にはおすすめです。理由はいつか書こう)
いろいろ自分で思いつく解決策はあるのだけど、
悩んだ時のルーティーンのようになっているんだなと思った。
なんにせよ、すべては自分次第ということを思い出して、足元を見ずにいつか「冬の道」の写真集で見た北海道の長い一本道が浮かぶ。
長い長い冬で蓄えた雪の静けさの中、鼻をツン、と刺す空気、大自然が対峙してくる中で、ただ長い一本道が、道路沿いの民家もなく、ただ続いている。
誰に頼るでもなく、足を動かさないと、道の切れた向こうにはいけないんだと思う。
他人は何もしてくれない。
むしろほかに人がいないのだから。
世界でたった一人、歩み続けないといけない。
ヨシ、足を出さないと、と勇気付けてくれる。
写真を見るたびに、ツン、としてヨシ、と思う。
今、すこし人生を他人にゆだねている気分がしんどかった。
だから今日からまた歩き出そうと決めたんです。
そんな日。
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