投機的株主こそ平和の敵
あるひとが、Facebookでの私の投稿が気に入ったから友達になろうと言ってきた。まったく知らないひとなので、たぶんなりすましかなんかだから、相手にはしないが、非常に違和感を感じたのは、職業は株主と書いていることだ。
株主を職業にする、といえば、たんに、ある企業の営業の趣旨に賛同して株を買って支えてやって、その見返りに配当をもらってる、というような株主は思い浮かばないのではないだろうか。きっと、その会社の株を持っていると値上がりするから、その時売って利ざやを稼ごうと思っているひとだ。
元来、株式というのは、企業が事業のために巨額の資金がいるので、自分や身内だけでは支え切れないから、多くのひとに金を貸してもらう方法として、債券とならんで作られた制度だろう。株券は本来借金証文だ。借金証文が売り買いされるというのは、本来は奇妙なことなのだが、いったん買った株は持ち続けなければならないとしたら、企業が倒産したりしたとき、株主に大損をしいることにもなるし、一般の金のあるひとに広く出資を要請したい企業の立場から言っても、売買自由というのは便利なことだから許されていい。ただ、許されていいからと言って、それが目的になったら、本末転倒だ。
そういう売却目的の株主は、会社の事業に関心があるわけではないから不純だ。その株主のために、企業は従業員への給与を切り詰めるだろうし、環境や資源などへの対策もコストとして削減を図るだろう。こんなことが野放しの、今の資本主義経済は、まさにスーザン・ジョージだかスーザン・ストレンジが言ったように、カジノ経済だ。。
平和というのは、単に戦争が行われていないことだけを求める株主なら、意味するのではなく、差別や貧困もない状態を意味する。と考えるべきだろう。そう考えるかぎり、株主と名乗るひとが平和を語るのは、あまりに自覚がなさ過ぎる。
ChatGPTでも、こんな回答が返ってきた。常識なのだ。
1. 企業の短期志向:投機的な株主が増えると、企業は短期的な株価上昇を狙った戦略を優先するようになります。これにより、研究開発や長期的な成長戦略への投資が減少し、企業の将来の競争力が低下する可能性があります。
2. 資本の浪費:企業が過剰な配当を提供するために、自己資本を減少させたり、借入を増やしたりすることがあります。これは、企業の財務状況を不安定にし、長期的な成長のための資本が不足する原因となります。
3. 従業員への影響:企業が短期的な利益を優先する場合、コスト削減のために従業員の給与や福利厚生が削減されることがあります。また、過剰な株式発行によって企業の利益が配当として支出されると、本来は従業員の報酬や福利厚生に充てられるべき資金が減少することになります。
4. 経済全体への影響:投機的な行動が広がると、経済全体が不安定になりやすくなります。市場の変動が激しくなり、バブルが発生するリスクが高まります。バブルが崩壊すると、経済全体に大きな悪影響を与える可能性がありま
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