肖戦さん主演短篇ドラマを訳してみよう

あくまでも私の趣味の為だけの訳であります 早く言えば自己満足!!

肖戦(肖战)さん1991年10月5日生まれ 中国大陸の俳優・歌手
現在WOWOWで絶賛放映中の『陳情令』の主役の黒い方です

彼が今年1月に公開したミニドラマ、一人芝居
泣ける~何度見ても泣ける~

『买耳朵』 直訳すれば『耳を買う』
『世界の音を届けたい』←バリクソ意訳

冬の朝の(北京?)の住宅街
フードデリバリーサービスで働く出稼ぎ青年、出勤前に朝食タイム

「今日は15元?8元?どっちの飯にする?」
「8元の」
「はいよ!毎度!赵くん」
「どうも」

朝ご飯をガツガツ食べているとスマホが鳴る

「李さん、面倒懸けて本当に申し訳ない」
「わざわざ、ウチに行ってもらって」
「ばあちゃんの様子知りたくてさ」

「ばあちゃん!」
「ばあちゃん、僕だよ~!判る?」
「ばあちゃん、帰れないけどさ」
「こうやって、スマホでテレビ電話出来るから」
「ばあちゃん!」
「ばあちゃん!」

「李さん、申し訳ないけど、ばあちゃんに教えてやって」
「画面をばあちゃんが見えるようにしてもらってくれる?」
「本当に本当にありがとう」

「ばあちゃん!」
「ばあちゃん!」
「こっち」
画面に手を振ってみせる青年
「おぉ~ばあちゃん~」

どこかのマンションから怒鳴り声が聞こえてきた
「うっさーなぁ~!!寝ていられないよ!!」

「わぁ~ばぁちゃん!」
「わぁ~ばぁちゃん!」
「手を振って~」

「違う!ばあちゃん!違う!」
「李さん、ごめん、スマホが斜めっているから直してもらえる?」
「ばあちゃんが、手でスマホ持たなくて良いようにしてくれる?」
「ありがとう李さん」

「ばぁちゃん!」
「ばぁちゃん!」
「僕って判る?」
「待ってね、判る?判ったろ?」

「僕の事心配してたろ?」
「心配してたろ?」
「聞こえないよ」
「心配だったろ」
「もう一回言って」

「おばあちゃん!」
「おばあちゃん!」
「笑ったら目がなくなる、おばあちゃん」

「あのね おばあちゃん」
「歯がもう全部なくなっちゃった事僕しか知らないよね」

「ん?寒くないよ。寒くない。心配しないで」
「全然寒くない、うん、元気だよ」
「上手くやっているから」

「年末にさ、お小遣いあげるよ」
「補聴器買ってあげる。うん、そうだよ」
「補聴器着けたらさ、他の人の話聞けるんだよ」
「補聴器!耳だよ、耳!判る?」
「耳が着いたらさ、他の人の話が分かるよ!」
「?あれ」

~電波障害~
「李さん、本当にありがとうございます」
「仕事始まるからさ、その前に、ばーちゃんの全身見せて」
「李さん、ありがとね」

「歯のないおばあちゃん、もうちょっと待ってね」
「世界中の音をばあちゃんに聞かせてあげるからね」

        ~完~


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