【麦酒芸術研究所5】 ビール片手に、5074件の先願商標に立ち向かう!
1. 御挨拶
こんにちは。
日系企業(化学メーカー)で研究開発を8年、いまは上海で技術営業をしている36歳の会社員です。『 ビールで実験を、ビールに貢献を 』を合言葉に趣味活動しております。
今回でvol.5、さあ今日も張り切って実験したいと思います。
2. 前半:扉(商標)作りの進捗
さて、自由研究の前に、まず前半は商標作りに関する挑戦のお話。前回、商標作りの第一歩、商標検索を行っている旨を御報告いたしました。
さて、今回もそんな商標検索の進捗状況を報告します。前回は商標となるロゴのうち、『 文字 』の進捗報告をしましたので、今回は『 図形 』に関する進捗報告です。結論から申しますと、『 図形 』調査がなかなか手強く、いまだ調査中です。完了までにはもう少し時間がかかりそうですが、今回はその調査状況の一端を御報告できればと思っております。
具体的な『 図形 』に関する商標調査の状況は、この記事の後半で。
それまでは自由研究です。ご覧ください。
3. 自由研究
1. Background
大変雑で申し訳ございませんが、やはりネットの情報力には敵いません。そのため、以下の通り、外部情報を参照させていただきます。
基本情報は、以下HPを参照。
熊猫精酿に関するコラムは以下HPを参照。
2. Sample
【試料】 熊猫精酿 PEEL WITBIER
【購入場所】 CITY SHOP
中国上海市长宁区天山路341号
【原材料】 ①水 ②麦芽 ③小麦 ④ホップ ⑤陈皮 ⑥芫荽籽(コリアンダー) ⑦酵母
3. Results and discussion
【試験環境】 温度:22℃ 湿度:65%RH
【麦酒環境】 温度:10.8℃(MITIR製 水温計)
以下レーダーチャートに、試飲の官能試験結果を示す(n=1)。なおBlankは、2019年日本国内で最も購入されたビール銘柄である、Asahi superdryを用いた。
グレープフルーツ感とコクが強く、ポップな印象。ペアリングなしで、ビール単体で飲んでも満足でき、ビールが苦手な方でも受け入れやすい一品と考える。
【ペアリング】
本命:麻婆豆腐
対抗:干煸四季豆
大穴:カレーせんべい
4. Conclusion
『 見た目の愛らしさに負けない香りを持つ一品 』
Reference
・Panda brew公式HP
・and premium公式HP
Data
4. 後半:『 図形 』に関する商標調査状況
さて、『 図形 』に関する商標調査の進捗です。今回の商標は『 文字+図形 』で構成され、今回は『 図形 』の先願商標となります。件数は5074件。これは途方もない数字ですね。今回の進捗は、この件数が出てきたいきさつを御報告いたします。
まず、大前提として、検索のステップを理解します。ステップは大きく分けると以下の流れと理解できます。なお、以下サイトも参考にさせていただいております。
https://shohyo-toroku.com/search/figure.html
① ロゴを簡単な形で考える(丸なのか、四角なのか、四角の一部が欠けているのか、など)。
② 以下J-Plat Patでその形の図形分類番号を探す。
③ 図形分類番号を上記J-Plat Patに入れ、検索をかける。
④ 検索された商標の内容を調べる。
さて、これに照らして自身のロゴを考えていきます。まず簡単な形で捉えるという点です。今回のロゴは、詳しくは記載できませんが、簡潔に表現すると『 四角かつ一部に特徴がある図形 』です。この定義に合う図形分類番号をJ-Plat Patから検索いたしました。すると、5つの図形分類番号にたどり着き(ここも詳細な図形イメージが持ててしまうので詳細開示をしておりません)、その検索数の合計が5074件、ということになりました。
恐らく図形調査のポイントは、上記簡便な定義を設定した際、上位概念でその定義を捉え、図形分類番号を一つのカテゴリーに特定せず、網羅的に捉えておく、ということだと推測しました(この考えだと同時に物凄い検索件数にはなりますが)。
例えば、今回、『 四角 』が定義の一つであり、この四角は" 22. 楽器 ”かもしれないですし、" 23. 武器 ”かもしれない、はたまた" 19. 容器 ”の可能性もあります。すると、図形分類検索をする際の番号は複数にまたがります。この段階で、明確に図形の意図(意味)や形を捉えているのであれば、番号自体を絞り込めますが、より簡便な図形であればあるほど、絞り込みが困難になります。そうなると、網羅的な捉え方をしておかないと、他の分類の中に似たような図形があった、なんてことも起きかねないと想像できます。
こういった考えから、今回、網羅的に『 図形 』を調査し、結果、5074件が検索対象として出てきた訳です。全体のいきさつはこんなところです。
という訳で、長々と記載いたしましたが、現在はこの5074件を日々隙間時間を見つけて追っているところです。調査が終わりましたら、どんな結果だったのか、商標として登録可能性はありそうなのかなど、また御報告させていただこうと思います。その進捗はまた今度。