モンスター#03: ドスバギィ、#04バギィ
"モンハンライズを新クトゥルフ神話TRPGで扱うシリーズ"2回目
今回は睡眠攻撃モンスター、リーゼント角がトレードマーク、山姥をモチーフとしたドスバギィとバギィです。
オサイズチと体格が似てますしデータを粗方流用できるので、作成は楽でした。
ただオサイズチと差別化するためにバランスを考えて、能力値を低めにして、知能と結束力の強い種族ということにしました。
モンハンライズ公式はどうあれ、ここはあくまで私の主観で作成していますのでご理解ください。
特徴
自然界の動物にとって麻痺毒は基本的に身を守る防衛手段です。
ましてや睡眠攻撃となれば相手を眠らせて絶対有利な状況を作れる手段ですから、これは言い換えれば「相手を眠らせないと絶対有利に立てない」ことになります。ここから基本的に強靭な好戦種族ではない、と見ることができます。
単体では弱い、だから狩りも防衛も集団で行動する---これが彼らの行動指針だと思えます。
ちなみにライズにおいてもバギィは数体でハンターを囲んでも威嚇してくるばかりでなかなか睡眠攻撃を仕掛けてきませんが、リーダーであるドスバギィのそばにいる時は一緒になって睡眠攻撃を仕掛けてきます。
ドスバギィも基本は威嚇で、出来るだけハンターと距離を空けてから睡眠攻撃を仕掛けようとしますね。
またバギィは率先して斥候となり、獲物やテリトリー侵入者を探しに出かけ、見つけたらもちろん仲間に知らせに戻ります。
ドスバギィは「狡猾な簒奪者」なる異名をもつので、おそらくオサイズチとイズチの集団よりも知能が上です。
仲間内の親密度という点ではオサイズチの方が明らかに上っぽいですね。
しかしいくら知能があるとは言え、ナルガクルガのように物理的な罠を見極めたりは出来ません。
ここでふと疑問が。
ひょっとしてドスバギィとバギィって、狩りが実はめちゃくちゃ下手なのでは?
実際、ライズをプレイするとやたら威嚇してくるばかりですしね。
成功率が低いからこそその確率を上げるために統率のとれた集団で行動し、獲物を眠らせるという手段までわざわざ確立したのかもですね。
シナリオフック
さて、それではどんなシナリオがありえるか考えてみましょう。
一番のキーワードとなりそうなのは、彼らの体内にある昏睡袋でしょうか。
探索者にはどうしてもその昏睡袋を手に入れなくてはならない理由がある、とします。
どんな理由が考えられるでしょう。
大切な人の重度不眠症を治すために?
うーん、安直ですね。
探索者には希少価値のある素材を手に入れるためどうしても狩らないといけない危険な獲物がいて、その獲物の天敵がドスバギィであるとか?
ふむ、面白そうですがやや強引に感じますね。
どうしても昏睡袋を入手する理由があって、そのためにドスバギィを生きたまま捕らえる必要に迫られる---まあこれなら無理なく自然に感じますね。
モンスターをうまく誘導するために探索者は知恵を絞ることになりますが、肝心のドスバギィはなにせ「狡猾な簒奪者」という異名の持ち主ですから、そうは簡単にうまくいきません。
探索者とドスバギィ達の知恵比べです。
こういうシナリオの場合、戦闘ですぐに解決しようと突っ走る探索者には少々痛い目に遭ってもらう、そう例えば睡眠攻撃で眠ってもらいバギィの食糧庫から脱出してもらう、なんて一幕どうでしょう。
他にドスバギィ達が探索者の思い通りにならない要因、偶発的な何か、例えば動物が乱入してきたり音を立ててはいけない状況で大きな音を立ててしまうとかも使えそうです。
そうだ、目的の昏睡袋を欲して狙ってる第三者も登場させましょう。
シナリオ導入部で早速探索者とチェイスさせておけば、それこそ映画「レイダース〜失われたアーク」の冒頭シーンみたいなものがあれば、ラストの追いかけっこも楽しめるはずです。
さあ昏睡袋の争奪戦、その行方やいかに。
これは血生臭い戦闘なんかよりも、獲った盗られたのアクションやチェイスが盛り上がりそうですね。
ちなみにクトゥルフ神話にはヒプノス(もしくはヒュプノス)という眠りの神がドリームランドにいます。
ドスバギィとバギィをそこに仕える小型の奉仕種族としたら、TRPG的にはオサイズチよりも親和性ありますね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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