ヒトは、難しい
高校の同級生だった内田将悟CEOと小木大知COOにより、今年2月に創業された株式会社Qeight。起業してから半年が経過し、いろいろな”現実”が見えてきたようです。そんな内田と小木の思考の変化を、定期的に発信していきます。
記念すべき連載初回。内田将悟CEOが運転する車内でインタビューを実施しました。
2人の創業インタビューはこちらから▼
内田将悟CEO:https://qeight.jp/posts/ceostory
小木大知COO:https://qeight.jp/posts/coostory
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会社を設立し、半年以上経過した。
ありがたいことに、お客さんの数が増えている。
仕事に対応するため新規メンバーを増やし、案件の幅を広げている。
私としては業務に対応することはもちろん、新規メンバーのオペレーションにも時間をより割くようになった。
タスクに追われる日々の中、いま一番難しいと感じていること。それは
組織作り
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高校時代を振り返ると、気ままにバレーボールに取り組む一般部員。
社会人時代を振り返っても、個人事業主として働く期間が長かった。
要するに、人生の中でヒトをまとめ上げた経験がない。
もちろん起業してからは挑戦の連続。分からないこと、答えがないことは日常茶飯事であたりまえ。
が、考えていることも、欲しいものも、モチベーションも、能力も、ヒトをケアする力も、全てが違うメンバー12人を束ねるのは、想像以上に難しい。
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具体的に何が難しいのか?
言葉にするなら、共通項合わせ。
それぞれ異なる背景を持つメンバーが、どうすれば同程度の高いモチベーションを持って働く環境を作れるか。アリババの創業者でもあるジャック・マーは「自分より能力の高い人たちがどうやって一緒に働けるかを大事にしている」と話していたけど、いまはその考えが非常に腑に落ちる。
そもそも、自分と小木(大知COO)の共通項も増やさないといけない。会社の中心同士、当たり前に考えが同期できるようにならなければダメなのだろうとは思っている。
忙しくなることに比例して意思決定の連続が多くなってきている中、毎回2人で議論しているようではこれから厳しい。会社のために意思決定できる視座を共有できるように、というのは個人的な年末までの目標だ。
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日々、メンバーにはめちゃくちゃ助けてもらっている。
時には私が仕事を巻き取ることもある。けれど「自分が与えるより、(メンバーに)与えてもらっている」ことを大事に考えないと、全ての事象にメンタルが追いつかなくなってしまう。
「ありがとう」の気持ちを持つことは当たり前に思えるかもしれない。けれど、「(多く仕事を担っている)俺は頑張っている」の気持ちが生まれてしまうと、ただの自己満足になってしまう。最適化された組織になるため、自分の立ち位置を考えないといけない。
同時に、ヒトへの期待値を過度に高く設定してもいけない。メンバーに対し、ときに「なんでこうやって動かないのだろう?」「本当にこのタスクやっているのかな?」と考えてしまうのだけれど、まず頭の中で一旦それを除外するようにしている。
少し脱線するが、スケールを大きくすれば、期待値の話は人生にも通じる。
フィリピンに滞在していたとき、トイレットペーパーをトイレに流すことができなかった。当然、日本にいれば流すことができる。フィリピンにいたころの「流せない」期待値を保っていれば自然と自分の幸福度が上がる。
お金で言えば、給与が上がっていくと、生活水準も上がっていくし、自分の身の回りのものの価値も上がっていく。自然と高まった期待値に達していなかったら幸福じゃないと判断され、達していたら幸福になると判断される。いかに期待値をコントロールできるかが自分を幸福にするコツなのだろう。
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振り返って改めて思う。俺はこれまでヒトについて考える癖がなかった。
「このヒト、言いづらいのかな」
「このヒトとこのヒト、一緒に働いて大丈夫かな」
「そもそも、意見出しやすいのかな」
いまは、なるべく考えるようにはしているけれど。
ヒトは難しい生き物。
誰に対してもいい顔をしたい。
それが人間の嫌われたくない本能だが、その結果環境がぬるくなってしまったら目的は達成できない。かといって、ガツガツ言って、締めてばかりでは心理的安全性がなくなってしまう。
正解はわからない。模索し続けている。ただ一つ言えるのは、いまのメンバーのスキルはものすごいということ。
組織を回せるよう、俺自身が壁を越えないといけない。
内田将悟
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