【日記】コーヒーの品種
よく行くコーヒー屋の店主に教わった話だが、コーヒー豆の、生の豆の状態で、味を決定する三つの軸がある。
生産国、農園、品種である。
もう一つあった。精製法である。
生産国はわかりやすい。我々も、やれコロンビアの豆だ、グァテマラだ、ケニアだと言うけれども、それはこの四つの軸の一つを名指ししたに過ぎない。
農園は、これがけっこう深い。ひとつの農園で育てている品種には限りがあるので、農園と品種は、けっこう結びついている、と思っている。
品種で最近面白かったのは、ウマヅラという種である。他はピーベリーとかティピカとかカツーラとか、横文字が多いのにこれだけ和語で名前がまず面白い。
さらに、なぜウマヅラと呼ぶかというと、豆がでかくて縦長だからウマヅラと言うそうで、見てみると確かに、尋常じゃなくでかくて長い。ピーベリーとは真逆である。見た目も面白い。
そして味だが、これは自分はカスタマーとして、焙煎もされて挽いて淹れるまでしたものしか飲んでいないし、どの要素が品種的なものかというのを分解し切れてはいないのだが、他の品種とは違う味わいがある。フルーティーなのだが、他の品種のフルーティーさとは別の何かがある。味も面白い。
以上の要素があるので、最近はこのウマヅラ種にはまっている。
最後に精製法、イメージしやすくは熟成法なのだが、これも様々なものはあるが、代表的にはウォッシュとナチュラルとワイニーという、三種類、そしてそれらのベクトルを覚えれば十分だと思う。
ウォッシュは、洗ってすぐというイメージ。ナチュラルは、それよりも熟成度が高い。そしてワイニーは、さらに熟成を進めている。あとに行くほど、より長時間熟成しているというイメージなので、わかりやすい。
自分がとくに好むのはこのワイニーである。なんだか酸いような、匂いが増したような、醇れたような、独特の匂いがある。人によってはクセが強いと思うのかもしれないが、自分はまさにそういう、なんにつけてもクセのある味が好きなので、ピッタリなのだ。
そんな感じ。