【日記】カメラと文章
カメラの調子は非常によろしい。イオスキッスM様様だ。やっぱり、レンズを付け替えるという作業は、何かそそられるものがある。何より、画質が申し分ない。光量が得られる場所であれば、全オートでテキトーに撮ってパソコンで見直してみれば、4kの解像度で見ても申し分ない。まるで目の前にいろんな風景が再現されているかのようだ。
カメラにまつわる動画を見てみた。名前は忘れたが普通の名前のユーチューブチャンネルで、カメラのプロがカメラについて教えるという趣旨だった。いくつか、カメラの選び方という動画を見たけれども、今更選び方を見てもしょうがない。次に、ミラーレス一眼の特徴というのを見た。しかしこれも、あまり踏み入った内容ではなかった。f値、つまり絞りの開き具合と、シャッタースピードの説明などはかなり参考になった。要するに、四つか五つくらいの数値を適切に塩梅できれば、オート撮影から卒業できるということらしいけれども、それはかなり難しい。ものすごく便利なことに、f値の調整だけこちらで行えて、あとはいいようにオートで調整してくれるというモードや、同様にシャッタースピードのみを調整してくれるモードがある。このどちらの数値も、完全なマニュアルで操作した場合には、明るさが変化したりと、別の要素が連動して動いたりしてしまうので、あれとこれを上げながらこれを下げなければいけないみたいな、かなり複雑な操作が必要になる。とりあえず、オート万歳ということでいいかもしれない。
そんな中でその人の動画の一つに、写真の撮り方を、素人から送られてきた写真を講評することによって学ぶ、という回があった。家族写真を撮る際には、家族の中で取っておくにはいいが、もしそれを表現としての写真にしたければ、距離を取って撮らなければならない云々、あるいは、青空を背景にして鯉のぼりが昇っているけれども、この鯉のぼりの位置が、縦横で三分割の計九分割したときにその線の交点に配置すべきだ、それが写真での黄金比といわれている云々、などということだった。しかし、僕は写真を撮るにあたってそういうところには特段こだわるつもりはない。その辺にあるものを無造作に撮る。あとでもしかしたら何か映り込んでいるかもしれない。とにかく移動して撮る。基本的に人に見せるつもりもないが、面白いものがあったらいいよね、くらいのつもりである。写真写真じみた写真というのは、逆に退屈だったりする。あるいは、既に額縁にでも飾られているような佇まいがある。文章でも同じだ。既にノリノリになって小説じみた語り口になっている小説、あるいは文章みたいのがあったりする。あまり良くない。かといって、無邪気に書いていればそれでいいのかというと、そういう問題でもないけれども。小手先で気取っても無駄なのである。
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