【日記】何もしていない

 今日は、特に何もやっていない。
 この、「今日は何もしていない」というフレーズを、よく僕が口にするので、嫁にからかわれる。そのうち、自分から、何かしていても「今日は何もしなかった!」などと言って、持ちネタみたいにする場面もあった。
 そんな意味で、大きく何かをした日ではなかったけれども、したことというのは、ちゃんとあった。
 その一つに、筑前煮を晩飯で作った流れで、味玉を、想像とフィーリングだけで作ったことがあった。味玉は、よく知らないけれども、要するには煮物の汁のようなもので煮込んで漬け込んだものだろう。そして、煮物の汁は、今までほとんど例外なく、醤油と砂糖とみりんと酒で構成されている。それぞれ何割だとか、聞いたことがあったけれども、そんなことは知らない。要はそれがそれぞれ入っていたらいいのだ。しかし、作ったことがないから、殻のまま入れた卵に、どの程度味が染みるのか、わからない。しかし、味が染みていないことによって、卵がまずくなるわけもないので、全くの目分量で、それぞれの調味料をそのまま水を張った鍋にドバーと入れて、卵を入れて、しばらく煮込んだ。
 時間は、ユーチューブの動画を一本見終えるほど。
 それも、きっかり見終わった時間ではない。
 そして、ここだけズルをしてしまったのは、ネットの情報で、煮込んだら冷蔵庫に入れて、小一時間漬け込んでおくのだという。それだけ調べてそれに従って、今漬け込んでいるところである。
 いや、それを調べたのは嫁だった。横で作っていたところで、勝手にレシピを調べて、言ってくるので、途中から正式な製法に切り替えるしかなかったのだ。
 そんなことは、取り立ててインターネットの文章で書くことでもない。

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