【日記】5/1-5/4
ロブ=グリエ
いつか、「デューン砂の惑星」のDVDを宅配レンタルで借り、枚数がもっとあった方が得だというかなり消極的な理由から、ロブ=グリエの関わった映画も見たいと思い、「グラディーヴァ」などを借りたのだが、半分見ないで返してしまった。つまらないというわけではない、こういう未知の感触を持つ映画を見た時によく起こるのだが、それを見たという単にそのことを自己の中で言葉にしきれないことに耐えられなくなって、視聴をやめてしまうということがあり、自分の中でなぜ見やめてしまったのか言語化したわけではないけれども、そんな風にして見ずに返してしまったものと思う。
そのモヤモヤみたいなものは解消されずに今日にいたるのだが、前回触れた、佐々木敦の『新しい小説のために』、もちろん関わっていないわけがないけれども、ロブ=グリエについて、70ページを超えたあたりから、いよいよ色濃く触れ始め、ロブ=グリエという存在のエッセンスの清算みたいな事もし始めたものだから、その中途半端に映画を見た経験も反射してきて、自分の中にあるロブ=グリエ像がエコーを起こして付きまとってくるかのような感じにまで達した。