【日記】ドゥルーズ『スピノザ』を読む

 ドゥルーズ『スピノザ』の、用語集の「存在」の章。
 様態(=人間的存在)、存在、実体(=神のような存在)、本質、これらの語がローテーションで使われていて、ほとんど同語反復のように感じられる。
 唯一分かるのは、様態とは個別的存在、つまり人間に近く、実体や本質は、神の存在、あるいはそこから個体に伸びてくる、神の力のようなもので、様態、つまり個々の人間は、神の力が貫き通されていなければ、存在しない、といったニュアンスだ。

 フランス思想は、やはりある種の偏りはある、だが、この血族からしか見えないヴィジョンというのは、やはりあるような気がする。

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