【日記】いろんな考えを

 いろんな考えをする人がいる。
 自然科学と、社会科学と、人文科学で、それぞれ表現は違うだろうが、同じことを言っているのではないか、とふと思った。
 だとすると、その統合的概念である、いろんな考えをする人がいる、というものは、それぞれの展開形よりも、価値のあるものなのだろうか。
 科学の、大統一理論に似ているかもしれない。星をスイングバイする経路を考えている時に、あまり、弱い力だとか、強い力だとかは関わってこない。
 いろんな考えをする人がいる、における、強い力とは何だろうか。
 感情にはいろいろな種類がある、と、この間、会社の研修で習った。
 果たしてそれは、会社で業務から抜けて習う必要があるほど、重要なことなのだろうか。
 自明といえば自明である。しかし、三角形の内角の和が一定であるとは、ユークリッドの公理が発明されるまでは、自明ではなかった。しかし、その後、自明であることになった。のだから、なにかを自明だとか自明ではないと、断じるのは、歴史に対して、ナメた態度だと言えるかもしれない。今日が紀元前ではないと、断じるなんの根拠も、われわれは持ち得ていないはずである、その無知と不明とは、しかし希望でもある。何の話だ?

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