【日記】いくつかの話
・カメラの話 ブロワーを買った。ブロワーとは、カメラに使うふいごのような空気を出す道具で、どんな繊細なものでも表面を拭いてはいけない、カメラのレンズとセンサーの間の空間に入ったほこりを取り除くために使う。センサーは、それ自体黒色に近い虹色をしている。センサー自体が綺麗だ。そして大きく、本当に収像する空間が、光の通り道として確保されている空間が開いているという感じがある。その空間は、大げさだけれども神聖で、やはり空気しか触れてはいけないのも頷ける。
・仕事の話 今まで、仕事に自分自身のパラメーターをなるべく割り振らないようにして、趣味の時間になるべく影響がないようにしようと思っていた。仕事は、金がもらえさえすればそれでよいので、それ以上の何かをする必要はないと、今までは思っていた。しかし、最近、仕事も本気でやるようになった。そうすると、端的に、文句を言われなくなる。この、仕事場で何かしら難癖をつけられたり、あとからミスを思い出すということが、どれだけプライベートの時間に影響があったかわからない。とにかく強迫観念のようにそのミスしたことがやってきて、目の前のことに集中できなくなるのだ。しかし、仕事に本気で取り組むことによって、帰ってから後腐れがなくなるので、一切仕事のことを思い出さなくなった。こんな奇妙な処世術があるのかと変に思って、帰ってからこれを書こうと思っていた。
・デジタルの話の話 振り返ってみれば、このnoteにはずいぶん、半分以上くらい、デジタル機器の話題を書きこんでいる。しかし、そんなにデジタル人間でもなかった。二十代のころはデジタル機器、パソコンで何かやるということにとても興味があって、それこそ仕事にでもしようかというくらいやりこんでいたのだが、文芸に手を出してから、離れたつもりだった。しかし芯のところではデジタル好きなのかもしれない。語り始めると止まらない。しかし、読まれて面白いものを書きたいとは思う。