【塊】変革する意識 6

切りがなく藻掻きもしない精神に対しては、何も齎さない。一幅の画が、シーンが、現れたかと思うと消え、枯れ草に紛れて吹き飛ぶ、いや、そんなものよりもっとみっともない消え方をする、ただぼやけるとか、消える、とそう言えばいい、砕けた物言いだ、地面は何も生まなかった、大事なものを孕みつつ、何事もなかったかのように、消え、それは吸収されたのだろうか、滲み、いくつかの像に分解され、聞いたこともない集合となり、派手なBGMとともに、目の前を走り去る、雲のごとく消える、嵐に呑まれ、海岸線にもみくちゃにされ、ガムとともに吐き捨てられた、地面の染みは、しかしいつまでも消えない、この地面は大地か? 王族の末裔がかろうじて思い出した、あの大地と同一なのだろうか? 違うとしたら、その人類が生まれて消えていく一瞬のうちに、変質するものなのだろうか? だがその通りだった。

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