「意識のバリアと見えづらさのバリアを超えていくために」
2023年6月17日、QDレーザは国際アルビニズム啓発デーに合わせ「アルビノミュージックLIVE2023」を開催しました。
まだ1歳ほどの本当に小さなアルビノのお子様から、10年以上活動を続けているアルビノ当事者団体の代表者まで、様々な年代、様々な立場のアルビノ当事者が集い、音楽を楽しみ、アルビノのについての情報を交換をしながら、つながりや発信することの大切さについて再確認ができました。
アルビノは見た目に意識が奪われがちで、外見的な違いや特徴にフォーカスされやすい傾向があると感じます。しかし、レティッサの社会実装を目指し、多くのアルビノ当事者にレティッサを試していただくなかで、アルビノの友人が増え、コミュニケーションの機会が増えている私は、外見的な違いへのフォーカス(髪や肌の色を過度に美しいと感じる逆の意味での差別も含め)はなく、誤解や偏見といった意識から生まれるバリアはごく自然に超えていくことができると感じています。
コミュニケーションは意識のバリアを超える手段です。
(これはアルビノだけでなく、あらゆる障害やマイノリティに言えることで、コミュニケーションを直接取るという経験は、偏見や誤解を超える最も有効な手段だと感じます)
では、アルビノの皆さんが感じている「見えづらさ」から生じるバリアについてはどうでしょうか。同じアルビノでも髪色や肌の色にもグラデージョンがあるように、見え方にもグラデーションはありますが、多くのアルビノの当事者は、「ぼんやりと見えてはいるから、なんとなく理解できて、なんとなくいろいろなこともできる。だけど、もう少し見えたらほんとはもっと楽なんだけどな」このように感じている方も沢山います。
光の影響を大きく受け、アルビノの皆さんが感じている「見えづらさ」のバリアを、意識のバリアと同じように超えていきたい、そのための最も有力な手段が、QDレーザのRETISSA(レティッサ)だと感じています。
個人差はもちろんありますが、アルビノの皆さんからは、「今までとは違った見え方で見ることができる」という喜びの声や驚きの声をいただいており、私自身大きな可能性を感じています。
アルビノの網膜の状態とレティッサは相性がいいのではという仮説の元、多くのアルビノの皆様にお会いし、つながり、レティッサを試していただいてきましたが、まだまだ「見えづらさ」のバリアを超えているとは言えません。
国内のアルビノ当事者にレティッサを知っていただくこと、試していただくことを一つの目標にしている私にとってアルビノミュージックLIVEを通し、たくさんのアルビノの皆さんにお会いできたことは嬉しい限りですが、まだまだレティッサを知らない、試したことがない方は山ほどいます。
より多くのアルビノの皆さんとつながり、レティッサを試していただき、どういう場面で、どういう使い方が役に立ち、「見えづらさ」のバリアを超えていけるのか、まだまだやるべきことは多くチャレンジは続きます。
少しずつ広がりを感じていますが、より多くのアルビノの当事者、ご家族にお会いできるよう、頑張っていけたらと思っています。
今アルビノの皆さんにレティッサを知ってもらい、試してもらい、使いすい場面を探していくことが、必ず「見えづらさ」を感じているほかのロービジョン者にも広がっていくと信じています。もし周りに少しでも「見えづらさ」のバリアを感じている方がいたら、アルビノに関わらずいつでもQDレーザまでご連絡ください。是非これからも応援いただけると助かります。