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掘ろうかな やめようかな
私の音楽的ルーツは90年代にあるわけですが、90年代の音楽は、どことなく80年代に対して否定的な面を持っていたような印象があります。そんな時代の空気を察知してか、80年代を聴くことはほとんどありませんでした。
聴くとしたら、最初にハマったCHAGE&ASKAの旧譜を遡って聴くとか(それもポニキャン時代まで)、90年代初頭から音楽を聴いていることもあり、ベスト盤に入っている曲が80年代だったりとか、あとはREVから辿って大食らったGrass Valleyくらいでしょうか。
ましてや、80年代に存在はしており、何となく空気を知っているので、掘ろうという意識もありませんでした。当時は自発的に音楽を聴いていたわけでもなく、自分が音楽が好きだという意識もなかったので、ザ・ベストテンを見るとか、テレビで流れてくるのを自然と聴いていた程度。しかしながら、何となく、シンセサイザーの時代というのはイメージに強くありました。
ところでこの3月は、たくさんの期待の新譜が発売になりまして、いつになく、たくさん買ったような気がします。・・・が、しかし、ほとんど全てKroiちゃんブームによって、あまり聴く回数を重ねられませんでした。買ったものは以下の通り。
TICKETS/竹内アンナ
愛の爆弾=CHERISH〜アインシュタインからの伝言〜/T-BOLAN
LOVE ALL SERVE ALL/藤井風
Rain or Shine/青野りえ
fruitful days/原田知世
Common Nostalgia/木村イオリ・森田晃平デュオ
NIA/中村佳穂
光を投げていた/小林私
ゲッターズ飯田の五星三心占い2022 12タイプ別「開運テーマソング」/Calmera
振り返ると、3月、すっごい買ってますねえ。これには加えてませんが、Grass Valleyの35周年ベストも買ってます(こちらはBlu-ray目当て)。
そのKroiちゃんブームの中、キラリと輝いていた作品がコチラ★
「キラリ」なのに藤井風さんじゃないんだ・・・(笑)。
◆Rain or Shine/青野りえ
Twitterでフォローさせて頂いています、土橋一夫さんの主宰するレーベル「FLY HIGH RECORDS」から新作が出るということで、度々TLで情報が流れていたので、ディザーを見て、その後、ラジオ番組「夢街名曲堂」(K-MIX)で本作が特集されたのを聞いて注文したのですが、これが良いのですよ。
なんだか、浄化されるというか、解毒される感じがして。
そして、安心してまたKroiちゃんを摂取するという、その繰り返し。
要は、相性が良いんです。リズム的な面、サウンド的な面に置いて。なぜかって、何となくですが、当たらず遠からずというところがきっと心地よいのかと。
あとは、キーワード的には、80年代(ようやく話が戻ったーーー!)が挙げられるのかと。
青野さんのラジオの話やインタビューを読んで、80年代というキーワードが挙がっていて、特に推し曲M-6「エンドロール」について、80年代っぽい攻めたアレンジと仰ってました。Kroiの作品からも、マイケル・ジャクソン的なものを感じたり、Grass Valleyに通じるような派手なシンセだったり、どこかしら近いニュアンスを感じ取ったのかも知れません。
そこで、80年代って、実は表層しか知らないけど、本当はもっと奥深いところに素晴らしいお宝が眠っているのかも?と思ったのでした。シティポップブームも80年代抜きにしては語れないようなので。。
80年代当時は自分で音楽ソフトを買うこともなかった中、好きだったものがいくつかあって、それが、ラ・ムーとたまでした。どちらも両親からは否定されまくりましたが、蓋を開けてみれば、どちらも今、評価の高い作品となっているように思います。そして、「ブラ・コン」と呼ばれていたラ・ムーを好むとか、邦楽におけるブラックミュージックの流れを当時から好んでいたことに自分で驚きました。。
そんなわけで、先日、iTunes Music Storeでラ・ムーの「Thanks Giving」を買いました。まだ1回聴いたこっきりで、しかも当時好きだった「愛は心の仕事です」が入ってないので、この感想は今回は書きませんが・・・(書くのか?書けるのか?)・・・、ヒットチャートには入ってこなかったけど、今のシーンに繋がるようなものがあれば、知りたいな、聴きたいな、というモードになっています。
中途半端に知っているが故に、足を踏み入れてこなかった80年代。令和のポップシーンを媒介として、少しずつ聴いていきたいなと思います。またnoteでも勉強させてもらいたいと思っています。
本日もお読みくださり、ありがとうございました。