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6.聴くだけでいい
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Innocencia/Saigenji(2004)
この作品にどうやってたどり着いたか、もはや記憶が曖昧になっています。
当時はMotion Blue Yokohamaのブッキングを結構チェックしていたのですが、Saigenjiさんも出演されてて、それで名前に覚えがありました。
恐らく出会いは試聴機でしょうか、多分そうだったと思います。
ラテンやボサ・ノヴァと言った、異国情緒のエッセンスを持ちながらも、J-POPに落とし込んでいて、爽やかなアコギの音色と歌声が印象的な作品です。先日、この稿を書くために改めて聴き直しましたが、やはり良いです。
初めて聴いたのは、梅雨時だったと思います。じめじめした感じを吹き飛ばすような、雨上がりのような作品です。
この作品が素晴らしかったので、一度スタンディングのライブを見に行きました。通常、スタンディングのライブとなると、演者を見るがために、前が人だかりになるのですが、この方の場合はそういうこともなく、お客さんがラジオ体操でもするかの如く、両手間隔に広がっているのです。目的が見ることではなくて、音に揺れることなんですよね。だからスペースが必要なのだと。
ライブが始まるとその理由が良くわかります。音に揺れながら身体を動かすことの気持ち良いこと。踊るというより揺らすというニュアンスが正しいのでしょうけれど、全編通して心地よさがありました。私は「Innocencia」しか聴いていなかったので、当然知らない曲もあったのですが、煽られたのがその知らない曲で、気づいたら、その知らない曲を歌い、踊っているのでありました。知らない曲を歌い、踊る自分に自分で驚きました。でも、それだけ強力な心地よさがあり、参加したいという気持ちになったのだと思います。そんなライブは、今まで見た中で唯一であります。
南米のエッセンスを感じる作品ながらも、Stevie Wonderの「Golden Lady」のカヴァーがあったりして、幅広いです。これから梅雨を迎え、じめじめしそうな季節だからこそ、朝から爽やかに聴いてみるのはいかがでしょうか。私も改めて聴きたくて、DISCASのリストに追加しました。しかしながら、最近の作品が入っていないので、せっかくサブスクが使える今、サブスクで最近の作品も聴いてみたいと思います。
久しぶりのディスクガイドとなりましたが、お読みくださりありがとうございます。マイペースにマイ名盤を紹介していきたいと思いますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。