いつでも探しているよ どっかに君の姿を
同世代なら、このタイトルにピンと来るのかも知れません。
山崎まさよしさんの「One more time, one more chance」ですね。
この状態になることを、私は山崎まさよし状態、または山崎まさよしになると呼んでいます(笑)。
とは言っても、恋愛のことじゃなくて、やはり大好きなバンドのこと(やっぱりね)。
先日、https://note.com/qcomusic/n/n104f1e3bb66aで、新しく作ったプレイリストについて記載しましたが、現状ではそこに、TRI4TH&CalmeraのHORNS RIOT、KroiのPage、sansoを追加した状態で、cool drive makers、COOL DRIVEが大半のプレイリストになっています。
これを聴き続けて何が起こったか、、、というと、COOL DRIVEの良さに再度ハマってしまったと言うか、Kroiの中にCOOL DRIVEを見ようとしているんじゃないか、COOL DRIVEの遺伝子を探しているのではないか、という気持ちになってしまった。
全く別のバンドに、好きなバンドの遺伝子を探してしまうというのは、いささか失礼であるという認識はあるのだが、結局、好きなものってそんなに変わらないし、好きなものをもっと欲しくて、新しいものの中に探してしまう気持ちを否定できなかった。
私には「人生3バンド」と呼んでる、好きなバンドが3つある。
L⇔R、COOL DRIVE(cool drive makers)、Calmera。
現在現役で活動しているバンドは、Calmeraだけで、それまでは、私が本当に好きになると2年で活動停止になるというジンクスまで存在していた(泣)。
そう、半分以上が今となっては新作を聴けないバンドなのである。だからこそ、余計に遺伝子を探してしまうのかも知れない。
KroiのどこにCOOL DRIVEを見ているのか・・・
・まずはリズム。私はコード進行と言われると、キチンとはわからないのだけど、この2バンドの進行の運びは同じようには思えない。でも、聴いていると同じ「快」が味わえるというのは、同じノリ、同じグルーヴが味わえているのではないかと推察される。双方とも、パーカッション足したりするし。
・続いて、リズムギター。COOL DRIVEの左チャンネルからくすぐってくるリズムギターが大好きで20年弱。決して派手ではなく、むしろ、かすかな感じすらあり、指板の押さえとピッキングですべてがコントロールされるギター。Calmeraもこの音色に匹敵する音色があったけど、Kroiの中にも散見される。多分、長谷部さんじゃなくて内田さんが弾いてる方。(どっちかというと、長谷部さんは、サポートの永田さんが弾いてたニュアンスに近い)
・ヴォーカルにリバーブをかけないこだわり。いや、こちらはKroiのインタビュー記事で知ったことではあるが、cool drive makersの「アゲハチョウ」を改めて聴いてみて、冒頭がアカペラで入るところにすら、リバーブをかけてなかったことに気づき、衝撃を受けた。声が全然違うので、全くノーマークであったけど、そういった点や、あとは高音を出す時の発声方法、歌詞にないところを歌うその多さ、その手法。
・あとは、ライブで繰り広げられる、アドリブ的な曲の展開。最近はこういう上手い展開をするバンドも増えてきたような気がしているけど、昔はCDと同じライブをするのが多かった記憶がある(L⇔Rは別格)。ソロを誰がどこまでやるのか、フロントマンがコントロールして役割振って進行させている、そんなところにもCOOL DRIVEの片鱗が見て取れる。
そんなこともあって、違うのに同じという不思議な解釈をしている。多分、他の人には通じないし、こんなことを書いているのもどうかしていると思う。
違う点もいっぱいある。COOL DRIVEのメジャーデビューは98年(当時はcool drive makers)、活動停止が05年で、途中「スピークイージー」なる、割と暗いアルバムが出てたりするのだが、この「スピークイージー」すら、最後は「歩いていける、歩いて行こう」と前向きになって終わる希望がある。だけど、Kroiの最新シングル「Small World」は絶望の美しさを歌っているというから、時代感と言いますか、ダイバーシティとか言いながら、コンプライアンスの厳しい、ちょっと考えればダブルスタンダードじゃないのか?みたいな時代に生きている閉塞感みたいなものがある。実は20年くらい前って、今から考えればいい時代だったのかなー?と思えてくるような。本当はバブル崩壊から全然救われてなかったのだけどな。。
その「Small World」がドラマの主題歌になるというのも、COOL DRIVEがいた時代からは考えられないことで、彼らのタイアップと言えば、前述の「アゲハチョウ」「風向きはいつだって変わる」「冬の魔法」と言った、グルーヴィーな面が前に出ない、ポップスばかりだったから。COOL DRIVEは多分、世間から求められる姿と、本当に魅力的な姿が違って、ちぐはぐになっていたのではないかと思っている。あの時、「瞳に咲く情熱の花」が「時計の針が左に回ったら」がタイアップになってたら?いや、90年代を引きずってたあの頃には、そんなことないんだよなぁ。。。こういう音楽が一般層にも浸透したのは、Suchmos以降なんだもんね。(私も一般人です、ヲタクなだけで!)
あとは、Kroi関さんがスラッパーであるのに対し、COOL DRIVE山さんはスラップをしないとか、装飾音がCOOL DRIVEではトランペットやサックス、ハーモニカであるのに対し、Kroiはシンセで奏でているのとか。
そんなこんなでとりとめなく、ぐにぐに書いてきましたが、私は現代のトレンド関係なく、そういうグルーヴが好きで音楽を聴いてきたんだなぁ・・・という、自分の好みの流されなさについて認識したということを記しておきます。せっかくだから、このトレンドに乗って、COOL DRIVEもサブスク解禁してほしいなぁ・・・そしたら、プレイリスト作ってポストするぞ!
とは言っても、Kroi中毒を大食らって、少しずつ通常運転に戻る中、それでもKroiが好きなバンドの1つとなって帰ってきた、これは大きな収穫と思っています。これからもあっと驚くような、自分たちの好きな音を鳴らして欲しい。変化しても、「わぁ、この音好きだな」って思えたらそれだけで良いと思っているので。たとえ、それにCOOL DRIVEの遺伝子がなかったとしても、ね。
〜追記〜
WikipediaでCOOL DRIVEを調べると、makers時代はかなりタイアップがあって、中にはグルーヴある好きな曲も使われてました。けど、時代からか、浸透しなかったんだな・・・という感じです。この話はこの後で書いていきたいと思っている、90年代シリーズに繋がっていきます。