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セミナー聴講における「下ごしらえ」と「後かたづけ」

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 先週、会社でのセミナー報告をした際、同僚や上司から「1か月半前の受講とは思えないくらい分かりやすく、次のアクションに繋がる、断トツの報告だった」と驚くほどの評価をいただいた。単純に嬉しかったのと、今後も土台として活用していきたいという思いから、報告までの取り組みをまとめてみた。誰かの参考になれば幸いです。

■ セミナーを聞くまえに

 ポイントは以下の3項目である。ほぼ、ここで決まると思います。
なかまを見つける
知りたいことを言語化する
予想をたてる

なかまを見つける
 セミナーを一緒に聞いてくれるなかまを募る。実は一番大事な部分かも知れない。聴講後のアウトプットを円滑に行うことが目的である。複数人となると受講料のことが心配、と思う方もいると思うが、セミナーによっては「2名で○○円」のように、最初から複数人聴講を前提にしているものも多いので、意外と伺いは通りやすいかも。

知りたいことを言語化する
 受講後日が経つにつれて強くなるモヤモヤ、すなわち「このセミナーでなにが分かったのか」が分からなくなる現象に私もよく悩まされてきた。それを防ぐためにも、下記の型のように自分が知りたいことをハッキリ定義しておく必要がある。

  基本型:○○の△△が分からない
  発展型:○○の△△について、□□と考えているがあっているか
  避けるべき型:○○が分からない

予想をたてる
 セミナーは一日(短くても半日)かかることが多い。そのため、内容すべてを漏れなく理解しようとするのは無理である。そこで、聞くべきところだけ集中して聞けるようにするための3つの着目点をまとめた。いずれも、セミナー情報ページなどに記載されている内容である。

セミナー趣旨
  意図:ポイントを予想する
  「こういうストーリーで、一番これを言いたい(結論)だろうな」
   という仮説を立てる。

 2. セミナー内容
  意図:必要なキーワードを選定する。
  アウトプットのストーリーつくりに必要と思われる情報を整理する。
  キーワードが膨大になる場合は、メインとサブに分類する。
    主キーワード:趣旨部分に登場する単語や定義
    副キーワード:主キーワードを具体的に説明していそうな部分
           *実験内容など

 3. 講師情報
  意図:講師を知る
  何歳くらいかな? 専攻は? バリバリ系かな? 権威ありそう?…
  なんとなくのイメージを下記ツールなどで軽く調べる。
   ・とりあえずググってみる
   ・ホームページを調べてみる
   ・Researchmapを見てみる

■ セミナーを聞いているときに

 上述した “下ごしらえ” が出来ていれば、特にすることはない。設定した仮説をもとに、主キーワードを中心に聞く。副キーワードと思ったことでも、聞きながら「大事そう」と思ったら集中して聞いても良い。ただし、一日にわたるセミナーの場合は、昼食の食べ過ぎ(午後の眠気要因)に注意!


■ セミナーを聞いたあとに

 ポイントは以下の3項目である。
  ● 分かったこと、分からなかったを区別する
  ● なかまと共有する
  ● アクションを考える

分かったこと、分からなかったを区別する
 自分の分からないことに対して、答えが得られたかを確認することが主な目的である。加えて、これまで分かっていたことに対しても見直せるとなお良い。
 ・分かっていたことが、さらに分かるようになった
 ・分かっていたつもりだったが、分かってないことが分かった

なかまと共有する
 自分の言葉で表現することで、分かったこと、分からなかったことがさらに定着しやすくなる。言葉として残すのであれば文章化することが望ましいのだが、セミナー後すぐにやるのはハードルが高いので、まずは口に出すことで自分のなかに落とし込んでいくと良い。自分が分からないことでも、案外、相手は分かっていたりするかもしれない。その意味でも有効な方法と考えられる。

アクションを考える
 分かったことに対してはさらに理解を深めるため、分からないことに対しては分かるようにするためのアクションを考え、実行する。文献や特許調査、実験による検証、講師への直接質問などが効果的と思う。

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