[番外編]二項分布で考えるパチンコの確率
今回は二項分布を使ってパチンコの確率について考えてみます。
「二項分布って何じゃこら!?ああん?」
って方はまずこちらから見て下さい。
今のパチンコは$${1/319}$$が一般的な様ですので、今回はこれをモデルにしましょう。
二項分布を使って計算してみます。
$${p=1/319}$$、$${n=319}$$ですね。
319回以内に1回以上当たりを引く確率を求めるには、全体の確率から319回以内に1回も当たりを引かない確率を引けばよさそうです。
なので、まず319回転回して当たりを引かない確率を求めましょう。
式にすると、
$$
P(0)={}_{319}C_0\cdot(\cfrac{1}{319})^0\cdot(\cfrac{318}{319})^{319}
$$
$${{}_{319}C_0}$$は319回中当たりを引くのは0回ですよって意味ですね。
$${1/319}$$は当たりの確率です。0回の確率を知りたいので0乗です。
$${318/319}$$ははずれの確率です。当たりが0回ということは、はずれを319回引くことになりますから319乗です。
計算すると、
$$
P(0)=1\cdot1\cdot(\cfrac{318}{319})^{319}=0.367=36.7\%
$$
となります。$${36.7\%}$$は319回以内に当たりを引かない確率ですね。
よって、319回以内に当たりを引く確率は
$$
1-0.367=0.633=63.3\%
$$
です。開店から打ち始めたら、319回転以内に63.3%の確率で当たりが引けますよっていうことですね。
「え・・・そんな確率しかないの・・・」
と思うか
「それだけあれば十分だぜ」
と思うかはアナタ次第です。
まずはジャグラーの設定6の当たり確率を調べます。
正しいか分かりませんが、これを使ってみましょう。
設定6の合成確率は$${1/134.3}$$ですね。
これも先ほどと同様、100回転以内に当たりを引かない確率を求めて、それを1から引くことで計算しようと思います。
100回以内に当たりを引かない確率は以下で求めることができます。
$$
P(0)={}_{100}C_0\cdot(\cfrac{1}{134.3})^0\cdot(\cfrac{133.3}{134.3})^{100}=0.4736
$$
よって、100回転以内で当たりを引く確率は
$$
1-0.4736=0.5264=52.6\%
$$
となります。
大体5割ぐらいの確率で100回転以内で当たるんですね。
地獄のような状況ですが計算してみます。
$$
P(0)={}_{1000}C_0\cdot(\cfrac{1}{134.3})^0\cdot(\cfrac{133.3}{134.3})^{1000}=0.000567=0.0567\%
$$
という結果になりました。1000ハマりしてしまった方はとても小さな確率を引き当てたことになりますね。
まぁでもこれが起こってしまうのが現実なので、確率って恐ろしいですね・・・。
今回は二項分布を使ってパチンコ(ジャグラーはスロットですが・・・)の確率を計算してみました。
小難しい確率の話も、こうして生活の中でイメージすると理解しやすくなるのではないでしょうか。
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