見出し画像

「怒っていい⁉︎」を読みました。〜第3章 怒れない人のための怒りの表現方法〜



『怒っていい』と聞いて


「ホントかな?」

「怒っていい事なかったよ…」

「どんな理由でもダメだと思う」


そんなふうに思うかもしれません。
でも、『幸せになる上手な怒り方』があると
この本にはあります。



第1章では
怒りは大切なものを守るための感情なんだから
表現していいんだよ、
溜め込んで爆発させると傷つけてしまうから
溜め込まないように表現するんだよ、
守りたい大切なものって何だろうと考えて
守るための表現をしよう、
というような事が書かれてました。



第2章では
怒りを抑えてしまう理由や
怒りの役割、
怒りの感情にどのように向き合えば良いかなど
お伝えしました。

第2章の記事には書かなかったのですが、
第2章にこんな一文がありました。
なかなか気がつけないところだと思うので
付け足しておきます。

相手が取るに足らない小さなことの積み重ねで怒っている場合、そこには、あなたに対する愛や信頼があることを忘れないでください。

逆に自分が取るに足らないことで怒っていたら、相手に対して愛や信頼を持っているということですね。
この場合、怒りは甘えみたいなものなのかなと思います。

私のイライラは、これに当てはまっている気がしました。💧
「ありがとう」と思うこともたくさんあるからです。



良かったら第1章、第2章も
読んでいただけたら嬉しいです。



それでは、
実際どのように怒りを表現すれば良いのか
パターンをわけて次章が続きます。




第3章 怒れない人のための怒りの表現方法


怒りは、大切なものを守るための感情。
だから、その大切なものって何だろうと深掘りしていきましょうとあったけど
怒れない人は、この大切なものが分かりづらいかもしれません。
怒れない人は、次のように質問するといいそうです。

「怒らないことで、私は、相手に何をしてほしいと望んでいるのだろう?
「怒らないことで、私が守ろうとしているものは何だろう?

望む結果を得られてますか?
大切なもの守れてますか?

多くの場合、怒らないことでは出来てないのではないでしょうか。

「私が我慢すれば」なんて思ってませんか。

大丈夫です、自分も相手も傷つけない怒りの表現方法はあるのです。




怒りと被害者意識/怒りや悲しみを表現しただけで責められるのはおかしい


怒りや悲しみを表現している人に「被害者面するんじゃないよ」と言っている人は、自分が加害者であることを認めて、それに対処したくないのです。つまり、自分には責任はないと、その問題に対処することを放棄しているのです。
ですから、この場合は怒りを表現している人ではなく、怒りを表現しているだけの人に対して「それはあんたの勝手な思い込みだ」と文句を言っている人の方が被害者意識に陥っているのです。

怒っている人に「被害者意識に陥っていては、何も解決しませんよ」とアドバイスする人がいます。そのことで、怒れない人がますます怒れなくなってしまうのではないかとありました。

私は、怒っている人が被害者意識に陥っていることは、むしろ少ないと思います。

こう言ってます。
怒れない人はもっとそのまま怒りを表現して大丈夫ではないでしょうか。




他人のせいにするのが精神的に
健康的な証



責任感が強く自分に厳しすぎる人は、怒りが自分自身にばかり向いて自分自身を傷つけてしまいがちです。

怒りを自分に向けてしまいがちな人は、他人のせいにしてみてください。
他人のせいにすることはいけないことのように思われますが、それは他人に頼ることにもつながります。

子どもは、悪いことがあると人のせいにすることも多いですよね。子どもは天真爛漫、精神的に健康です。もちろん、精神的に成長し社会に適応していくうえで、自分で自分のしたことの責任を取るようにしていくことは不可欠です。
ですが、それは人間本来の精神的な健康を歪めてしまうことでもあるのです。


怒れない人は、他人を頼る気持ちで
周りの人に表現しても大丈夫。




自分も相手も傷つけない怒り方/
アクショントークとIメッセージ



自分も相手も傷つけない怒り方、それは
アクショントークとIメッセージ。
I(アイ)、私を主語にして伝える話し方です。


アクショントークとIメッセージとは、
相手が現在もしくは過去にどんな行動をして、それに対して自分がどういう感情を抱き、自分が将来相手にどんな行動を望んでいるのかを具体的に伝える話し方です。

次の順番で伝えます。

❶ 相手の行動
 相手の性格や、なぜそれをしたかについてのあなたの解釈ではなく、「あなたが不満に思っている相手の行動」そのものだけに言及します。
相手の行動=アクションだけに言及することから、アクショントークと言われています。

❷ 相手の行動に対する自分の感情
 「つらかった」、「悲しかった」、「バカにされたと感じた」、「寂しかった」、「腹が立った」、「裏切られたと思った」など、相手の行動に対して「あなたがどのような感情を抱いたのか」を話します。

❸の1 相手に対する欲求Desire
 「優しくしてほしい」、「認めてほしい」、「大切にしてほしい」、「尊重してほしい」、「私だけを愛してほしい」など、相手に対する欲求を伝えます。
「××をやめてほしい」ではなく、「○○してほしい」。つまり「浮気をやめてほしい」ではなく「私たちの関係を真剣に考え直してほしい」という言い方になります。

❸の2 相手に対する要求Request
 欲求を満たしてもらうために、相手にしてもらいたい具体的な行動が「要求」です。
「欲求」と「要求」を混同しないでください。
「欲求」を満たすためにしてもらいたい具体的な行動が「要求」です。
「要求」だけでは、なぜそうしてもらいたいのか、相手に伝わらないことがあります。
逆に「欲求」だけでは、具体的に何をしたらいいのか相手は分からないのです。
ですから、「欲求」と「要求」の両方を伝える必要があります。「欲求」と「要求」は、順番はどちらが先でもかまいません。伝わりやすい順番にしてください。

❹お互いの関係をよくするために自分がやること
 お互いの関係を良くするために、あなたがやることを、相手に伝えます。
相手だけに改善を求めても、相手がそれに応じてくれる可能性は低いです。
お互いのメリットを見つけてそれに向かって一緒に取り組むようにするために、こちらも改めることはやりますと、お互いの幸せのために努力することを伝えることで、相手は動いてくれるのです。



これらを「私」を主語にして伝えます。どうしてかというと、「あなた」を主語にしてしまうと相手を非難してしまうことになりがちだからです。

話しが少し逸れますが、
以前、ピアサポート講座を受けたときに
発言はアイメッセージでしましょうと言ってました。周りの人を非難せず自分の感情を伝えられるからだったのですね。



それでは、
まともに話を聞いてくれない夫に腹を立てる妻の例があったのだ載せておきます。


❶相手の行動
「私が、あなたに話しかけても、テレビを見ながら返事をするので…」
❷それに対する自分の感情・気持ち
「私は、あなたがちゃんと私の話を聞いてくれないように感じて、悲しい」
❸の1 相手に対する自分の欲求
「私は、あなたに大切にしてもらいたい」
❸の2 相手に対する自分の要求
「だから、私は、私が話しかけたとき、何もしないで、ただ私の話を聞くことに集中してほしい」
❹お互いの関係を良くするために自分がすること
「私も料理の腕を磨いて、あなたがくつろげる家庭にするように努力するわ」


すぐに例のようにいかなくても、後で冷静になった時に❶〜❹の順番を考えてみて、こんなふうに思ってたのと伝えられたら、自分も相手も気持ちが変わって良い方へ行けそうですね。

でも、もし相手が望む反応をしてくれなかったとしてもそれは、相手側の問題。相手は自分を尊重してくれてはいないということかもしれません。

だから、相手の反応が良くなかったからといって、怒ったあとに自分を責めないでください。
大切なのは、自分の気持ちと相手への要望を、怒りを抑えることなく、言葉で伝えることです。それができた、あなた自身を褒めてあげてください。




〜まとめ〜


怒れない人は、それぞれに
怒れなくなった原因を持ってるかもしれません。
「でも、怒りを表現しても大丈夫かも」と
この記事を読んで少しでも思ってもらえたら
書いた甲斐があります。

私もかつては怒れない人で、怒れない人の気持ちは分かる方だと思うのですが、
罪悪感がなくなるといいなと思います。

怒りの気持ちも大切にしてあげていいんです。

大切にして丁寧に表現すれば、ステキなコミュニケーションとなります。

私は、なかなか例のようには実践できてないのですが、怒ってもいいんだって思えたことで気持ちが楽になりました。




第4章まで書こうと思ってたのですが
長くなってしまったので次回にします。


次回、

第4章 怒りっぽい人のための怒りの表現方法

です。




最後まで
読んでいただきありがとうございます。
(^-^)🍀




いいなと思ったら応援しよう!