NFL Draft 2023 スカウティングレポート vol.1
NFL2023の指名候補の情報をまとめました。
下部に記載した各サイトを参照しながら個人的にしっくりくるストロングポイント、ウィークポイントをまとめました。順位はConsensus Big Boardの1月終わり頃のものを参照しています。
MEMOはWikipediaを中心とした補足情報です。
IMPRESSIONはハイライトなどを見た印象、PICKはドラフトの指名予想です。ストロングポイント、ウィークポイントと違って、素人が適当に書いているだけなので参考程度で読んでください。
1. Will Anderson Jr./EDGE
--IMPRESSION--
2021年の時点でずっとビッグボード1位のエッジラッシャー。QBニーズのチームでなければ全体1位指名最有力候補。やや細身でパワーで押し切るというよりはスピードとのバランスがストロングポイント。パスラッシュはもちろんランディフェンスも優秀で、どのチームも欲しがる逸材。
ただ、近年上位で指名されたエッジラッシャーのように今後10年活躍するようなエリートプレーヤーになるかどうかについては懐疑的で、QBニーズを無視してまで指名するほどとは考えにくい。
--PICK--
ベアーズが全体1位のままであれば指名される可能性が高いが、IDLのJalen Carterの評価が上がってきており、3位のカーディナルズまで落ちる可能性も。
2. Jalen Carter/IDL
--MEMO--
フットボールを愛していないという評判。
--IMPRESSION--
ランディフェンスはもちろんのこと、QBサックを奪えるパスラッシュでも圧倒的な活躍が期待されるインテリアディフェンスライン。パワーで押していくというよりも、OLの間を割って入るようなプレーが印象的で、エッジでもプレーできるスピードがある。Will Andersonと共にチームにインパクトを与えることができる注目選手。
性格に難があると言われているようだが、具体的な事件等があるわけではなく、チームメイトからは好かれているみたいなのでそこまで大きなマイナスポイントにはならないはず。
--PICK--
Will Andersonに次ぐ2番目の高評価を獲得していたが、2月になってどんどんと評価が上がってきており、全体1位指名はWill AndersonとJalen Carterで半々といった印象。QBニーズがないチームはうまくQB争奪戦で落ちてきたところを狙いたい。
3. Bryce Young/QB
--MEMO--
高校時代はTCU進学にコミットしたもののアラバマに変更。そのときの体格は183cm、81kg。1年目はMac Jones(NE)の控えで、ナショナルチャンピオンシップでは最後のニーダウンを行う。2年目はアラバマQB初のHeisman Awardを受賞。
--IMPRESSION--
2021年シーズンのHeisman Awardを獲得しており、QBのなかでは実績と継続的な評価はダントツ。モビリティを活かしてラッシュを回避しつつ、ビッグプレーを量産していく。正確なパスでリズムを作りつつ、チャンスがあればロングパスを狙い、ピンチになればスクランブルを敢行、レットゾーンでは自ら走ってタッチダウンといまのNFLにおいて理想的なプレースタイル。勝負強さやリーダーシップも高く評価されている。
最大の懸念点は軽すぎるサイズ。88kgの体重は過去のドラフト指名されたQBにおいて下位1%に入るほど。チームは機動力を活かしたくても耐久力に不安があるから積極的走らせたくはないというジレンマに陥りそう。
--PICK--
順当にいけば全体2位でテキサンズに指名されることが予想されるが、パスプロテクションが不安定なチームに入って怪我してしまわなないか心配。
ラッシュ回避力を評価され先発起用されてから成長していったDeshaun Watsonのパターンであって欲しい。
全体1位指名権の争奪戦が起きればそれだけ掛かる期待も大きくなるので、その重圧に打ち勝てるのか。
4. C.J. Stroud/QB
--MEMO--
1年目はJustin Fields(CHI)の控え。2021年、2022年と2シーズン連続でHeisman Awardファイナリストに選出。
--IMPRESSION--
なんとも評価が難しいQB。パスがうまくてチームも勝っているが、Draft2024で上位指名が予想されているWRのMarvin HarrisonとEmeka Egbukaのキャッチ能力の高さが印象に残ってしまう。彼らをCJ Stroudがうまく活かしているのか、それともCJ Stroudが助けられているのかがいまいちわからない。最終戦のジョージア戦で見せたようなスクランブルができる機動力がNFLでも発揮できるのかどうか。
安定したパフォーマンスで確実に試合をコントロールしていけるタイプで、OLやパスターゲットが充実しているチームでは「勝てるQB」として活躍できるかも。ただプレッシャーが掛かったときの数字があまりよくないのが気になる。
--PICK--
基本的には評価はBryce Youngに劣るが、サイズを懸念して指名を回避するならCJ Stroudが第一の選択肢になる。全体1位指名権の争奪戦に負けたチームの最低限のラインとして指名されることになりそう。個人的なイメージ的ではコルツやレイダースにフィットしそう。2月になって評価を上げてきており、全体1位を予想しているサイトも散見される。
5. Myles Murphy/EDGE
--IMPRESSION--
身体能力と運動能力が抜きん出たフリークエッジラッシャー。大外からでもブルラッシュでもQBサックを奪うことができる。パスラッシュだけではWill Andersonと同レベルだが、ランディフェンスの懸念と時々存在感がなくなるところがあり総合力では劣る。将来のエース候補。
--PICK--
Will Anderson、Jalen Carterに次ぐDLの2番手グループの筆頭でQB争奪戦後のトップターゲットとなる。DLの2番手グループはTyree WilsonとBryan Breeseeの3人となるが、他の2人が残るような状況でトレードアップしてまで狙い撃ちで獲得するほど差がないが、選択肢を広げておくということでトレードアップしたチームから指名されることはありそう。QBサックを奪えるという点はMyles Muphyがトップなので、チームにニーズがあれば明確にそれを埋めやすい。
6. Will Levis/QB
--MEMO--
2018-2020 Penn. State
2021-2022 Kentucky
コーヒーにマヨネーズを入れて飲む。バナナは皮ごと食べる。
--IMPRESSION--
2021年の時点ではBryce YoungとCJ Stroudの2人がトップ評価だったところから2022年を経てトップ3の状況に。チームが強くないので真価は未知数な部分はあるものの、2人の比べるとインターセプトが多く、怪我で欠場した2022年シーズンがそこまで評価を上げるほどのものだったのかというのはちょっと疑問。ただBryce YoungやCJ Stroudにはない力強いランプレーをやれるだけの機動力と耐久性は十分に持ち合わせており、肩の強さも最強クラス。ポテンシャルはナンバーワンで、うまく成長していけばオールラウンドなエリートQB。
気になるのが判断力で、ブリッツが入ったときの数字が悪いのでNFLでどうなるのか。プレースタイル的にはNFLにフィットするが、頭脳の適応力がついていけるのかどうか注目。
--PICK--
QBでは3番手の評価とされているがCJ Stroudよりも高く評価している人も多く、なかには全体1位指名を予想している人もいる。Bryce YoungやCJ Stroudよりもプレースタイルに汎用性があるので、よりチームにフィットしそうと考えれば1番先に指名される可能性はある。コルツ、パンサーズ、レイダースあたりが本命。
7. Tyree Wilson/EDGE
--MEMO--
2018-2019 Texas A&M
2020-2022 Texas Tech
2022年シーズンWeek11でシーズンエンドの足の怪我。
8. Bryan Bresee/IDL
--MEMO--
2022年に腎臓の感染症により数試合欠場。
--IMPRESSION--
まず最初の印象は「デカい」。196cmの体格でスピードのあるラッシュが中央から迫るのはQBに強くプレッシャーが掛かるはず。ブロックの間を抜けてQBサックやランを止めるようなプレーも多く、サックやロスタックルを決められるIDLとして重宝されそう。
その分重さは感じず中央の重石としてランプレーをどっしり止めるという役割をするのは難しく、OLに押し込まれるような展開になるとなかなか活躍は難しい。
--PICK--
エッジでも起用されており総合的なパスラッシャーを補強したいチームはターゲットになるが、純粋なDT/NTを必要としているチームでは優先度は下がり、Siaki Ikaが先に指名される可能性があるかも。当初はTOP10に入るほどの高い評価を受けていただが、2月中旬になって段々と評価が下がってきているのが気になる。1巡20位前後の指名の予想が多い。
9. Quentin Johnson/WR
10. Paris Johnson Jr./OT
--MEMO--
当初はOG。2022年シーズンからOT。中国語とポルトガル語を話せる。
11. Christian Gonzalez/CB
--MEMO--
2020-2021 Colorado
2022 Oregon
姉のMelissa Gonzalezは400mハードルのコロンビア代表。カーディナルズの David Bloughと結婚し、義理の兄弟。
--IMPRESSION--
身体能力が抜群で、競り合いでのボールスキルの高さや跳躍力の高さが印象的で、タックルも強い。ブリッツやスペシャルチームでも活躍しているというのは高ポイント。
純粋にマンツーマンカバレッジの能力が高いというよりも身体能力と反射神経でいろいろなディフェンスでも高いレベルでこなせてしまうタイプに見える。
--PICK--
12. Joey Porter/CB
--MEMO--
父親のJoey PorterはPIT、MIA、ARIで活躍したLB。
13. Bijan Robinson/RB
--IMPRESSION--
圧倒的なパワーがあるわけでも、突出したスピードがあるわけでもないが、RBに必要なものすべてが90点あるような高いレベルでバランスが取れているRB。密集地帯をくぐり抜けるクイックネスとカットバック、レッドゾーンで押し込む強さ、パスレシーブではショートパスだけでなくレシーバーセットから様々なルートに対応できる。
「戦術ロビンソン」ができるポテンシャルを持つ。
--PICK--
早ければ全体10位でイーグルスの指名が予想されるが、遅くとも1巡で指名されるはず。あとはRBを1巡で指名する価値をどう考えるか。Jahmyr Gibbsとプレースタイルが違うので1巡後半以降で評価が逆転する可能性はある。
14. Peter Skoronski/OT
--MEMO--
祖父のBob SkoronskiはパッカーズのOTで、5回のNFLチャンピオン、2回のスーパーボウル制覇。
15. Jordan Addison/WR
--MEMO--
2020-2021 Pittsburgh
2022 USC
2年生の2021年シーズンにBiletnikoff Award受賞。USCでの2022年シーズンでは、Carson PalmerのHeisman Awardを記念して欠番になっていた3番を着用。
--IMPRESSION--
16. Kelee Ringo/CB
--MEMO--
100m 10.43秒、200m 21.18秒を記録。
17. Micheal Mayer/TE
--MEMO--
180レシーブはノートルダムTEレコード。1976年のKen MacAfee以来のオールアメリカン選出。
18. Cam Smith/CB
19. Jaxon Smith-Njigba/WR
--MEMO--
2021年シーズンはチームメイトにChris Olave(NO)とJameson Wilson(DET)がいるにも関わらず獲得ヤードとレシーブ数はチームトップ。
兄はピッツバーグ・パイレーツのCanaan Smith-Njigba。
20. Brian Branch/SF
21. Anthony Richardson/QB
--MEMO--
10%の体脂肪率。147kgのクリーン、40y 4.4秒。 遠投は75ヤード。
--IMPRESSION--
スケールの大きなQBで強肩かつ走ればビッグゲインとWill Levisをさらにランに振ったような選手。クイックリリースもうまく調子がいいときはPatrick Mahomes(KC)のように見えてくる。悪いときはさっぱり状況を打開できずに終わってしまう。そのあたりの不安定さをどう評価するのか。
2021年から期待されながらもそのまで評価が上がってきているわけではなく、課題のパスの精度がとにかくマイナスポイントになっている。Bryce YoungやCJ Stroudの評価を上回るというのはなさそうだが、チーム状況によってはランゲームに割り切るということで早めに指名される可能性もありそう。
--PICK--
9位のパンサーズが指名するのではないかと予想されることが多いが、いきなり先発を任せられるほどではないと思うので、1巡上位で指名するのはちょっと微妙で、世代交代を見据えているチームが2巡で獲得できたらベスト。一旦控えで育てたい。
ただ、QBは全体的な評価とは関係なくニーズによってかなり早めに指名がされてしまうので、2巡に落ちてくるのを待っていると失敗しそう。
22. Broderick Jones/OT
--MEMO--
2022年シーズンでは1度もサックを許していない。
2021年シーズンに怪我したJamaree Salyer(LAC)の代役として出場。
キャリアで先発は19試合のみ。
23. Trenton Simpson/LB
--MEMO--
ベンチプレス170kg、パワークリーン160kg、垂直ジャンプ90cm、立ち幅跳び310cm。高校ではLBとRBの両方をプレー。
24. O’Cyrus Torrence/OG
--MEMO--
2019–2021 Louisiana
2022 Florida
OGとして4年間46試合に先発としてプレー。
2022年シーズンのはじめにMCLを損傷。
25. Devon Witherspoon/CB
--MEMO--
フットボールを始めたのは高校3年生になってから。バスケと陸上でも活躍。100m11.29、走り高跳び200cm、走り幅跳び5.87m。
ターゲット時のQBレーティングは24.6。
26. Nolan Smith/EDGE
--MEMO--
2022年のWeek9で大胸筋を断裂でシーズンエンド。
27. Antonio Johnson/SF
28. Clark Phillips III/CB
29. Isaiah Foskey/EDGE
30. Anton Harrison/OT
31. Jahmyr Gibbs/RB
--MEMO--
2020-2021 Georgia Tech
2022 Alabama
高校ではバスケもプレー。高校でファンブルをしたのは1回だけ。大学では3シーズンでファンブルは4回。アラバマ大時代はファンブルなし。
40ヤード4.32秒。
--IMPRESSION--
ランとバスレシーブのどちらでも活躍できるRBでチームにフィットすれば、Alvin Kamara(NO)のようにひたすらランアフターキャッチでヤードを稼いでいけそう。細身なので怪我しないか心配。
いきなり先発としてメインで起用していくのは耐久性に不安があって気が引けるので、まずはフィジカルをNFL仕様にしつつ、限定的な起用をしていくのが現実的かもしれない。ただ、そうなってくると1巡で指名するのはもったいな気がするので、ポテンシャルをどう判断するのか。
--PICK--
Bijan Robinsonがどこで指名されるかにもよるが早ければ1巡の下位での指名が予想されており、イーグルスの31位での指名の予想が多い。RBで3番手に評価されているDevon AchaneやZach Charbonnetとはそこそこ評価の差があるのでRBが補強ポイントになっているチームは積極的に早めの指名をしてくるかもしれない。
32. BJ Ojulari/EDGE
--MEMO--
Azeez Ojulari(NYG)の弟。
33. Jakin Hyatt/WR
--MEMO--
2022年シーズンにテネシー初のBiletnikoff Award受賞。
テネシーではEric Berry以来の満票でのAll-American選出。
100m10.46秒、200m21.14秒、40ヤード4.31秒を記録。
--IMPRESSION--
アラバマ戦での大活躍がとにかく強烈なインパクトを残した。スピードがあってスロットからどんどん縦に勝負できるのが最大のストロングポイント。ポスト系のルートで一気にセパレートしているのはよく見るが、アウト系のルートでのクイックネスを活かしたキャッチやフィールド中央での密集地でのパスキャッチはあまり印象にない。
活躍は2022年シーズンのみで、細身ということもあり耐久性が不安。エースレシーバーのつもりで獲得すると物足りないが、2番手のロングターゲットと考えるとチームにとってかなり助かる存在。
--PICK--
他のレシーバーと比べると実績が劣る分、少し評価は下がって2巡以降の指名になりそう。2巡中位で狙いたいがチームへのフィットを考慮して2巡上位で指名するチームがあってもおかしくない。
34. Siaki Ika/IDL
--MEMO--
2019-202 LSU
2021-202 Baylor
35. Josh Downs/WR
--MEMO--
高校でバスケと陸上もプレー。高校時代は40ヤード4.47秒を記録。三段跳びで州内3位、走り幅跳びで州内4位。
36. Drew Sanders/LB
--MEMO--
2020-2021 Alabama
2022 Arkansas
2022年シーズンは満票でAll-Americanに選出。Butkus Awardファイナリストにも選出される。
37. Zay Flowers/WR
38. Dawand Jones/OT
--MEMO--
高校バスケットもプレー。フットボールと両方で1部の大学からから奨学金オファー。
39. Felix Anudike-Uzomah/EDGE
40. Noah Sewell/LB
--MEMO--
ベンチプレス192kg、スモーデッドリフト297kg、パワークリーン156kgを記録。
Penei Sewell(DET)の弟。
41. Darnell Washington/TE
42. Kayshon Boutte/WR
43. Andre Carter II/EDGE
--MEMO--
高校ではWRとTEをプレー。
44. Gervon Dexter Sr./IDL
45. Dalton Kincaid/TE
--MEMO--
2019-2019 San Diego
2020-2022 Utah
高校では1年間バスケをプレー。
46. Tuli Tuipulotu/EDGE
--MEMO--
兄はMarlon Tuipulotu(PHI)、いとこにはFili Moala、Talanoa Hufangaがいる。
47. Lukas Van Ness/IDL
--MEMO--
高校ではアイスホッケーとサッカーでも活躍。
2021年はIDL、2022年はEDGEでプレー。
48. John Michael Schmitz Jr./C
49. Emmanuel Forbes/CB
--MEMO--
高校時代は野球、バスケもプレー。フットボールではWRとして活躍。
高校在学中に立ち幅跳びで101cmを跳んでいる。(Tariq Woolen(SEA)は100cm。2022年コンバインで90cm以上を跳んだのは10人のうち3人だけ)
50. Luke Musgrave/TE
--MEMO--
叔父はBill Musgrave。
高校ではラクロスをプレーし、2年生と3年生でAll Leagueのファーストチームに選出。陸上競技とスキーにも参加し、アルペンスキーのジャイアントスラロームとスーパージャイアントスラロームで優勝。
フットボールではTE、WR、DEをプレー。
垂直ジャンプ92cm、立ち幅跳び3.1m、40ヤード4.51秒を記録。
2022年シーズンのW2で膝を負傷してシーズエンド。
51. Derick Hall/EDGE
52. Rashee Rice/WR
53. Henry To'o To'o/LB
--MEMO--
2019-202 Tennessee
2021-2022 Alabama
54. Jordan Battle/SF
55. Zach Charbonnet/RB
--MEMO--
2019-2020 Michigan
2021-2022 UCLA
フットボールを始めたのは中学1年生。
2022年シーズンはAll-AmericanのAll-Purpose/Return Specialistに選出。
--IMPRESSION--
タックルに負けない充分なサイズでどんどん走っていける使い減りしないパワフルなランナー。スピードもあって長いストライドからトップスピードに入るとなかなか追いつかれずにビッグゲインを量産していく。クイックネスというよりも、縦上がり一発で一気にディフェンス陣から抜けているようなプレーが得意で、爽快感のあるプレーがかなり印象的。
似ている選手としてElijah Michell(SF)が挙げられており、カットバックの仕方などは似ているが、よりパワーに振ったランナーという印象。走り方はSaquon Barkley(NYG)を想起させる。
--PICK--
トップ2人のRBに比べるとあまり評価は高くなく、基本的には3巡、高くて2巡を予想している人が多いよう。パスキャッチがそこまでというのがちょっとネックになっていきそうだが、どんどん起用していけるパワフルランナーというのはニーズが高く、どのチームもいれば助かるはず。1巡でRBを指名損ねたチームが2巡中位での指名を狙う可能性はありそう。
56. Cody Mauch/OT
--MEMO--
高校ではバスケでAll-Stateのセカンドチームに選出。フットボールではTE、QB、DEをプレー。
57. Tanner McKee/QB
--MEMO--
高校ではバスケとバレーもプレー。末日聖徒イエス・キリスト教会のミッションで2年間ブラジルへ。
--IMPRESSION--
今回のドラフトでは珍しい純粋なポケットパッサー。希少性はあるが他のQBと比べて絶対的なストロングポイントがあるわけではないので、基本的には控えとしての指名になっていきそう。チームのパスプロテクションが悪くサックが多くて実力を計りかねるが、調子がよくて相手ディフェンスの弱点をうまく攻められているときは(背番号も相まって)Payton Manningのように見える。ダメなときはSuper Bowl48のときのPayton Manningのよう。
--PICK--
ポケットパッサーという希少性から下位での指名で優先されることはありそう。198cmと背が高く、フィジカルのポテンシャルは高いはずなので何かのキッカケで先発になってブレイクするようなKirk Cousins(MIN)のパターンを期待したい。
58. Andrew Vorhees/OG
59. Mazi Smith/IDL
--MEMO--
ペンチプレス147kg 22回、垂直跳び84cm、立ち幅跳び286cm、3コーン6.95秒を記録。
銃所持で起訴。
60. Darnell Wright/OT
61. Jaelyn Duncan/OT
62. Brandon Joseph/SF
--MEMO--
2019-2021 Norhwestern
2022 Notre Dame
63. Jack Campbell/LB
--Memo--
2022年シーズンはButkus AwardとWilliam V. Campbell Trophyを受賞。
64. Christopher Smith/SF
65. JL Skinner/SF
--MEMO--
高校時代はバスケと陸上もプレー。100mは11秒30を記録。
66. Will McDonald IV/EDGE
67. Devon Achane/RB
--MEMO--
100m 10.14秒、追い風参考だと10.02秒、200mは20.20秒を記録。
--IMPRESSION--
トラックのタイムほどは圧倒的なスピードは感じず、小柄な体格を活かしてのちょこまかとタックルを回避していくランニングバック。2021年シーズンの動画を見ると、スピードを活かしたプレーが印象的で、2022年シーズンはサイズアップさせて少しプレースタイルを変えたのかも。いずれにしてもキャッチがうまく、バランスが取れているRBのように見えるが、NFLにおいてサイズとパワーに物足りなさがあるのは否めない。
--PICK--
2022年シーズンがはじまる前の段階では1巡指名が予想されているほど評価が高かったが、現状ではトップ2の評価には及ばず、3番手としてZach Charbonnetと競り合っているが、プレースタイルがかなり違うのでチームによって評価は分かれそう。先発を考えるのであればZach Charbonnet、2/3番手のデプス強化を図るならDevon Achane。順位は3巡あたりになりそう。
68. Zach Harrison/EDGE
--MEMO--
高校で100m 10.7秒を記録。
69. Garrett Williams/CB
70. Eli Ricks/CB
--MEMO--
2020-2021 LSU
2022 Alabama
71. Hendon Hooker/QB
--MEMO--
2017–2020 Virginia Tech
2021-2022 Tennessee
高校ではバスケもプレーし1000点以上獲得、3回のAll-Metro conferenceに選出。父親はノースカロライナA&Tの殿堂入りQBのAlan Hooker。
2022年W12にACL損傷。
--IMPRESSION--
印象的には少しスケールの小さくなったAnthony Richardsonといった感じだが、ランの脅威はありつつ、パス精度の高いデュアルスレッドなQB。クイックリリースでのショートパスやサイドラインへのパス、ミドルパスの精度はよく、きれいなスパイラルが掛かったパスをテンポよく投げることができ、ロングパスではレシーバーのリードに投げきることができる。アラバマ戦で5TDバスを決めて番狂わせを決めるなど大舞台で結果を残している。
ただパスは直線的なパスが多く、放物線を描いて落とすようなパスやロングパスでのサイドライン際のパスの精度については疑問。うまくNFLに適応できるのか注目。
25歳という年齢とACL損傷でシーズンエンドしてしまったのがかなりのマイナスポイント。ホットラインを形成できるようなレシーバーがいなければ2021年シーズンのJalen Hurts(PHI)のような「しょうがなくランプレー」を繰り返しそう。
--PICK--
怪我の状況が良好なら2日目の中盤以降でポテンシャルを期待しての指名がありそう。逆にドラフト2022のCarson Strongのように、ある程度高く評価されていても怪我の懸念があって結局どのチームも指名を回避し、ドラフト外からNFLに挑戦というパターンもありそう。ポテンシャルは十分なだけに年齢と怪我がどのくらいマイナスされてしまうか。
72. Matthew Bergeron/OT
--MEMO--
フランス語のネガティブスピーカー。
73. Cedrick Tillman/WR
--MEMO--
父親は元ブロンコス WRのCedric Tillman。
2022年シーズンは足首の怪我の手術で6試合欠場。
74. Sam LaPorta/TE
--MEMO--
高校ではバスケと陸上でも活躍。フットボールではWR/DBをプレー。
75. Jaren Hall/QB
--MEMO--
2018年シーズンはZach Wilson(NYJ)の控え。
2019年、2020年は野球もプレー。ポジションはライトと内野。2019年に2度の脳震盪、2020年にシーズン終了の臀部の怪我。
--IMPRESSION--
とにかく運動神経抜群で、強肩と駿足を活かした積極的なプレーが印象的。スペシャルな存在ではないものの、バランスが取れていてパス精度が上がれば控えとしては充分に期待できそう。
年齢とサイズがネックになりそうなのと、野球もやっていたということで投げ方が大きかったり、プレッシャースローがイマイチなのがちょっと気になる。
--PICK--
比較的どこのチームにもフィットしそうなので選手層が薄いチームは控えとして下位指名するチームがありそう。ドルフィンズとかもよさげだが、トゥアと同じく脳震盪を何度かやっているので、積極的に指名にはいけなそう。
76. Marvin Mims Jr./WR
77. Jaylon Jones/CB
78. Jarrett Patterson/OG
79. DJ Turner/CB
--MEMO--
40ヤード4.28秒、37km/hを記録。
80. Blake Freekland/OT
--MEMO--
高校では砲丸投げ、やり投げ、バスケでも活躍。
81. Zach Evans/RB
--MEMO--
2020-2021 TCU
2022 Mississippi(Ole Miss)
高校で携帯電話を手放すことに応じずコーチと口論。州選手権試合に出場できず。ジョージアへのコミットが破談に。
82. Calijah Kancey/IDL
--MEMO--
2022年シーズンにACC Defensive Player of the Yearを受賞。
83. Tre'Vius Hodges-Tomlinson/CB
--MEMO--
2022年シーズンにJim Thorpe Awardを受賞。
40ヤード走4.30秒。
84. Tucker Kraft/TE
--MEMO--
高校ではRB/MLB/Pとしても活躍。
85. Tyler Steen/OT
86. Jaquelin Roy/IDL
87. Xavier Hutchinson/CB
--MEMO--
2018-2021 Vanderbilt
2022 Alabama
88. Kyu Blu Kelly/CB
--MEMO--
父親は元バッカニアーズ/ライオンズのBrian Kelly。
高校時代は陸上でも活躍し、幅跳びでは2回の州選手権優勝、200mは2位、100mは3位。
183. Clayton Tune/QB
200. Max Duggan/QB
--MEMO--
高校では野球、バスケットボール(ポジションはSF)、陸上競技もプレー。
100m22.02秒、200m21.65秒を記録。ジョージア、オハイオ州、ノートルダムからの奨学金オファーを断りTCUへ。
2000年のLaDainian Tomlinson以来、TCUの選手としてHeisman Trophy Awardのファイナリストに選出。最終結果は2位。
--IMPRESSION--
TCU躍進の立役者。突出したスピードがあるわけではないが積極的で力強いランが印象的。コンパクトなパススローで、テンポ良くショートパスを決めていくプレーは個人的に好き。ロングパスはQuintin Jonhston頼みで精度は高くはない。バランスはいいがランでもパスでもNFLでアドバンテージがあるほどではないので先発としての指名は厳しいが、バックアップとして指名される可能性はありそう。
積極的なプレーでTCUを躍進させたMax Dugganと堅実なプレーで二連覇を達成したStetson Bennettのどちらかをバックアップと選ぶとするなら、個人的にはバックアップの役割として効果的というのと、ディフェンスが強いディフェンスチームであれば先発でもいけそうということで、Stetson Bennettのほうを個人的には推したい。ただ、比較でGardner MishewやTim Tebowが挙げられているように何かの拍子にブレイクしそうなのはMax Dugganのほうかも。
205. Jake Haener/QB
--MEMO--
2017-2018 Washington
2019-2022 Fresno State
--IMPRESSION--
ボールが遠くから、肘が低くPhillip Riversのような投げ方でコントロールとスパイラルが安定していてレシーバーがキャッチしやすそう。比較的小柄な体格ながら肩力、走力ともに飛び抜けているというわけではないが、積極的なプレースタイルでチームを牽引していくのが印象的。レポートに挙げられているTaylor Heinicke(WAS)を彷彿とさせる。
ただTaylor Heinicke同様に控えからの昇格で起用するといい働きをするけど、先発に据えるとイマイチになってしまいそうな感じもするので、起用プランが明確にないと指名しにくい。
--PICK--
指名は上位でたくさんQBが指名されていけば控えが必要なチームが下位で指名しそう。
243. Aidan O'Connell/QB
--MEMO--
高校ではバスケもプレー。
272. Stetson Bennett/QB
--MEMO--
2017 2019-2022 Georgia
2018 Jones County Junior College
Justin Fields(CHI)がジョージアにコミットしたことで転校。2019年にJake Fromm(WAS)の控えとしてジョージアに戻る。2年連続ナショナルチャンピオンシップMVP。
2023年1月29日テキサス州ダラスで公然酩酊の罪で逮捕された。
--IMPRESSION--
ナショナルチャンピオンシップ2年連続MVPというのは歴代でも実績ではトップクラス。インターセプトが少なく、自らも走ることができ、すべての能力がカレッジにおいて平均以上。サイドライン際へのロングパスの精度の高さが印象的。NFLでの適応力はありそう。
強力なディフェンス陣が全米制覇の原動力になっているとはいえ、チームリーダーとして2年連続で結果を出しているというのは評価したい。評価としては指名されるかどうかギリギリといったところだが、何かを持っていることを期待して下位で指名するチームがあることに期待したい。
ただ、よりによって公然酩酊の罪で逮捕されたというのは痛い。リーダーシップやチームへの献身性を含めて評価したいQBだったのでかなりのマイナスポイントになりそう。Matt Arizaの件もあるので余罪もかなりリサーチされてるはず。
--PICK--
なんとか指名に入れればという感じ。Brock Purdy(SF)のようなシンデレラストーリーを描きたいところ。
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参考URL
https://thedraftnetwork.com/big-board/click-on-player-for-scouting-report/
https://www.drafttek.com/NFL-Draft-Scouting-Reports/Scouting-Report-Home.asp
https://www.draftdive.com/prospect-reports/scouting-reports/
https://ninetynineyards.com/2023-nfl-draft-scouting-reports/
https://www.pff.com/news/draft-ranking-top-2023-nfl-draft-prospects-every-position
用語解説
Heisman Award
そのシーズンにおける最も活躍したカレッジプレーヤーに贈られる賞。