妊婦さんの声を形に!【妄想“妊パパ”ブランド】 を作ってみた
密かに漏らしたい、ママの声をパパのパンツにこめて。
シンプルなパンツにさりげなく主張される、ママの声。それは、”LISTEN TO YOUR WIFE。(妻の話を聞いて。)”
前はシンプルですが、裏面にはこのようなちょっとした遊びゴコロを加えております。
このバックスタイルを使って、こんな風にパパにちょこっとアピールをすることもできますよ ↓↓
▼このパンツの効果的な使い方
"DAD TO BE" (パパになる。)
父になる、というちょっと誇らしげな英語のメッセージとともにそれを広げてみると…
このように、ママの心の声が思い切り伝わる仕組みになっております。パパがママに興味を持つこと、間違いなし!?
ママに少しでも向き合うきかっけを作るパンツ、その名も、妻が妊娠中の旦那さん=妊パパが履くパンツ、「妊パパパンツ」です。
「妊パパパンツ」は、全部で2種類。色や後ろのメッセージがちょっと違います。お好みや、気分に合わせて。
「こんな商品があったらいいのに」全てはその声から始まった
以前、妊娠中のママとパパの悩みを可視化するために行ったグラフィックレコーディングで、妊娠・出産に対する実感が湧きにくいという点から「男性は、妊婦さんや赤ちゃんと向き合うための時間を作ることが必要である」と、専門家の方にコメントをいただきました。
どうしたらパパも妊娠・出産に対してより実感を持つことができるのか、妊婦さんの声に耳を傾け向き合うことができるのかを考えた結果、ママとパパのコミュニケーションに役立つグッズを作ろうということになりました。
そしてこの度、妊娠中のママが想う、"こんな商品があったらいいな"というグッズを実際に作ってしまいました。
なぜパンツなのか
まず、グッズの選定で一番重視したのが「日常で使うもの」にしようということ。
せっかく作るのだから、”毎日パパが手にとったり、触れることで少しでも奥さんの妊娠に向けるということが大切だね" と。そこで、タオルやお皿、ブランケットやパジャマなど、様々なアイテムを検討しましたが、
パパが1日の中で最も身につけている時間が長いものは何か?を検討したところ、お風呂の時以外はパパとほとんど一心同体…ということで、「パンツ」になりました。
悩みに悩んだ、パンツに込める " ママのリアルボイス "
そして、一番悩んだのがパパのパンツにどんなママのメッセージをのせるのかということ。これまでのQBBママスタッフや妊婦さんへのインタビューも参考にしながら、「妊パパパンツ」制作チームで議論をした結果、パンツのデザインとしてはお蔵入りになりましたが、次のようなリアルボイスが候補に上がってきました。
<候補1> 「今日、"ありがとう" って言った?」
妊娠中の夫婦のコミュニケーションについて調査したところ、「ありがとう」「お疲れさま」を言ってほしいというママの声が。
" 主観だけど、男の人って、本当に「ありがとう」って言わない。"
"「ありがとう」ってデフォルトでも良いから言われるだけでも普段の頑張りが報われる。いたわりを感じたい。"
”パートナーが「ありがとう」をあまり言ってくれない状況にあるため、自分は言いすぎなぐらい「ありがとう」と言うようにしている。”
特に普段できていることが負担に感じる妊娠中は、掃除や洗濯などどれもいつも以上に大変なのです。
そんなママたちは、「ありがとう」や「お疲れま」など、パパから一言ねぎらいの言葉があるだけで心が救われる、とのこと。
そんなママの気持ちを代弁して作ったパンツのデザインがこちら。
パパがパンツを見るたびに、ママへ「ありがとう」と伝えたくなる。そんなママの願いを込めたデザインです。
<候補2> 「家事をやったアピール禁止」
アンケートで、とても共感が多かったこのワード。家事という具体的なシチュエーションではありますが、「当たり前の家事をやってドヤ顔する夫にムカつく」そんなママたちの経験を言葉にしたデザインです。(画像:左)
<候補3> 「あなたももう、パパですから!」
パパに伝えたい言葉として、「パパになるという自覚を持って欲しい」そんな意見もありました。そのママの想いを、「DAD TO BE(父になる)」という覚悟を示す英語とともにパンツに綴りました。(画像:右)
妊パパパンツの制作過程で気づいた、「ありがとう」の落とし穴
「妊パパ」の極意として、「ありがとう」を言えることは大切なこと。一方で、「ありがとう」と言いすぎるのにもワナがあるということが、ママへのヒアリングで明らかに。
"なんでもかんでも「ありがとう」で済ませようとするパパの姿勢がしんどい"
"「ありがとう」って言えばいいってもんじゃないんだよ。ちゃんと思って伝えて欲しいんだよ、、、”
この根底には、妊娠の辛さ、育児の大変さを理解しようとしてくれる、そこに「いたわり」を感じてくれてこその「ありがとう」が必要であるということが意味づけられています。
実際に「妻が妊娠中のパートナーに最も必要なことは何か?」の質問に対して、「一緒になって考える(向き合う姿勢)」と答えた女性が最も多く、「家事の割合を増やす」と答えた女性の2倍以上の回答数でした。
https://note.com/qbb_babycheese/n/ne4d34afddd5d
また、「ありがとうって言った?」「あなたももうパパですから!」はママがパパに伝えたいことではあるけれど、いざパンツにこれらの言葉をのせてデザインしてみると、
「ちょっと全面にこの言葉がくると押し付けがましいかな…」
「これだと穿いてくれなさそう」
「夫婦でくすっと笑える絶妙なラインの言葉が良い」
などちょっとしたパパへの罪悪感、現実的にパパが使用するときの懸念点などが挙げられ、これらのパンツ案はお蔵入りに。
ママの本当に伝えたいことを大切にしつつ、パパにも穿いてもらえるようなものを…そう追求し、ついに私たちがたどり着いた結論がこちらです。
ママに興味を持つことからはじめよう
「ありがとう」や「おつかれ様」という声をかけてもらえない時、どんなことを感じましたか?という質問に対して、あるママはこう答えています。
「自分や、妊娠・子供のことに興味がないんだと思いました」
「お腹に赤ちゃんがいる」という実感から、自分の体調や体型のみならず、仕事や子育てなどライフスタイルも大きく変化するママに対して、あまりライフスタイルに影響がないパパ。
その夫婦の温度差をイラストにすれば、こんな感じでしょう↓
<イラスト提供: naoさん >
そんな「温度差」について深堀ながら、QBBのスタッフで話し合った結果、やはりまずは、妻の声に耳を傾ける、人の話を聞く姿勢、など「相手に興味をもつこと」から始めることが大切だという結論に至りました。
そして、この一言にすべてを込めました。
LISTEN TO YOUR WIFE。(妻の話を聞こう。)
裏には、これまでのママへのヒアリングで共感が多かった生々しいママの声たちをいくつかピックアップ。
このパンツが、妊娠中のより良い夫婦のコミュニケーションにつながれば。そう願いながら、妊婦さんの声を形にする「妄想妊パパグッズ」プロジェクトをこれからひっそりとやっていきます。
ぜひみなさんの妄想も、これからどんどんお聞かせください。
妊婦さんを応援するnote「QBB ベイビーチーズ for mom」では、みなさんからの「体験談」のほか、「こんなグッズあったら良いな」も募集しています。ぜひ声をお聞かせください。↓↓
6月第一日曜日を「ベイビーチーズの日」にします。
QBBは妊婦さんをもっと知ってもらうための取り組みをしていきます
ベビーチーズがたくさんの妊婦さんから支持を得ていることを知り、世の中がまだ気づいていない妊婦さんの声に耳を傾けていきたいという思いで企画した今回の企画。「ちょっとだけ、妊婦さんのことを考える日」としてこれからも様々な取り組みを行ってまいります。
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