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ファーストガンダムに引っ張られてる古い地球人がGQuuuuuuXを見た結果

注意

ネタバレありの見た感想そのままの殴り書きです。また、一回しか見ていないので記憶があやふやだったり、見間違いもあるかと思います。ご了承ください。

前提

  • 文才はありません。マジの殴り書きです。

  • ファーストガンダムはTV版、劇場版履修済みです。

    • あと軽いオリジンアンチです。(漫画、アニメ両方)

  • 連邦派でMSはガンダムとジムが好きです。

  • ちゃんと見てない作品はVとかXとか。それ以外のガンダム作品は見てる、はず。


  • ごめんさない、結構否定的なこと書いてます。

    • 肯定的な部分もありますが、最初は否定的なことを書いて後半ここ良かったよねってスタイルで書いてますのでご容赦願います…。

    • 当時見た困惑というか、消化不良起こしているままを書いているので…。








感想

いや…何だこれ……何なんだこれ…………

自分は正直、「カラー×ガンダム」という組み合わせで「これはすごい癖が強いものが出てくるだろうな」と構えていた人間であるが、本当に癖がすごかった。
以下各項目の率直な感想。

前半パート

正直虫唾が走った。
 
いやマジで最初はそうだった。見知ってるあの恰好をしたシャアが、全然知らない、けどあのガンダムなんだろうなっていうMSに乗って、連邦軍を打ちのめして最終的にジオン軍が勝利する。なんかもう「無双系なろう」でも見ているかのような、正直恥ずかしさと気持ち悪さが同居したなんとも言えない気分で前半パートを見ていた。
 始まってからあのナレーションと映像が流れたときに「ああ、こういう感じね。なんかケロロ軍曹でも見たなこりゃ」というような、正直パロディをやるんだろうな、と構えていたらあのビジュアルのシャアが出てきて、もう耳にタコができるくらい聞いた往年のシャアのセリフを聞きながら、ガンダム(?)で無双する。
 もしかしたら昔見てた人が想像した「もしシャアがガンダムに乗ったら」を実現したような映像に困惑した。しかも、ララァのいた位置にシャリア・ブルがいるしで何でなんだ…という困惑もあわさり正直「早くこの与太終わらないかな」と思いながら見てた。
 けど、聞き馴染んだBGMをバックに戦闘しているシーンはそれはそれで良かった。おそらく新録のファーストガンダムのBGMは悔しいけどテンション上がった。特に「別離の果てに [Ⅱ] -M-13」は印象的なBGMだったので好きなのもあってめっちゃ良かった。個人的には「熟練の戦士たち M-5」が好きなんですけどね!!!!

 後半パート

え、地続きなの!?!?
 
アイキャッチが挟まって、「あー、終わったわ。これは劇中劇でどういう扱いで進むんだ?」と思った矢先の「U.C.0085」の文字。嘘だろ!?!?が率直な感想。え、これでどうあのビジュアルのキャラたちが絡むの!?

てかシャリア・ブルほぼ主人公じゃん!!!!

っていう状態でさらに困惑した。そしていきなり聞かされる「マブ」という単語。最初「マブダチ」の「マブ」なのかな、と思っていたら何か専門用語っぽいしなんかシャリア・ブルえらいシャアに引っ張られてるな!?とはてなマークがずっとつきっぱなしだった。
 マチュのまわりのお話部分は正直前半のインパクトに持っていかれてしまい要所要所しか覚えてないけど、作成時期とか考えて水星の魔女となんか被ってね?と思いつつもこういう感じでいくのね、なるほど…。という印象だった。あっちは決闘の1on1だけど、こっちは2on2の戦いで頭部の破壊で決着、は共通と…ふむ…なんて考えてた。
 なんかシャアを追っかけてるシャリア・ブル。なんかニュータイプの素養があるっぽい本作の主人公アマテ・ユズリハ。(ネタバレが怖くて名前も全然見てないしロクに覚えてない)あと赤いガンダムに乗ってるシュウジ・イトウ。(今調べた)どうなるんだろうなぁ…というワクワクを残して映画が終わった感じ。あとめっちゃでかいモヤモヤと一緒に。
 戦闘描写はさすがカラー、というようなダイナミックさとCGをフル活用した大立ち回りで見ていて楽しかった。まぁエヴァの時にも感じた何やってんだ…?っていうわかりづらい部分もあったけど…。これがTVでも見れるのかと思うとワクワクする。(もしかしたら劇場限定かもしれないが…)

要所要所というか気になった部分詳細

  • 何あのガンダム…
     
    最初のシーン、ザクが出てきてほぼまんまなビジュアルだったのでガンダムどうなるんだろう、と思ったらデザインが全然違うガンダムが出てきて「うわ…」ってなった。先述した通り、自分はガンダムとジムのデザインが好きな人間である。あのビジュアルが崩され、しかもガンダムもどきみたいな量産型が出てきてシャアのガンダムが倒す、という自分としては居心地悪い経験をした。ああホワイトベースも鹵獲されてる…嘘でしょ…ともなった。
     なんか正直Qとかシン・エヴァとかの「エヴァもどきVSエヴァ」を思い出して「えぇ…」ってなった。

  • なんかシャアがフロンタルっぽくて嫌だった
     「完璧なシャア」とは何か。常に冷静沈着で物事を判断し、何物にも引っ張られず敵機を落とすカリスマ。まぁ、そんな所だろうなとは思う。
     しかし、個人的にはシャアは完璧をやろうとしてコケる、というのが後半になるにつれて目立ち、アムロがそれに肉薄ないし超越する、というバランスが個人的に好きなのでこのシャアなんか嫌だ…(お気持ち表明)と感じてしまった。
     決定的だったのは、シャリア・ブルが出てきたシーン。原作テレビ版アニメにもあったワインの盃を交わすシーンだが、えらく色っぽく描かれていたこと。このシーンを見て、なぜか「フル・フロンタルとアンジェロ・ザウパー」を想起してしまった。
     「女がまわりにいないシャア」これってフロンタルじゃん、という(浅慮な)考えがよぎり「フロンタルは偽物」という強い思想に取りつかれてる自分はあれをシャアとは認められなかった。

  • なんかガンダム赤くなったんだけど…
     「
    キャスバル専用ガンダム」だこれー!?という衝撃。まさかの映像化。ガンプラで存在は知ってたからこれも懐かしさを覚えた。(初出は「ギレンの野望」だったらしい。知らんかった…)
     まぁ、そのあとエルメスのビット付けたのには度肝を抜かれた。そして同時に「ララァ出てこねえのか…」という驚きもあった。シャリア・ブル一本でいく気かよ…という。ちょっと、いやだいぶ引いた。

  • シャリア・ブルめっちゃ出てくるね
     
    初めて出てきた時、「懐かしい」という気分と「その年齢設定にしては老けすぎだよね問題を解決したビジュアルにしたな」というほほー、と唸ったのを覚えている。(まぁ見た後に調べて「29歳」は流石に乖離しすぎだろう、となった…)
     初めてのニュータイプ戦ということで、そういう意味でもフィーチャーされたのかなとか思いながら見てたらあの象徴的な「ラ・ラ・ラ♪」の音。あれララァの専売特許じゃねえの!?お前(ら)がやるの!?!?という衝撃。ここで「ああ、今作のニュータイプの描写はこういうことね」と理解した。ここについては後述。
     そして後半パートにも登場。マジで度肝抜かれた。地続きなことの証左だしすげえ引っ張るじゃん、っていう。重要人物なことには変わりないけど、現時点ではマチュたちとそんなに関わりが無いので、どういうかかわり方するのか楽しみ。そして「緑のおじさんショック」。映画見てからSNS見て反響にびっくりしたよね。

  • ニュータイプの描写が良かった
     
    ファーストガンダムのニュータイプの描写で印象的な「ピキーン!」っていうSEと稲妻エフェクト。Zガンダム以降だと、なんかオーラとかプレッシャーとかの描写になっていきこのSEとかも消えていき逆シャアに至ってはそんな描写はほぼ無い。近年だとUCのラストでほんの少し描写があったくらいか。
     自分はあの描写が好きなんだけど、そんな中で久々の「ピキーン!」SEと稲妻エフェクト。しかも「キラキラ」というララァとアムロが邂逅していた世界の描写を今この令和時代の綺麗な作画で見れたことに感動した。しかも、この描写が地続きで展開してくれたことが何よりも嬉しい。マチュのニュータイプ(?)描写も引き続きこれが出てきて、この描写が今後も重要な描写になりそうでワクワクしている。(あと「ラ・ラ・ラ♪」もあったか?)
     あ、あと戦闘描写も良かったです。

総括

 正直最初見た時は否定的な感情を抱いた、というか消化不良を起こして悶絶した。えぇ…これが評判良いの…?とさえ思った。なんか前半パートはファースト原理主義者だったら喜ぶとかネットで書かれててそんなわけないだろ、って思った次第。そもそも自分が古い人間だということもこれでわからされた。
 しかし、見た後にいろいろな感想や考察を見て徐々に消化ができるようになった。例えば、庵野監督自体がファースト原理主義者であること、その人がこの前半パートを許すか?という感想を見た。確かに違和感だらけだし、これが何かのフックになってるかもしれない…?ザクはまんまなのにガンダムはめっちゃアレンジ入ってるとか…。(制作全体がジオン派で連邦はめっちゃアレンジしてもいいだろ、であれだったら自分はもうつらすぎて凹む)
 あと、マブの描写が薄くない?シャリア・ブルそんな連携とってなかったでしょ(シャアのおこぼれを仕留めてたって印象)と思ってたけど、端折り加減から実は空白の期間があるんじゃね?とか。そんな考察を見て、ようやく消化ができる作品であった。
 つらつらと結構否定的な意見を書いてしまったが、これは「全部見てからじゃないと評価できないな」と改めて思った。ifの宇宙世紀は既にサンダーボルトでやっている。ならば「サンダーボルトが良くて、GQuuuuuuXはダメ」なんていう通りは無いわけで。そして、「ファーストガンダムの」ニュータイプの描写を改めてこの令和の時代に蘇らせてくれてありがとう、という気持ちも同時にあるわけで。
 正直自分は結構思想が強く、ファーストガンダムのストーリーラインが大好きな人間なのでこのような感想になってしまったが、GQuuuuuuXが全部終わった時に「ごめんなさい!!!!!!!!」って自分が言うを期待したい。
 今回のGQuuuuuuXって、水星の魔女でガンダム(not宇宙世紀)の導線ができた。じゃあ宇宙世紀の導線は?となって作られた作品、というのはわかる。正直宇宙世紀って初心者バイバイの要素強すぎるし、ファーストガンダムも絵柄が古くて初心者は見てくれないし…。閃光のハサウェイが初心者でもいけるのでは、なんて巷では言われてたけど、どうしてもクェスやアムロ、シャアの部分とかそもそもの時代背景の説明が必要になってくるので導線としてはまだまだ弱いか機能していない、と思っていた。
 その中出てきたGQuuuuuuX、興行収入も順調に伸びてて「緑のおじさん」効果で評判もすこぶる良い。自分は悪しきガノタだと自覚しているので、こういう奴のことは無視して、今後も新規を取り込むためにいろいろと手を打っていってほしい、というのが本音。まぁ最終的には自分も楽しめれば良いけど、まわりの評判聞いてもそこまでガンダム知らない人が楽しんでる気配なのでとても良いことだと思う。
 こんなマイナスな感想を持っているが、おもしろい部分はおもしろいし今後に期待、という一言では言い表せない複雑な感情を抱く作品に出会ったのは初めてである。今後どうなるか注目していきたいし、まわりであーだこーだ言いながら続きを待ちたい。


以上



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