カザフ語を学ぶのに役立つと思う言語
こんにちは、カザフ語たんです。今回はカザフ語を勉強するのに役に立つなと思う言語を取り上げていこうかなと思います。ひとまず、初学からと言う前提で個人的に重要かなと思うものを取り上げます。
3位 日本語
これは当然といえば当然ですね。これを読む大多数の皆様は日本語を母語としていると思いますし、一般的に他言語を母国語以上に上達させることは困難と言われているのは有名ですよね。文法書などに掲載されている日本語程度は最低限理解しなければならないのは当然でしょう。
3位に選んだ理由は簡単で、カザフ語の文献の中で日本語で読めるものが本当に限定されているからです。もっとも、国会図書館で2004年度のカザフ語のテキストを入手することも可能ですが、正直言って今現在となってはすごく使いやすいかと言われればそうではないと言うのが現状ですね…まあまあ高いですし(4冊準備するのに17000円くらいかかったと思います)。今現在はカザフ語文法読本を使いこなすのが一番いいように思います。
2位 中国語
中国領内にある程度のカザフ人が居住していることもあり、それなりの数、中国語でもカザフ語のテキストや辞書といったものは作られています。簡体字を使用しているとはいえ、日本と同様に漢字を使用していることもあり、日本人にとっては抵抗が少ないもののように思います。
最低限簡体字を読めるようになるとか文法書に書かれている内容程度は辞書で確認しておくとかそこら辺の準備が必要なのは言うまでもありませんが、それでも多少は気軽な部類に入るのではないでしょうか。
2位になったのは中国領内のカザフ語ではそこそこの数中国語からの借用語が使用されていますが、大多数のカザフ人の居住しているカザフスタン共和国で使用されているカザフ語にはそれほど中国語からの借用語は使用されていないので、中国語のテキストに書かれている語彙なんかは十分に注意する必要があるでしょう。
1位 ロシア語
これは納得いくような結果ではないでしょうか。カザフスタンは1991年まで旧ソ連に属しており、ロシア人が多く移住してこともあっていまだにロシア語はカザフスタンでは重要な役割を果たしています。そのため、多くのロシア語の語彙がそのままカザフ語にも流入しています。ニュース記事なんかを見ているとそこそこの数ロシア語からの借用語が出てきて、露和辞典が手放せないです。
かなり多くのテキストおよび辞書がロシア語で書かれており、ロシア語ができることによってかなり学習の環境が良くなるように思います。(実際中の人もこれが決め手になって第二外国語でロシア語をやるようにしました)
多くの場合、ロシア語からの借用語の流入はペルシャ・アラビア語よりも後であるため、比較的わかりやすい部類ではあると思いますが、ロシア語の借用語は比較的複雑な借用語の扱い方をするので(これについては少し前に資料を発見したので気が向いたら書いてみようと思います)そこらへんのことにも注意する必要があります。私のようにそこまでロシア語が読めない人間でも、最低限パッと見て「ロシア語からの借用語かな」くらいは判別が必要に感じます。
余談
実は英語も比較的カザフ語を勉強するにあたって重要といえなくもないのですが、(これは私があんまり熱心に調べてないだけなのかもしれませんが)英語でのテキストは冊数自体が少ないうえ高価で、辞書もそこまで多くなく、大型のもの自体も今のところ確認できていない(多くが10000〜30000語程度でひと単語一つか二つの訳しかのっていないです)のでそこまで重要ではないかな、と思って外すことにしました。
あとはカザフ語の語彙の主な借用先となっているペルシャ語やアラビア語も役に立つとは思いますが、ウズベク語のように語彙の半数がそこからの借用語というわけでもなく、文法が大きく影響を受けているとは個人的には考え難いものがあるので語源を辿るくらいの限定的なものかなと思って外すようにしました。