0714「メロン窟」
昨日は引き続き妻の実家でかなり意識レベルの低い生活を送っていた。夢なのか現実なのかよくわからないという意味だ。起きるとおでんが出てくる。そして寝る。さらに、朝から食卓で、「昨日飲んだ焼酎がうまかった。今度はお湯割りで飲みたいなあ」という旨の発言をしたら、「別にお休みだから朝から飲めば良いじゃないか」という話になり、朝からおでんを食いながら結構な量の酒を飲む。朝から飲む酒ほどうまいものはない。
多少酩酊した状態で、実家の近所のショッピングモール内の子供向けゲーセンに下の子2人を連れて行く。ここには結構前からココノヱの「撃墜王」が置いてあったのだが、レイアウト変更があったらしく撤去されていた。酔いを覚まそうと思って、「太鼓の達人」をやる。大塚愛の「さくらんぼ」を叩く。
時間の流れが緩やかだ。妻の実家は地方ではないが、いわゆる、地方のイオンを中心とした閉じた経済圏に近いものを体験することができる。一昔前の「マイルドヤンキー」的な生活なのかもしれない(この言葉はちょっとあれな気もするが)。
実家に帰ると、メロンがあった。一緒にBASSDRUMをやっているyumaさんの実家から送られてきたメロンを食うときがやってきたのだ。yumaさんの実家は北海道の蘭越町の牧場だ。そこから毎年、蘭越産のメロンが送られてくる。追熟が必要なので、もらってから1週間くらい置いたほうが美味しい。そしてそのときがやってきたのだ。
このメロンは、「ようていメロン」という種類で、中が赤いやつだ。一度口にすると、ずっと鼻の奥に夢のような香りが残る。毎年食う度に「こんなうまいメロンは今まで食ったことないな」と思う。
意識レベルが低い状態で、「ようていメロン」を食う。ここは阿片窟でもおでん窟でもなく、「メロン窟」だ。
午後は、世田谷のホタル祭りに行こうということで、自宅の方に帰った。経験上、ホタル祭りと言ってもホタルが放流されているテントは、ホタルうじゃうじゃ状態でそもそもよく考えるとかなり蟲蟲した空間だし、ホタルを踏んでしまったりとかもするので、ホタルは見ずに、買い食いをする。
毎年横の公園で盆踊りをやっている。盆踊りなのに、なぜか、荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」が流れていた。太鼓とお囃子が、がんばって荻野目洋子についていこうとしている。日本にいないうちに、荻野目洋子は盆踊りにカテゴライズするようになってしまったのか。あるいはそれは夢だったのか。