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0130「どこでも薄さ0.02mm」
体調は相変わらず悪くて朝から声がガラガラだ。そんな中東京に向かわなくてはならない。さあいつものエコノミークラスだ。ANAのプラチナムメンバーの特典である、プレミアムエコノミー空いていたら勝手にアップグレードできるよ的なものも、空席がなくってできなかった。
ここでインボラ来てくれないものだろうか。インボラとは、エコノミーが一杯のときに航空会社の都合でビジネスに上げてくれるあれのことである。去年は、上海から東京に移動する便で1回だけビジネスに上がったんだが、「くそーーーーこんな短距離フライトで運を使ってしまった」と思ったものだ。ニューヨークから東京までは14時間なので、上海→東京などとは全く意味が違う。風邪引いててつらいので、いつか来るならいま来てほしい。
朝起きて子供を学校に送り、お昼まで連絡をこなし、書類をつくり、空港に向かう。昨日は朦朧としていて完全にハイブローすぎる日記を書いてしまったので反省している。「おはよう日本」を半音ずつ下げたら良かったよ! とか、なんて大衆性のない話なのか。これは今までがんばってフォローしてくれた読者もさすがに「?」だろう。
大変お世話になっている相模ゴム工業(サガミオリジナル)の樋沢さんがnoteを始めたというので読ませて頂いたらこっ恥ずかしいことに完全に自分のこのウンコ日記のことに言及していただいていて、とても恐縮だったが、すごく嬉しかった。樋沢さんはクライアントの担当者とかなんとかそういうコンテクストを抜きにして、単純にとても尊敬している方なので、尊い。
この文章の中で言及している私の人物像が、なんていうか、セロテープの件とか確かに事実なのだが、すごくありがたいのは、そういうどうしようもない与太郎である自分をこんなにも構って頂けることだ。
この樋沢さんが過去に登場したHEAPSのインタビューが本当に素晴らしすぎてたまに読み返したり、友人やニューヨークの飲み屋の店主とかに勧めまくっている。本当に素晴らしいので全員読むべきだと思うし、ある意味樋沢さんは既にエドワード・ヴァン・ヘイレンだと思う。
そんなわけで、私は今も、何がしか自分に脚光が当たるような晴れがましい機会がある場合、常に樋沢さんからたまに送って頂く、サガミオリジナル0.02のTシャツを「装着」してメディアに露出することと決めている。
カンヌでなんかもらったときも0.02。
広告賞の審査したときも0.02。
大度さんと対談したときも0.02。
娘が生まれたときも0.02。
これはもはや逆説的で意味がわからなくてとても良い。できてるじゃん、という。
ジョン前田師匠に取材したときでさえ、0.02だ。
私は、トヨタの仕事も日産の仕事もホンダの仕事もやらせて頂いたことがある。
ソニーの仕事もパナソニックの仕事もサムスンの仕事もやらせて頂いた。
しかし、オカモトとかDulexの仕事をやらせて頂けるかというと、かなり微妙な気がする。